とある住宅コンサルタントです。
地元の方が惑わされないように冷静で客観的な情報を提供します。
信じるに足るかどうかは内容を見て自己判断下さい。
ハウスメーカーも地場大手も零細不動産も(規模に関係なく)
今の経済情勢で、建売(建築条件付含め)を自己資金で回せるところは本当に少ないです。
結局迷った挙句に「大手だから安心だろう。」と言う理由で決める方が多いです。
そこには何の根拠もありません。
例えば世界最大のハウスメーカーである積水ハウスは、昨年290億以上の連結最終赤字です。
その事業体はもはやハウスメーカーからマンションなどの開発デベロッパーへ主力が移っています。
さらに国内に見切りをつけ、営業展開は海外へシフトを進めています。
なぜか?
国内ではもう儲からないからです。
それだけの理由です。そこに国民の良好な住生活への貢献などと言った理念などありません。
上場企業ほど、今はそういうタテマエと本音が乖離しています。
以下にハウスメーカーの評判を比較したサイトがあります。
比較的客観的に書かれていると思います。参考まで。
http://www.iiuchi.info/500/ent114.html
では、地場の工務店が安心か?
おそらく一般の方の感覚からすると、
「上場企業ですらそうなんだから、地元の小さな会社なんて…。」
というのが通常の感覚でしょう。
これはある意味的を得ていますが、正しいとはいえません。
信用不安のある小さな会社に銀行はお金を貸しません。
だから手広く土地を仕入れいて建売したくてもできないのです。
以外に自己資金や身の丈にあった借入金のみで手当てして回している会社は少なく有りません。
もちろんそれでも厳しい経営の会社もあります。
見極めるのは 「現場」 です。
多くの方は最初に面識を持つ「営業」の人柄を見て判断をします。
しかし、実際に家を建てているのは大工さんなどの職人さん。その職方さんを統括して品質を
確保する役割が現場監督さんです。そう、現場監督さえ見極められれば、とても良い家ができます。
ここでいう「とても良い家」とは 金額なりに最高度を極めた家を言います。
そこに営業と設計の 家族のライフスタイルやライフステージを加味した、オリジナル動線が
盛り込めるかですね。しかし、この部分は自分で勉強すればある程度デザインできます。
それができないのが現場なんです。
くれぐれも規模にまどわされないこと。今は新築であれば「住宅瑕疵担保責任履行法」という
法律があり、全ての新築では10年間の瑕疵担保保証の保険に加入されています。
また、完成保証制度も充実してきており、そういう意味では資本の大小関係なく消費者にとっては
同列に判断できます。
「現場監督」を紹介してもらって話をしてください。
そういう機会を作ってもらえる会社と契約をしましょう。それから営業と設計と話をしましょう。
順序が逆なんです。
これまでの経験から、長く生き残る会社の特徴のようなものがわかっています。
歴史は結果なので長寿企業というのは重要なポイントと思われがちですが、
人口動態の波が大きく変わっている現在では全くあてになりません。
今、色々な業種で100年以上続いた老舗企業がどんどん潰れています。
1)現場監督が優秀(話をしていて感心できる。人柄も良い事。)
2)規模に関係なく社長と話ができること。(これからの日本の家づくりでは絶対条件です。)
3)社長や社員が自社物件に住んでいること。そしてそれを見せることができる。
これだけです。
他の情報はすべて取り繕う事ができます。商工リサーチの信用情報や役所に出す決算情報も
取り繕う事ができます。公認会計士がチェックする上場企業ですら粉飾決算や監査意見差し控えと
言って、公認会計士が「情報がチェックできないのでこの会社の決算に適正意見が出せない。」
という事態が毎年発生しています。
先の方のように嫌な思いをされた方にはとてもお気の毒ですが、
消費者の側にいろいろな会社を見て比較したり、相見積もりをしたりして検討する自由があると同時に、
業者さんにもお客さんを選ぶ自由があると思いますよ。見積もりや現地案内などは無料でやる事が常識
となっていますが、業者はお金が掛かっているんですよ。特に不動産の場合は、ホントウに買う気なら
申込書を入れる。さらに確実にしておきたければ、手付けを打つのが常識です。もちろん自己理由で
断る場合は「手付け流れ」と言って手付金を放棄する事でキャンセルできると法律で決められています。
(つまり、素人さんなんだから手付金だけで許しますよ。違約金を払わずにすむと言うことです。)
契約とは本来それだけ厳しいものです。
特に不動産は早い者勝ちです。「買う」ならそれを裏付けなければなりません。
裏づけの無いものは寝言と言われてもしかたありません。(厳しくてすみません…でもそれだけ大きな
買い物をするのですから、厳しくないと人生を棒に振りますので。)
業者叩きは何の意味もありません。ホントウに許せないなら訴えればいいのです。
心機一点。家族の幸せのための家づくりを先のポイントを参考にすすめてください。
地元に良い業者さんはたくさんいますよ。
全ては誰の責任でもありません。あなた次第です。