355さん
資産価値は取引成立価格(あるいは見込み価格)のことです。
5000万円の物件を買った(取引が成立した)のであれば、それが現時点での資産価値です。
10年後にこの物件が6000万円で売却できれば、その時の資産価値が6000万円であったと
わかります。逆に10年後に4000万円で売却することになれば、その時の資産価値が4000万円
であったことになります。
将来のことは誰にもわかりません。しかし物件価格に占める土地代の割合が多いほど将来の
資産価格予想値がボラタイルになります。つまり地価に対するβ値が大きくなります。
例をあげます。マンションは買ったとたんに経費とデベ利益はなくなるものとします。
駅前の5000万円の物件(土地代3000万円、建物代1000万円、デベ経費・利益1000万円)
とバス便3000万円の物件(土地代1000万円、建物代1000万円、デベ経費・利益1000万円)
を考えます。10年後の建物の残存価値を70%とすれば、
地価が倍になった場合→駅前物件=6000万円+700万円=6700万円(1700万円の利益)
バス便物件=2000万円+700万円=2700万円(300万円の損失)
地価が半分になった場合→駅前物件=1500万円+700万円=2200万円(2800万円の損失)
バス便物件=500万円+700万円=1200万円(1800万円の損失)
となり、駅前物件の方がダイレクトに地価の変動の影響を受けることになります。
バス便はもともと物件価格に占める土地代の割合が少ない分将来の地価変動の影響を
受けないことになります。