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家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。
[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
家を失ったオイラが青テントで仮住まいを始めました。
基本的には放置です。
毎日は書き込みません。
連絡窓口として使ってください。
[スレ作成日時]2010-10-28 22:15:25
大学卒業間近の冬晴れの日曜早朝、わしは意気揚々と軽トラに乗り込んだ。
ガソリン満タン、道順(高速に乗るのが怖かったので、国道をひたすら南下することにした)も頭に叩き込んだ。
しかし、旧式の軽トラは教習車とわけが違った。
クラッチの繋がり具合がわからず、ギアチェンジの度にギッタンバッタンしてしまう。
わしは慣れるまで低速で走ることにした。
国道を「制限速度以下」で走ると後ろから煽りまくられ、抜かれる度に睨まれる。
酷いヤツになると窓を開けて罵りの言葉を浴びせる。
わしは一気に緊張した。
手に汗がにじんで、喉がカラカラに渇いた。
それでもなんとか和歌山市内にたどり着いた。
と、道を間違えていることに気づいた。更に南下しなければならないのに明らかに東に向かっていたのである。
この事態を打開すべく、左折と右折を繰り返して元の道に戻ることにした。
とりあえず目の前の青信号を左折しようとした。
すると左折しようとした瞬間、背後で突然ドーンという音がしたのである。
あわてて左のミラーを見ると、バイクと人が転倒している。
一瞬わけが分からなかった。
車を停めてその人に近づくと
「直進しようとしてるのに、なんで曲がんネン!!」と、いきなり怒鳴られた。
ここで初めて自分がバイクを巻き込んだことが分かった。
心臓がバクバクいって、足が震えた。
「すすすす、すみませんっ!」とりあえず謝った。
「かかか、体は大丈夫ですか?」
「怪我はないけど、バイクがちょっと壊れたわなぁ」
見ると前輪の泥除けがちょっと割れていた。
「けけけ、警察呼びましょうか」
「いや、急ぐんで連絡先だけ交換しましょ。こっちから連絡しますわ。ここでエエの?」
彼はドアを指差し「〇〇造園」とその下の電話番号を見て言った。
「は、はい。祖父がやってる会社なんで大丈夫です。ボクはでべろっぱと言います。住所は・・・・」
こんな感じでお互いの連絡先を交換して話は終わった。
相手は30代くらいの会社員風で、悪い人ではなさそうだった。
事故のショックのあまり、この後母親の実家に行く気にはならなかった。
わしのチムポも更に皮を被って奥に引っ込んでしまった。。。
こんなショックな体験の後、家に帰ると輪をかけたようにじーちゃんに叱責されることとなる。
明日に続く。