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家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。
[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。
[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
「社長を出せ」
清原はそう言ったらしい。
余程腹が立ったのだろうか?
おかしいな?
わしは違和感を感じた。
金村との電話を切ったあと、早速清原にかけてみた。
なかなか出ない。
切ろうと思った瞬間、電話が繋がった。
「もしもし」
清原だ。
わしは社名と名前を名乗った。
「ご無沙汰しております」
「でべろっぱ君か。僕は社長を出せと言ったんだ。君はいつから社長になったんだね?」
「清原さん、通知を見ていただけましたでしょうか?」
「君はいつから社長になったんだね!?え!?でべろっぱ君!」
「清原さんほどの人が何を仰るんですか?社長が出てくるはずなんかないでしょう?こういう無駄なやり取りはやめましょうよ。時間の無駄ですよ」
「僕は社長としか話さない」
「では電話を切らせていただきます。通知にのっとって、粛々と事を運ばせていただきますのでよろしくお願いいたします」
「あれは一体どういうことなんだね!?突然こんなことをするのか?君達は人間か?本当に人でなしだな」
引っかかった。
これでやっと普通の話ができる。
「どういうことなんだ?」と言われたので、わしは故意に通知に書いてあった文章を朗読するがごとく、全く同じ内容を繰り返した。
「そんなことは読めば分かる。もうちょっと説明というものがあるだろう」
「清原さん、これからお宅にお邪魔させていただいてもよろしいですか?」
「これから?今日はダメだ。明日の午後にしてくれ」
「わかりました。では明日の16時でいかがでしょう?」
「16時?4時か。いいだろう。待ってる」
ガシャンと一方的に電話が切れた。
「突然こんなことをするのか?君達は人間か?本当に人でなしだな」
清原氏は確かにこう言った。
おかしいな?
わしはまた違和感を感じた。
この違和感がなにに起因するものなのか?
このときは全然分からなかった。
ただ喉に小骨が刺さったような違和感だけが残った。