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家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。
[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
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[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
年賀状には野茂氏の写真が印刷されていた。
間違いない。
バッファローズ社の元会長(前会長ではない)野茂氏だ。
わしと阿波野、ふたりでそれを確認した。
野茂氏は幼稚園ぐらいのお孫さんとふたりで座って写っている。
背景にはアジサイが写っていた。
写真の下には手書きで「鎌倉あじさい寺にて」とある。
ありきたりの「謹賀新年」の印刷の横に、野茂氏の手書きのメッセージがあった。
「昨年のコンペ、大変楽しかったです。今年は負けませんよ」
ゴルフコンペのことだろう。
時々ゴルフをやる間柄のようだ。
気の利く阿波野がすかさず野茂氏の住所をメモした。
年賀状を確認すると、清原がタバコを勧めてくれた。
「君らタバコ吸う?吸ってもいいよ。僕は吸わないけどね」
そういいながら灰皿を出してくれた。
普通、突然の来訪者にこんなことは言わない。
これはどういうことなんだろう?
「もっと居ていい」という彼のメッセージなのは間違いない。
彼もわしらと話をしたがっている。
「じゃ、遠慮なく」
阿波野がそう言いながらタバコを取り出した。
わしはすかさず、ヤツの足を踏んづけながら言った。
「いえ。清原さんが吸わないのなら吸いません。ご迷惑ですから」
ここは慎重に事を運ばなければならない。
「普段タバコを吸わない家で吸った」
そんな揚げ足取りをされてそうで用心した。
これから長い付き合いになるうえに、彼は野茂氏にパイプがある。
些細なことでも用心しなければならない。
わしは彼から仕事の件を質問攻めされると思った。
しかし意外にも、自分のことを語り始めた。
「そうだ、紹介しておくよ。中村さん。僕のGirl Friendね」
“Girl Friend”を「ガルフレン」と英語発音した。
なるほど、アメリカ本場仕込みの発音か。
しかし普通に「ガールフレンド」と言えばよかろう。
わしは心の中で苦笑した。
こんなにあからさまに「ガールフレンド」という言葉が出てくるとは思わなかった。
「最初、奥さんかと思いました。でも「中村さん」と呼んでいるので、お手伝いさんかと思っていました。失礼いたしました」
本当の関係はとっくに気づいていたが、女性を怒らせると怖いので、嘘をついた。
「中村さんは占い師なんだよ。よく当たるので評判なんだ。僕は彼女に占ってもらって色々なことを決めるんだ。今回の件もそうだよ」
占い師?
しかも占いで様々なことを決めるのか?
あほか、こいつ?
正直面食らった。
「君も見てもらったら?とにかくよく当たるから。本当だよ」
清原が楽しそうに言う。
中村さんが名刺でわしの名前を確認して話しかけてきた。
「でべろっぱさんって仰るの?見てあげましょうか?」
「そうだそうだ。でべろっぱ君、見てもらいなさいよ。本当によく当たるから。性格を見てもらえば当たり外れがわかるだろ?」
緊張しっぱなしで疲れたし、息抜きに占いもいいかなと思った。
わしは生年月日を教えた。
中村さんは暫く計算のようなことをして、わしの性格を語りだした。
「攻撃の星で闘争心にあふれる。短気で直情的で裏表がない。義理人情に厚く、人望もあるが敵も多い。じっとしていることが苦手」
長々と語られたが、まとめるとこんな感じだった。
「どう?当たってる?」
清原が聞いてきた。
そのとき横から阿波野が笑いながら口をはさんできた。
「でべさん、その通りじゃないすか。当たってますよ」
「まあ、そうかな。当たってるな」
この瞬間、「しまった!」と思った。
彼はわしの性格を知り、欠点を探していたのだ。
予備知識のない敵との心理戦では、相手の性格を知るのが攻略の近道である。
わしは清原の性格を会話で探ろうとしていた。
彼は占いで易々とわしの性格を知った。
やられたと思った。
面白い!!ワクワクp(^_^)q
おめ小説家になれ。笑
中村さんは、おそらく別室で会話を聞いていて性格を判断していたんだろうな。
接客業に勤めていたトップクラスの女は、そういうのが得意だからな。
名刺や生年月日で占ったんじゃないと思う。
んだんだ。
あたいもちかくに来たまたはちと会話しただけで悪意か善意かをみわけられるよ?わりぃ連中はオーラがわりぃからな?(´;ω;`)
本人(でべ)は否定したいだろうが、
最初の訪問の時から欺されていたんじゃないか?笑
あたいは後輩くんのキャラが好き☆
じじー清原と何で長い付き合いというか戦いが始まるのよ~?
続きは今晩ね!(*^_^*)
むーの被害妄想により、むーには悪意ある奴しか寄ってこねーじゃん、笑。つか、おめはわりぃオーラぶんぷん丸だし?
んだ。
ただ感覚でわかるものだから、うんちくオヤジたちにはイマイチ理解不能なんだ。口で説明できんの、同じように感覚があるやつには同意を得られるのさ 。
知らんがな。
むーは善意の人に恵まれる人生になってほしいものです(T_T)
ムーが変なこと書くからでべろっぱは休み中。
昨日ほんまビックリしたワ。
起きたら外が暗いねん。
時計は6時半を指してる。
ん???
朝なのか?夜なのか?
ぼーっとしてると記憶が蘇ってきた。
そういえば小便したくて一回起きた。
嫁に会って
「ご飯食べる?」
と聞かれた。
「もうちょっと寝る」
と答えた。
テレビには爆笑問題が映っていた。
「サンジャポか。昼まで寝るか」と思った。
記憶をたどるとそんなことを思い出した。
果たしてリビングに行くと、カツオが波平に怒鳴られていた。
つーことはわしは18時間熟睡したことになる。
このあと晩飯食いながら、黒霧島を飲むとまた眠くなってきた。
22時就寝の今朝6時起床と。
こんな感じ。
しかし寝すぎると頭が回らんね。
つーわけで今回はお休みさせてもらいますた。
今日から再開するが今の話は2年前の話です。
後輩の阿波野はまだ結婚前で、遠距離恋愛中。
そんなことを踏まえて読んでおくんなまし。
一連の2年前の話はあと2回ぐらいで終わりまする。
そこで一休みして趣向を変えたいと思いまする。
んだんだ(´;ω;`)
むーは何に同意してんの?
あれ、あと2回で終わっちゃうの?
2回じゃ足りない。
次の物語もおもろいから大丈夫♪
しかし重八時間もよく寝れるな?(´;ω;`) ?
赤ちゃん並みやな(笑)
寝過ぎると立ちが悪くなるぞ。
どっか脳に異常があるのでは?
眠れるのは若いってことじゃない?
四捨五入したら四十なのに?
四捨五入で30でしょ。
四十
三十です
そういえばさ、そろそろでべの結婚記念日じゃね?
革婚式おめでとさん♥
丸三段腹年?
文化の日だったね~懐かしい~☆
昔はさ~
三年小梨は去れって言われたのにねぇ~
いつの時代だよ、笑
>>42295-42298の続き
「占いで物事を決める」
清原は確かにそう言った。
ならば、中村さんは陰のキーマンだ。
関係を築いておく必要があると思った。
わしの性格の鑑定を聞いたあと、阿波野に話を振ってみた。
「おまえも見てもらえよ」
「え?なにをですか?」
わしは中村さんに話しかけた。
「こいつはですね、仙台に彼女がいまして、今遠距離恋愛してるんですよ。結婚したいらしいんですが2人の相性はどうなんでしょう?」
「ちょっとでべさん、いいっすよ。勘弁して下さいよ」
「いいことないだろ。あらかじめ知っておけば危険を回避できるじゃないか」
「あら、でべろっぱさんいいこと言うわね。占いを活用するっていうことはそういうことなのよ。阿波野さん、見てあげましょうか?」
ここで阿波野が断ったら、わしの思惑が台無しになる。
テーブルの下で足を蹴った。
「ほれ、見てもらえよ」
「じゃぁ、お願いします」
阿波野は頭を掻いて苦笑しながら自分と彼女(今の嫁)の生年月日を紙に書いた。
暫くして鑑定の結果が出た。
「相性はそんなにいいとは言えない。奥さんが旦那さんの運気を吸い取る関係にある。結婚すると阿波野の運気が落ちる。特に仕事運、健康運が落ちる。阿波野は結婚後、病気に注意」
要約するとこんな感じだった。
「う~ん」
と腕組みする阿波野の横でわしは吹き出してしまった。
「中村さん、ありがとうございました。私が責任を持って阿波野の結婚を止めさせます」
テーブルに手をついて中村さんに頭を下げた。
中村さんが笑った。
「お前もな、あのブッサイクな子はもう諦めたらええねん。東京になんぼでもええ子はおるやんか。中村さん、こいつの彼女、ほんまブッサイクなんですわ」
「あはは。酷い先輩よね~。いつもこんなこと言われてるの?」
中村さんが大声で笑った。
清原も笑った。
空気が一気になごんだ。
「でべろっぱ君は関西か?」
笑いが収まると清原が話しかけてきた。
わしが急に関西弁になったのを彼は聞き逃さなかったようだ。
「大阪です」
「僕は宝塚だよ」
「えっ!?」
「大阪のどこよ?」
「近鉄のA駅です。清原さんは?」
「阪急の逆瀬川や」
「ほぉ。完璧な標準語だから分かりませんでしたね」
「君も言葉じゃ分からんな。大学は東京だったんだろ?」
「いえ、大阪です」
「国立?」
「はい」
「どっち?帝大のほう?」
「はい」
「帝大出身のヤツは社会に出ると意外と使えないよ。むしろ早慶出身の方が伸びる」
なんや、こいつ?
わしはカチンときた。
清原にどうしても聞いておきたいことがあった。
どうしてライオンズ社に入ったのか?
偶然大学の話になってチャンスが巡ってきた。
「そういう清原さんは早慶なんですか?」
「僕はね、アメリカの大学だよ。●●州立大学」
「留学されたわけですよね?」
「留学?そんな生易しいもんじゃないよ」
彼の話はこうだ。
自分は幼いころから変わっていた。
物はずけずけ言うし、イエスノーをはっきりさせてオブラートに包むということをしない。
日本人的な曖昧さが大嫌いで常に白黒をはっきりさせる。
人の意見に左右されるということがなく、自分の意思を貫く。
あるとき、学校の先生に言われた。
「君は日本ではやっていけないよ。留学して外国に住んだら?」
しかし家は貧しかった。
留学する金はない。
彼は神戸の港に行き、アメリカ行きの貨物船に乗せてもらった。
運賃は取らない代わりに、人としての扱いはしない。
荷物として運んでもらった。
当時はそういうことが出来たらしい。
アメリカに渡って働きながら大学に通った。
仕送りなんか一銭もない。
学費、生活費は全部自分で稼いだ。
死ぬ思いだった。
卒業と同時にライオンズ社に入社した。
志望の動機は将来性があると思ったから。
その後トップに上り詰める。
アメリカと日本を行き来する生活が続いたが、退職後奥さんの希望により帰国。
今の家に住む。
子供ふたりは日本に住んでいるが、実家には近寄らない。
どうやら清原氏は子供やその配偶者、孫にまで好かれていないようだ。
最後に遠い目をしながら清原が言った。
「アメリカに行ってアメリカの企業に入ってよかったよ。向こうは本当の成果主義だ。日本の企業風土だったら僕はダメだったね。一生うだつが上がらなかったよ」
アメリカの菓子屋もやっぱなんちゃってバターとか人工甘味料とかわさわさ使い儲けてんのか?
一生うだつの上がらない人、おはよー?
ケーパパさんより手強い!?
その清原さん、やっぱり凄い。
自分なら無条件降伏して懐に入りたい。
気に入られてから事を動かす事を考えるかも。
阪急逆瀬川ってまぁまぁいいとこのボンやんか!
じじぃけっこう話盛ってるな。笑
くだらん
盛りすぎ。爆
時代が違うから。みんな貧乏な時代だったんだと思う。