構造用面材で、ググッてみました。
ダイライト
安価で軽い点は評価できる。建売やパワービルダーに採用が多いのはこの理由。
長い実績があり、製品的にも安定していると思われる。
欠点は、三層構造のため、接着するためのバインダーに化学物質を使っているのは困る。
また、バインダーのためにリサイクルしにくい構造になっているのも、社会性に問題がある。
古い基準での壁倍率認定なので、現在の基準の反復荷重試験では問題がでるかもしれない。
堅くてもろいため、経年変化による釘の緩みに問題を残す。
また、三層構造の中心部に耐力がないため、釘のめり込みに弱いということも判明した。
モイス
多孔質でソリッドな材質は、品質的に安定している。
材料自体が多孔質のため、空気浄化作用・調湿作用をもっている。
廃材は、細かくして専用袋に入れれば、床下調湿材として使えるのは良い。
材料に粘りがあり、釘の保持力が大きいのも評価できる。
欠点は、重たいことと高価なこと。これが普及の足を引っ張る。
かべ震火
新基準での認定検査で、壁倍率3.5をクリヤしたことは大いに評価できる。
ソリッドタイプなので、化学物質を含まないのは良い。
欠点としては、まだ製品化されたばかりで、臨床評価が出ていないので心配。
また、各種性能試験が終わっていないので、データ不足は否めない。
リサイクル体制が確立されていないのも、社会的問題を残す。
もう少し時間をかけて、これらの事がクリアされれば、楽しみな材料だ。
ということで、現段階で採用するとすれば、モイスに軍配が上がる。
しかし、各社とも捨てがたい魅力があることも事実。
欠点を補う対策改善が施されれば、良い物になるだろう。
これからしのぎを削り、素敵な建材に育つよう期待する。
http://tokyomachi.exblog.jp/m2006-05-01/