日本綜合地所(株)は21日会見を開き、代表取締役社長の西丸 誠氏らが、2007年3月期決算見通し等について説明した。
その中で注目すべきコメントがあった。
「マンション分譲事業の収益性は大幅に向上している。中でも、オープンエアリビングバルコニーは、一戸当たり300万円から700万円販売価格をアップしても、その住戸から売れていく」というものだ。
日綜の「オープンエアリビングバルコニー」つきのマンション価格は、その本来の適正価格より300万円〜700万円上乗せされているということを明言したものだ。
モデルルームでのオープンエアリビングバルコニーを見て、素敵なマンションライフを想像してしまい、日綜マンションが孕む「駐車場無料問題」を筆頭とした「日綜商法」の落とし穴に気がつくこともなく(もしくは気がついても無視してしまい)購入してしまう人が後を絶たないのだろう。
仮に購入時に適正価格より300万〜700万円を多く支払って買ったとしても、売却時にそれだけ高く売却されることはまずないということを覚悟しておくべきだ。
わかりやすい例でいえば、自動車にたくさんオプションをつけて買っても、下取り時にはほとんど査定に反映されないようなものだ。
それを理解した上であえて「高い買い物」をするのであればよいが、
一生に何回もないマンション購入という大きなイベント時にこそ、冷静な判断力が求められる。