こちらのマンション、名前はなかなか覚えられなくても、広告はとってもインパクトがあります。
どんなにしゃれた横文字のマンション名を付けようとも、舌をかむだけでなかなか記憶に結びつかないのは売主のみなさんごぞんじのようで、各マンションともキャッチーなコピーを考えたり、有名タレントを起用したりと、苦労されているようす。
そんな中で、ポップなイラストを使い、家族が眼鏡(TODA VISION)をかけたこちらの広告は、発表当初から大いに人目(というか私の目)を引きました。
販売後は、新聞の折込広告にあきたらず、チラシの入った広告看板も、市外である私の住んでいるエリアのいたるところに掲示してあり、見るたびに一度行かなくちゃという気分にさせられるマンションです。
ということで、先日インターネットで予約してモデルルームを見学することにしました。
予約日まで日にちがあったため、丁寧な手書きのお手紙が入った資料も送付され、とっても好印象です。
当日は気候がよかったので、自転車で現地の下見をしてからモデルルームに行くことにしました。
今回の物件もそうですが、戸田市にはこのような大規模マンションが多いですね。
物件の周りにも、近年建設されたと思われる同様の大規模マンションがたくさんありました。
さて現地ですが、工事用の囲いにも、お約束のようにTODA VISIONファミリー(勝手に命名)がいました。
物件は、東側に中学校、南側に小学校という、通学にこれほどベストな立地があるだろうかというくらい子育てファミリーには恵まれた環境でした。
マンションが完成したら、南側のバルコニーから小学校校舎内が覗けそうなくらいです。
ただ、個人的には、マンション内の人間関係が濃くなりすぎて、すっごく疲れそう・・・。
また、川口駅までバス10分、戸田公園駅へバス4分、自転車6分、徒歩18分と、少し距離があります。
駅への朝のバス便はそれなりにあるでしょうが、夜遅い帰宅にはバスの運行本数も少なくて、毎日の通勤・通学には大変だと思います。
雨の日の自転車や徒歩もこの距離はつらいのではないでしょうか。
駅利用者には不便な立地です。
現地を見学後、モデルルームへ。
表に立つ警備員さんに駐輪スペースを案内してもらいます。
警備員さんは、無線でモデルルーム内に来客を告げます。
教育が行き届いているなあと感心しました。
受付で名前を記入後、ダンディな営業マンに席に案内されます。
目の前の壁には、大きな価格表が。上層階の角部屋から売れていっている感じです。南側には4階建ての校舎があるため、日当たりはともかく、眺望は5階以上からでないと望めないからでしょうかね。
アンケートの記入が終わると、若い営業マンが登場しました。
この営業マン、話のごく初めの段階で、こちらの第一希望のマンションが他にあり、現在は他物件と比較検討中であるということを知り、テンションだだ下がり。
営業マン、私を見込み無し客と思ったのか、営業しないマンに変身。トウッ!!
営業マンから営業トークを取ったら、通夜の席のようです。
目を合わせない。何も聞いてこない。沈黙に耐えられなくて、私の方が気を遣って質問しますが、最低限の返事しかありません。私が話さなかったらどんな場になったのでしょう。怖い~。
なんとかお部屋を見に行く話になりましたが、商談席の隣にある立派なジオラマも、2階のお部屋の前に展示してある構造の説明も、カラーセレクトの話も一切なく、スルー・スルー。
お部屋の中も「ご自由にご覧ください」ということで、説明する気ゼロ。
「ご自由に」と言われても、扉という扉を開けることしかできないんですが・・・。
メジャーでも持っていって計測すれば、本気っぽく見える??
ちなみに、G2タイプ 3LDK 70.66平米のお部屋です。
3LDKの無難な間取りで、どこのモデルルームとも大差ありません。
いいなと思ったのは、電気のスイッチが低い位置にあって子どもにやさしいなあということと、2mのバルコニーにスロップシンクくらい。
いまいちなのは、共用廊下に面する窓の格子が普通で、人の気配を感じそうなこと。
バルコニーには、眺望が確認できるっぽい装置?があったんだけど、もちろん見せてくれない。
こんなんで検討できるわけないでしょ。
おそるべし営業しないマン。
無駄な営業は一切しないという彼の信念を感じます。
静かな部屋に無言で立つ彼の、ボールペンをカチッとノックする音が、心の舌打ちに聞こえました。なんだか、彼の時間をこれ以上拘束するのも申し訳なくて、帰ることにします。
一応資料はいただきました。
今回は、この物件のどんな魅力が聞けるのかと楽しみにしていただけに、残念としか言いようのない訪問でした。
モデルルームにはいろんな客が来るよね。
いちいち全力で対応していたら持たないよね。
でもさ~、営業するのがキミの仕事でしょ。
客にわからないように手を抜きなさい。