なんでも雑談「でべろっぱの青テント」についてご紹介しています。
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でべろっぱ [更新日時] 2024-06-30 14:41:43

家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。

[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25

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でべろっぱの青テント

  1. 42261 田山

    ん?
    中村さんって、半沢直樹で言う藤沢未樹って事?

  2. 42262 匿名

    じーさん77歳(予想)。
    金持ち。
    実印の場所も知ってる62歳(予想)の中村さんと同居。

    デベ側が受け取って当然と思われる書類にはあっさりサインをして渡す。
    >わざわざ取りに来てもらってすまんね
    やさしいジーさん (*^_^*)

    よかったじゃん、でべろっぱ!って感じだけど、、、

  3. 42263 でべろっぱ

    「あのトラの剥製凄いですね。初めて見ましたよ」
    「凄いだろ?泥棒が来てもあれ見たら逃げるよ」
    「本物ですか?」
    「本物だよ。ベンガルトラだ」
    「でもいいんですか?トラは絶滅危惧種で、取り引きは禁じられてましたよね?」
    初対面にも関わらず、あえて失礼な質問をしてみた。
    怒るかな?と思った。
    怒ってくれればやり易い。


    「取り引きが規制される前に友人が買ったものを譲り受けた。それが違法と言えるかい?」
    彼は冷静だった。
    笑みを浮かべている。
    頭が切れて感情をコントロールできるタイプかもしれない。
    「やりにくいな」
    正直そう思った。


    今度は彼がボールを投げてきた。
    老眼鏡をかけ、名刺をしみじみと眺めている。
    「御社と取り引きするのは初めてだな。でも同じグループの商社とは付き合いが長かったよ。特に○君とは友達だった」
    ヤー様でないことはこの瞬間に分かったが、有り得ない人の名前が出てきた。
    わしは耳を疑った。


    「特に○君とは友達だった」
    彼はグループ内の商社の何代か前の社長(会長)の名前を挙げた。
    会話をメモしてた後輩が驚いて顔を上げた。
    わしはハッタリだと思った。

  4. 42264 匿名

    倍返しだ!

  5. 42265 匿名さん

    すぐキレだす仔犬の方がチョロいよね。
    本当の怖い人ほど表面穏やか。
    笑いながら物静かに相手責めて来るから。
    (^_−)−☆

  6. 42266 匿名

    会話を見ているとその時点から怪しい(一癖ありそう)のが判っていたようだけど、
    ワナにはまるのが想定できなかったのかぃ?

  7. 42267 匿名

    続きが楽しみ。

    でべは文章がうまいから小説みたいだね。
    高級な餌だわさ~

  8. 42268 匿名

    んだ。デベvsジジーの駆け引きが面白い!!

  9. 42269 匿名

    結局、じいさんとの知恵比べに負けたって事か。

  10. 42270 匿名

    結論を急ぐな?(´;ω;`)?

  11. 42271 匿名

    ご馳走ありがと(^з^)-☆

  12. 42272 匿名

    この流れで、
    億(?)単位の土地を取る取られるの攻防へ、、想像できない。

    相続で広い一つの土地に複数の権利者が発生、そこへマンション開発の業者も加わり、、、ということか?

  13. 42273 匿名

    だよね?最初に契約してるし。
    あの契約書はなに?

  14. 42274 匿名

    まぁまぁ、これから巧妙なトリックが解き明かされます。

  15. 42275 匿名

    決済でもないのに、実印押して印鑑証明渡すってどゆこと?

  16. 42276 匿名

    カラスの糞から始まった話しのオチは糞で終わる by坂上糞也

  17. 42277 匿名

    続きをよろしく(^з^)-☆

  18. 42278 匿名


      皆さん、お仕事お疲れさん。

         (・ε・)

       

  19. 42279 匿名

    高級なエサは仕込みが大変なの☆
    みんな気長に待とうね(^з^)-☆

  20. 42280 でべろっぱ

    続きに行く前にお断りと説明をしておきます。


    取り引きの内容について具体的な記述をすることはできません。
    ヒントはあちこちに散りばめてあるので、それらを繋げれば自然に答えは出てくるようになっています。
    (8月ごろの過去レスや屋根裏の過去レス含む)
    但し、不動産の知識がない人には無理かもしれません。
    今後も取り引きの内容に関しては明言せず、ぼかした書き方になります。


    又、取り引きの内容についてのご質問にはお答えいたしかねますのであらかじめご了承下さい。

  21. 42281 でべろっぱ

    彼に負けた理由は知恵比べというより、わしが人的な繋がりのパワーバランスを間違えたことによります。
    今回のキーマンは彼と○氏の2人。
    それ以外にも中村さんが重要な役割を果たしています。


    彼の奥さんは重度のアルツハイマーで他界しています。
    壮絶な闘病生活を陰で支えたのが中村さんだと聞いています。
    同居はしておらず、通い婚のような形です。
    今後も籍を入れるつもりはなく、通い婚を続けるらしい。


    彼が中村さんを信頼しているのは彼女が持つ特殊能力に依る部分が大きい。
    中村さんの特殊能力とはなにか?
    これからそんな話も出てきます。


    ※注「中村さん」というのは実名ではなく、仮名であることは言うまでもありません。

  22. 42282 でべろっぱ

    今日は余裕があるので昼休みに少し書けると思うよ(^-^)/
    それまでちょっと待ってね(^-^)/

  23. 42283 匿名

    了解(^з^)-☆

  24. 42284 でべろっぱ

    >>42263続き

    「特に○君とは友達だった」
    彼はグループ内の商社の何代か前の社長(会長)の名前を挙げた。
    会話をメモしてた後輩が驚いて顔を上げた。
    わしはハッタリだと思った。


    「嘘だと思ってるだろ?嘘じゃないよ。証拠見せようか?」
    振り向いて中村さんを呼んだ。
    「中村さーーん、○さんからの年賀状持ってきて」
    中村さんがまた二階に上がる。
    その間聞いてみた。
    「Fさんはどんなお仕事されてたんですか?」
    「僕?僕はね、●社にいたんだよ。輸出入の関係で○君にはお世話になった。付き合ううちに仕事を超えて友情が芽生えたんだよ」


    「●社?聞いたことあるけどなんだっけ?わからんな」
    口には出さないが、そう思って後輩を見た。
    後輩も分からないようだった。
    彼はちょっとムッとしたようだった。
    「知らないの?君達は勉強不足というか、一般常識がないな。△を知らんかね?」
    △とは彼の会社の製品だった。
    これで分かった。
    あの有名な悪徳会社だ。


    中村さんが年賀状を持って降りてきた。
    確かに○氏からの年賀状だった。
    彼は○さんと強い繋がりを持っている。
    わしは勝ったと思った。

  25. 42285 田山

    壇蜜とはちょっと違ったなf(^.^)

  26. 42286 匿名

    悪徳会社?

  27. 42287 匿名

    でべ、人名と会社名は適当な仮名(半沢とか大和田とか、、)を入れて書いて、小説みたく。

      夕方続きを待っているネ(*^_^*)

  28. 42288 でべろっぱ

    注文多いな、匿名ゴキ(>_<)
    ならば、愛する我が近鉄バッファローズと憎き西武ライオンズから命名する。


    ○氏=野茂
    ○氏が社長、会長を務めた会社=バッファローズ社
    後輩=阿波野
    じじい=清原
    じじいがいた●社=ライオンズ社


    これで行こ(^-^)/

  29. 42289 匿名

    じじいはじじいのままにしてくれ?(´;ω;`)?

  30. 42290 夢〜眠

    ヤッホォー(´;ω;`)

  31. 42291 匿名

    ひだいる?

  32. 42292 匿名

    愛人中村さんは「山本モナ」にして~

  33. 42293 匿名

    愛人中村さんは「山本モナ」にして~

  34. 42294 匿名

    >じじい=清原
    笑った。

    実際の清原もまともな人間じゃないからなぁ、

  35. 42295 でべろっぱ

    年賀状には野茂氏の写真が印刷されていた。
    間違いない。
    バッファローズ社の元会長(前会長ではない)野茂氏だ。
    わしと阿波野、ふたりでそれを確認した。


    野茂氏は幼稚園ぐらいのお孫さんとふたりで座って写っている。
    背景にはアジサイが写っていた。
    写真の下には手書きで「鎌倉あじさい寺にて」とある。
    ありきたりの「謹賀新年」の印刷の横に、野茂氏の手書きのメッセージがあった。
    「昨年のコンペ、大変楽しかったです。今年は負けませんよ」
    ゴルフコンペのことだろう。
    時々ゴルフをやる間柄のようだ。


    気の利く阿波野がすかさず野茂氏の住所をメモした。

  36. 42296 でべろっぱ

    年賀状を確認すると、清原がタバコを勧めてくれた。
    「君らタバコ吸う?吸ってもいいよ。僕は吸わないけどね」
    そういいながら灰皿を出してくれた。
    普通、突然の来訪者にこんなことは言わない。
    これはどういうことなんだろう?
    「もっと居ていい」という彼のメッセージなのは間違いない。
    彼もわしらと話をしたがっている。


    「じゃ、遠慮なく」
    阿波野がそう言いながらタバコを取り出した。
    わしはすかさず、ヤツの足を踏んづけながら言った。
    「いえ。清原さんが吸わないのなら吸いません。ご迷惑ですから」
    ここは慎重に事を運ばなければならない。
    「普段タバコを吸わない家で吸った」
    そんな揚げ足取りをされてそうで用心した。
    これから長い付き合いになるうえに、彼は野茂氏にパイプがある。
    些細なことでも用心しなければならない。

  37. 42297 でべろっぱ

    わしは彼から仕事の件を質問攻めされると思った。
    しかし意外にも、自分のことを語り始めた。
    「そうだ、紹介しておくよ。中村さん。僕のGirl Friendね」
    “Girl Friend”を「ガルフレン」と英語発音した。
    なるほど、アメリカ本場仕込みの発音か。
    しかし普通に「ガールフレンド」と言えばよかろう。
    わしは心の中で苦笑した。


    こんなにあからさまに「ガールフレンド」という言葉が出てくるとは思わなかった。
    「最初、奥さんかと思いました。でも「中村さん」と呼んでいるので、お手伝いさんかと思っていました。失礼いたしました」
    本当の関係はとっくに気づいていたが、女性を怒らせると怖いので、嘘をついた。
    「中村さんは占い師なんだよ。よく当たるので評判なんだ。僕は彼女に占ってもらって色々なことを決めるんだ。今回の件もそうだよ」
    占い師?
    しかも占いで様々なことを決めるのか?
    あほか、こいつ?
    正直面食らった。

  38. 42298 でべろっぱ

    「君も見てもらったら?とにかくよく当たるから。本当だよ」
    清原が楽しそうに言う。
    中村さんが名刺でわしの名前を確認して話しかけてきた。
    「でべろっぱさんって仰るの?見てあげましょうか?」
    「そうだそうだ。でべろっぱ君、見てもらいなさいよ。本当によく当たるから。性格を見てもらえば当たり外れがわかるだろ?」
    緊張しっぱなしで疲れたし、息抜きに占いもいいかなと思った。
    わしは生年月日を教えた。
    中村さんは暫く計算のようなことをして、わしの性格を語りだした。


    「攻撃の星で闘争心にあふれる。短気で直情的で裏表がない。義理人情に厚く、人望もあるが敵も多い。じっとしていることが苦手」
    長々と語られたが、まとめるとこんな感じだった。
    「どう?当たってる?」
    清原が聞いてきた。
    そのとき横から阿波野が笑いながら口をはさんできた。
    「でべさん、その通りじゃないすか。当たってますよ」
    「まあ、そうかな。当たってるな」


    この瞬間、「しまった!」と思った。
    彼はわしの性格を知り、欠点を探していたのだ。
    予備知識のない敵との心理戦では、相手の性格を知るのが攻略の近道である。
    わしは清原の性格を会話で探ろうとしていた。
    彼は占いで易々とわしの性格を知った。
    やられたと思った。

  39. 42299 匿名

    面白い!!ワクワクp(^_^)q

  40. 42300 匿名

    おめ小説家になれ。笑

  41. 42301 匿名

    中村さんは、おそらく別室で会話を聞いていて性格を判断していたんだろうな。
    接客業に勤めていたトップクラスの女は、そういうのが得意だからな。
    名刺や生年月日で占ったんじゃないと思う。

  42. 42302 匿名

    んだんだ。

  43. 42303 夢〜眠

    あたいもちかくに来たまたはちと会話しただけで悪意か善意かをみわけられるよ?わりぃ連中はオーラがわりぃからな?(´;ω;`)

  44. 42304 匿名

    本人(でべ)は否定したいだろうが、
    最初の訪問の時から欺されていたんじゃないか?笑

  45. 42305 匿名

    あたいは後輩くんのキャラが好き☆

  46. 42306 匿名

    じじー清原と何で長い付き合いというか戦いが始まるのよ~?

    続きは今晩ね!(*^_^*)

  47. 42307 匿名

    むーの被害妄想により、むーには悪意ある奴しか寄ってこねーじゃん、笑。つか、おめはわりぃオーラぶんぷん丸だし?

  48. 42308 匿名

    んだ。

  49. 42309 夢〜眠

    ただ感覚でわかるものだから、うんちくオヤジたちにはイマイチ理解不能なんだ。口で説明できんの、同じように感覚があるやつには同意を得られるのさ 。

  50. 42310 匿名

    知らんがな。

  51. 42311 匿名

    むーは善意の人に恵まれる人生になってほしいものです(T_T)

  52. 42312 匿名

    ムーが変なこと書くからでべろっぱは休み中。

  53. 42313 でべろっぱ

    昨日ほんまビックリしたワ。
    起きたら外が暗いねん。
    時計は6時半を指してる。
    ん???
    朝なのか?夜なのか?


    ぼーっとしてると記憶が蘇ってきた。
    そういえば小便したくて一回起きた。
    嫁に会って
    「ご飯食べる?」
    と聞かれた。
    「もうちょっと寝る」
    と答えた。
    テレビには爆笑問題が映っていた。
    「サンジャポか。昼まで寝るか」と思った。
    記憶をたどるとそんなことを思い出した。


    果たしてリビングに行くと、カツオが波平に怒鳴られていた。
    つーことはわしは18時間熟睡したことになる。
    このあと晩飯食いながら、黒霧島を飲むとまた眠くなってきた。
    22時就寝の今朝6時起床と。
    こんな感じ。


    しかし寝すぎると頭が回らんね。
    つーわけで今回はお休みさせてもらいますた。


    今日から再開するが今の話は2年前の話です。
    後輩の阿波野はまだ結婚前で、遠距離恋愛中。
    そんなことを踏まえて読んでおくんなまし。


    一連の2年前の話はあと2回ぐらいで終わりまする。
    そこで一休みして趣向を変えたいと思いまする。

  54. 42314 夢〜眠

    んだんだ(´;ω;`)

  55. 42315 匿名

    むーは何に同意してんの?

  56. 42316 匿名

    あれ、あと2回で終わっちゃうの?

  57. 42317 匿名

    2回じゃ足りない。

  58. 42318 匿名

    次の物語もおもろいから大丈夫♪

  59. 42319 匿名

    しかし重八時間もよく寝れるな?(´;ω;`) ?

  60. 42320 匿名

    赤ちゃん並みやな(笑)

  61. 42321 匿名

    寝過ぎると立ちが悪くなるぞ。

  62. 42322 匿名

    どっか脳に異常があるのでは?

  63. 42323 匿名

    眠れるのは若いってことじゃない?

  64. 42324 匿名

    四捨五入したら四十なのに?

  65. 42325 匿名

    四捨五入で30でしょ。

  66. 42326 匿名

    四十

  67. 42327 匿名

    三十です

  68. 42328 匿名

    そういえばさ、そろそろでべの結婚記念日じゃね?
    革婚式おめでとさん♥

  69. 42329 匿名

    丸三段腹年?

  70. 42330 匿名

    文化の日だったね~懐かしい~☆

  71. 42331 匿名

    昔はさ~
    三年小梨は去れって言われたのにねぇ~

  72. 42332 匿名

    いつの時代だよ、笑

  73. 42333 でべろっぱ

    >>42295-42298の続き


    「占いで物事を決める」
    清原は確かにそう言った。
    ならば、中村さんは陰のキーマンだ。
    関係を築いておく必要があると思った。


    わしの性格の鑑定を聞いたあと、阿波野に話を振ってみた。
    「おまえも見てもらえよ」
    「え?なにをですか?」
    わしは中村さんに話しかけた。
    「こいつはですね、仙台に彼女がいまして、今遠距離恋愛してるんですよ。結婚したいらしいんですが2人の相性はどうなんでしょう?」
    「ちょっとでべさん、いいっすよ。勘弁して下さいよ」
    「いいことないだろ。あらかじめ知っておけば危険を回避できるじゃないか」
    「あら、でべろっぱさんいいこと言うわね。占いを活用するっていうことはそういうことなのよ。阿波野さん、見てあげましょうか?」
    ここで阿波野が断ったら、わしの思惑が台無しになる。
    テーブルの下で足を蹴った。
    「ほれ、見てもらえよ」
    「じゃぁ、お願いします」
    阿波野は頭を掻いて苦笑しながら自分と彼女(今の嫁)の生年月日を紙に書いた。

  74. 42334 でべろっぱ

    暫くして鑑定の結果が出た。
    「相性はそんなにいいとは言えない。奥さんが旦那さんの運気を吸い取る関係にある。結婚すると阿波野の運気が落ちる。特に仕事運、健康運が落ちる。阿波野は結婚後、病気に注意」
    要約するとこんな感じだった。


    「う~ん」
    と腕組みする阿波野の横でわしは吹き出してしまった。
    「中村さん、ありがとうございました。私が責任を持って阿波野の結婚を止めさせます」
    テーブルに手をついて中村さんに頭を下げた。
    中村さんが笑った。
    「お前もな、あのブッサイクな子はもう諦めたらええねん。東京になんぼでもええ子はおるやんか。中村さん、こいつの彼女、ほんまブッサイクなんですわ」
    「あはは。酷い先輩よね~。いつもこんなこと言われてるの?」
    中村さんが大声で笑った。
    清原も笑った。
    空気が一気になごんだ。

  75. 42335 でべろっぱ

    「でべろっぱ君は関西か?」
    笑いが収まると清原が話しかけてきた。
    わしが急に関西弁になったのを彼は聞き逃さなかったようだ。
    「大阪です」
    「僕は宝塚だよ」
    「えっ!?」
    「大阪のどこよ?」
    「近鉄のA駅です。清原さんは?」
    「阪急の逆瀬川や」
    「ほぉ。完璧な標準語だから分かりませんでしたね」
    「君も言葉じゃ分からんな。大学は東京だったんだろ?」
    「いえ、大阪です」
    「国立?」
    「はい」
    「どっち?帝大のほう?」
    「はい」
    「帝大出身のヤツは社会に出ると意外と使えないよ。むしろ早慶出身の方が伸びる」


    なんや、こいつ?
    わしはカチンときた。


    清原にどうしても聞いておきたいことがあった。
    どうしてライオンズ社に入ったのか?
    偶然大学の話になってチャンスが巡ってきた。


    「そういう清原さんは早慶なんですか?」
    「僕はね、アメリカの大学だよ。●●州立大学」
    「留学されたわけですよね?」
    「留学?そんな生易しいもんじゃないよ」

  76. 42336 でべろっぱ

    彼の話はこうだ。
    自分は幼いころから変わっていた。
    物はずけずけ言うし、イエスノーをはっきりさせてオブラートに包むということをしない。
    日本人的な曖昧さが大嫌いで常に白黒をはっきりさせる。
    人の意見に左右されるということがなく、自分の意思を貫く。
    あるとき、学校の先生に言われた。
    「君は日本ではやっていけないよ。留学して外国に住んだら?」


    しかし家は貧しかった。
    留学する金はない。
    彼は神戸の港に行き、アメリカ行きの貨物船に乗せてもらった。
    運賃は取らない代わりに、人としての扱いはしない。
    荷物として運んでもらった。
    当時はそういうことが出来たらしい。


    アメリカに渡って働きながら大学に通った。
    仕送りなんか一銭もない。
    学費、生活費は全部自分で稼いだ。
    死ぬ思いだった。
    卒業と同時にライオンズ社に入社した。
    志望の動機は将来性があると思ったから。
    その後トップに上り詰める。
    アメリカと日本を行き来する生活が続いたが、退職後奥さんの希望により帰国。
    今の家に住む。
    子供ふたりは日本に住んでいるが、実家には近寄らない。
    どうやら清原氏は子供やその配偶者、孫にまで好かれていないようだ。


    最後に遠い目をしながら清原が言った。
    「アメリカに行ってアメリカの企業に入ってよかったよ。向こうは本当の成果主義だ。日本の企業風土だったら僕はダメだったね。一生うだつが上がらなかったよ」

  77. 42337 夢〜眠

    アメリカの菓子屋もやっぱなんちゃってバターとか人工甘味料とかわさわさ使い儲けてんのか?

  78. 42338 匿名

    一生うだつの上がらない人、おはよー?

  79. 42339 田山

    ケーパパさんより手強い!?

  80. 42340 匿名さん

    その清原さん、やっぱり凄い。
    自分なら無条件降伏して懐に入りたい。
    気に入られてから事を動かす事を考えるかも。

  81. 42341 匿名

    阪急逆瀬川ってまぁまぁいいとこのボンやんか!
    じじぃけっこう話盛ってるな。笑

  82. 42342 匿名

    くだらん

  83. 42343 匿名

    盛りすぎ。爆

  84. 42344 匿名

    時代が違うから。みんな貧乏な時代だったんだと思う。

  85. 42345 匿名

    60年ぐらい前の話だよね。

  86. 42346 匿名

    >帝大出身のヤツは社会に出ると意外と使えないよ。

    その通り。笑

  87. 42347 匿名

    >42346

    お前、日大だろ。笑

  88. 42348 匿名

    日大って「整列」すごいよね。

  89. 42349 匿名

    間違えた「集団行動」だったよ。

  90. 42350 匿名

    で、今後清原ジジーと激しい攻防がはじまるのかぁ、、、

    どーなるねん?
    気になるねん!

  91. 42351 匿名

    続きはWebで♪

  92. 42352 ほいを

    えっ!

  93. 42353 でべろっぱ

    契約書は受け取ったし、清原氏の情報も思いのほか取れた。
    収穫の多い訪問であった。
    翌日出社してすぐ、阿波野にレポートを作らせた。
    夕方、課長に報告するためである。


    課長に報告する前にわしが目を通した。
    阿波野のレポートはよくできていた。
    ・清原氏の人物像
    ・契約書に署名捺印する際のやり取り
    ・日本からアメリカに渡った経緯
    ・ライオンズ社にいたこと
    ・中村さんの存在
    ・占いで様々なことを決定すること
    等々。


    最後に
    ・バッファローズ社野茂元会長と親密な交際あり。年賀状にて確認済み。
    とあった。
    しかし、わしはこの項目を削除させた。

  94. 42354 でべろっぱ

    「なんでですか?」
    「分からん?」
    「はい」
    「この話を課長が聞いたらどうすると思う?」
    「すぐ部長のところに行くでしょうね」
    「だろ?そうやって話が上がっていって、アッいう間に社長の耳に入る」
    「そりゃ、そうですけどね。うーん・・・」
    阿波野は納得していなかった。
    「でもどうするんですか?こんな話を報告しないのはマズイですよ」
    「おれには考えがある。まかせとけ」
    阿波野は無言でわしの目を凝視した。
    「おれは野茂氏の件だけは絶対誰にも言わない。嫁にも言わない。おまえも絶対に口外するな」


    イエスともノーとも言わず阿波野はわしの目を凝視し続けた。
    真剣な眼差しだった。
    わしはその視線に耐え切れず目を逸らした。
    嘘だった。
    「考えなんかねーよ」
    心の中でつぶやいた。


    とりあえず今の段階で会社に報告するわけにはいかない。
    ここで会社が知ったらどうなるか?
    阿波野はなにも分かっていない。
    これからどうすればいいのか?
    自分にも分からない。
    ただ、阿波野がなにも分かっていないことだけは、はっきりと分かっていた。

  95. 42355 夢〜眠

    おめ小説家やな?(´;ω;`)

  96. 42356 匿名

    んだ☆

  97. 42357 匿名

    早く読みたいな。

  98. 42358 匿名

    今日終わるのは無理じゃね?

  99. 42359 匿名

    今日で終るの?

  100. 42360 匿名

    引っ張っていこう!

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