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■ 三田線 ■ I 01~I 27(都営地下鉄)
【沿線ランドマーク】高島平団地、巣鴨とげ抜き地蔵、芝増上寺、慶應大学
【利用者イメージ】ステッキを持った老人、白髪のサラリーマン、町のおばあちゃん
【料理に例えると…】地蔵通りの揚げまんじゅう
●解説
<<★東京メトロには「ある」けど、都営地下鉄には「ない」 >>
世間では営団は儲かりそうな一等地の路線をとって、都営は儲かりそうもない不便な
路線を押しつけられたと言われている。しかしこの言は、こと三田線にはあてはまらない。
大手町や日比谷という都心の中枢をちゃんとおさえているし、内幸町は独自の駅だが
新橋や虎ノ門の最寄りとしても機能する。都営どころかメトロにおいても三田線ほど
千代田、港の両区のビジネス超一等地をおさえた路線は見あたらないのだ。
だから都営地下鉄は不便な場所を押しつけられたいうのは正確ではない。じゃあ、
営団=東京メトロにあって都営にないものの本当の正体とはなんであろう?
<<★東西線には「ある」けど、三田線には「ない」 >>
その答えは同じく大手町に通じる東西線と三田線を比較することでみえてくる。この2線は
なかなか共通点が多く、大手町もそうだが、両線とも近郊に高架区間があるし、若者の集まる
都心繁華街を通っていないオヤジ路線という点もクリソツだ。しかしそんな2線の利用状況は
あまりにも対照的で、かたや私鉄随一の地獄通勤で有名なあの「東西線」であるのに対し、
もう片方は8両編成分のホーム長が用意されているにもかかわらず未だに6両の短編成で、
しかもラッシュ時においても本数、車内共にまだまだ余裕があり、さらに山手線ゲームを
しようものなら絶対に最後まで名前を思い浮かべてもらえない、あの「三田線」なのだ。
この差はなにか? 都心区間の優劣はない。となると、鍵になるのは高架区間だ。
東西線の高架は長大かつ運行上条件の良い直線で、いかに当時のこのエリアが未開の地で
あったかを忍ばせる。さらに総武線、東葉高速とも直通しており、今なお沿線人口は増加中。
一方で、三田線はというと、高架に突入したと思ったら既存市街地を避けるようにグネグネと
曲がって高島平エリアに突入したと思ったらもうお終い。あなたは西高島平の地に降り立った
ことがありますか? あそこの「地の果て」感はハンパではない。だが決して田舎ではないのだ。
<<★三田線の役目は盆栽の剪定? >>
もうお分かりだろうが、都営地下鉄にないもの、そのなかでもとりわけ三田線にないもの。
それは「成長余力」なのだ。三田線は志村までは中山道を走っていた都電の置き換えである。
つまりもともと古くから宿場町として栄えていた場所なのだ。その先の高島平団地にしたって
住人がハコに収まってさえしまえば、まったく発展の余地は無くなってしまう。これではどんなに
通勤に便利な路線でも人が増え、暮らしやすくなり、沿線が活性化する余地がないのだ。
完成された下町と団地、そして限られた直通先。これが都営の袋小路の正体だ。それに
比べて東京メトロはどうだ? 日比谷線は広大な足立区を開発したし、千代田線は不便な
常磐線にとってかわる足である。半蔵門線は多摩田園都市をブランド化する一助となったし、
有楽町線に至っては東京湾でゴミの島を、練馬で田畑を宅地化するフロンティアっぷり。
都営にも一応は将来の直通計画もあった。例えば三田線は和光市から東武東上線に直通する
計画もあったし、戸田方面に延伸する計画もあった。目黒側では港北ニュータウンまで
伸びる計画まで存在したのだが、現実的にはいずれも実を結んでいない。営団=東京メトロは
広大な果樹園を買って、都営地下鉄は庭先の盆栽を買った、とまで言ったら大袈裟だろうか?
<<★おれ、昇天なう >>
成長余力のない以上、あとは老け込んでいくしか道が残されていない。三田線は意外にも
大手町を通る5線の中では2番目に新しいのだが、そうは思えないほど老け込んでいる。
やはり若さに乏しい文京区を抜けて「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨でお年寄りを拾い上げると、
やたらと停車駅の多い板橋区に到達する。時間の有り余る年寄りにしてみればこまめに
駅を設けてくれたほうが有り難いのだろう。おまけに「○○へお越しの方は、お降り下さい」
なんて路線バスさながらのアナウンスまで流れてくる。しかもその「○○」の中身が2駅連続で
介護付き有料老人ホームなのだから恐れ入る。やがて地下区間は終わり、天上からの光が
差し込んでくると、相変わらずノタノタ走行する電車の車窓から目にいきなり飛び込んでくるのが
「ひかりのくに」と記された謎の看板。ここはもう東京の果て「西高島平」。
ご乗車、お疲れ様でした。この先にはもう何もありません。色んな意味で。
…が、かといって三田線の将来は暗いわけではない。自慢の大丸有から新橋まで網羅した
都心部がビジネス街として地盤沈下することなど考えられないし、そういう面では銀座線や
日比谷線などよりも、よほど将来に渡って安泰だ。また浅草線のようなブルーカラーっぽさも
ないし、乗客は確かに年寄りが多いけどなかなか品の良い服を身につけていたりもする。
将来、目黒線経由で相鉄の電車が乗り入れてくるようになっても、三田線が成長するとは
思えないが、むしろ都営地下鉄が東京メトロと合併したときに、三田線は世間から
見直されるかもしれない。だって都心への通勤、ビジネスには本当に便利なんだから!
開発余力のない三田線にとって、イメージ、認知度の向上は利用者増加の切り札なのだ。
ちゃんと取材して書くところがニクイね。
西高島平は駅前がいきなりトラックターミナルだからね…
>>ぼぼさん
都営でもメトロでもないけど、りんかい線についても
まとめてみてもらえませんか?
ビックサイト以外に書くことがないかも知れませが、
東雲、有明、港南と言った湾岸地域の熱いマンション地域も抑えてます。是非ともお願いします。
すいません(・_・;
ぽぽさんのHN間違えてました(>_<)
たしかに…
■ りんかい線 ■ -ナンバリング無し- (東京臨海高速鉄道)
【沿線ランドマーク】天王洲アイル、フジテレビ、パレットタウン、東京ビッグサイト
【利用者イメージ】キャナリーマン、お台場に通い慣れた観光客、コミケ参加者
【料理に例えると…】有機野菜のサラダ
●解説
<<★海まで5分、直通電車がくるまで20分 >>
はじめにことわっておくと、本項ではりんかい線を第三の地下鉄として扱うことにする。
実際に路線の大部分が地下であることも、もちろんそうだが、それにも増して、車内の
雰囲気、つまり利用客の傾向があまりも地下鉄的なのである。JRや私鉄沿線でみられる
騒がしいまでの車内の雑多感が無いと言えば良いであろうか。そう感じさせるのは
単に山手線や中央線、人気の私鉄電車に比べて空いているからというだけではない。
意外にもりんかい線の乗客構成比はビジネスパーソンが圧倒的に多いのである。
もちろん平日の話ではあるが、車内におけるこの雰囲気、感覚は、まさに都心を走る
「いつもの」地下鉄そのものだ。
それもそのはず、りんかい線の沿線には今や大規模なオフィスビルが目白押しだ。
その中でも品川シーサイドの楽天タワー、天王洲アイルのJALビル、東京テレポートの
フジテレビ社屋の存在感はこの沿線において限りなく大きい。また、りんかい線は
始発の大崎も含め、品川区の就業人口を大幅に増加させた立役者と言って良いだろう。
品川区のオフィスゾーンの特徴として、工場跡地の再開発によって生まれたビルが
主である点があげられる。よってワンフロアの面積が千坪に迫るような巨体ビルが多く、
同様のビルは都心では意外にも少ないせいか、企業からみれば、りんかい線の
不便さを補っても余りある魅力がこの沿線にはあるのであろう。
なお、世間で「キャナリーマン」というと豊洲などのキャナルエリアに住み、そこから
通勤する人をそう呼ぶらしいのだが、りんかい線の旅客流動を見る限り、新木場方面
からよりも、池袋、新宿方面からの電車の方が比較にならないほど多くのサラリーマンを
運んできているので、むしろ埼京線沿線に数多く存在する工場跡地の大規模マンションに
住み、りんかい線沿線で働く彼らこそ「キャナリーマン」と呼んであげたいのだが、どうか。
<<★ハレのお台場、ケの臨海 >>
しかし悲しいかな、りんかい線はお台場観光路線としての認知度において、ゆりかもめに
大きく水を空けられている。感覚的に言ってもお台場と言えばレインボーブリッジを渡り、
開放的な車窓も楽しめる非日常的な「ゆりかもめ」のイメージが強いが、りんかい線の
車体に「速い!×便利! お台場電車。」なるラッピングを施して必死にアピールしている
あたり、会社としてもこの点は強く認識しているのであろう。
確かに速くて便利ではあるのだが、これではまるで東京メトロ東西線の売り文句のようだ。
りんかい線は観光路線としてイメージされるには、あまりにも日常的になり果ててしまった
のではあるまいか? なるほど埼京線の直通は池袋、新宿、渋谷といった若者の街からの
アクセスに便利だが、この直通電車ほど前述したような沿線のオフィス街を目的地とする
ビジネスパーソンが多い。ポマードの臭いはしても、どうやら海の香りはしてこないようだ。
そもそもりんかい線の「臨海」とは、もはやお役所言葉でしかなく、日常会話において
「お台場」、数歩譲って「有明」と口にすることはあっても「臨海」だけは耳にしたことがない。
実はゆりかもめも正式な路線名は「東京臨海新交通臨海線」というらしいのだが、臨海を
外した愛称を打ち出したのは大正解だった。駅名もどうかしている。ビッグサイトの名は
非常に有名だが、「国際展示場」駅などとお堅く言われても、何のことだかピンとこない。
「東京テレポート」に至っては東京都の開発事業の旧愛称でしかなく、死語もいいところだ。
<<★りんかい線が「ふるさと」になる日 >>
既に述べたように、沿線はオフィス街として力強く発展してきているので、りんかい線の
乗客も順調に伸びているようだ。この先も江東区青海の遊休地で森ビルや三井不動産と
いった進出企業がぞくぞくと決定しているので、ビジネス客は増加の一途をたどるだろう。
そこへ有明エリアの超大型マンション群の住人が上乗せされるのだ。しかし、そうなれば
そうなるほど、りんかい線は「お台場電車。」としてではなく日常的な生活路線としての
色合いが濃くなっていく。沿線の駅でいえば「大井町」的なるものが強くなるのではないか?
りんかい線の各駅はみなとみらい線ほどではないが、なかなか建築的趣向が凝らされている。
会社的には地下ホームに自然光を導いた東京テレポートこそが最高傑作なのだろうが、
ここはむしろ東雲駅のホームこそ、りんかい線的建築の象徴にあげたい。このホームには
今どき屋根がない。非常に簡素だが、かわりに広い青空の下、キャナルエリアのダイナミックな
パノラマに圧倒されてしまう。名称では失敗続きのりんかい線だったが、東雲のホームから
屋根を省いたことだけは会心の成功だ。
そのうち、このホームからの景色こそが日常であり郷里となる若者が眼下の
マンション群から巣立っていくことになるだろう。そんな彼らは、りんかい線のその先の、
東京の内地をみて何を思うのだろう? りんかい線の評価を下すのは、
そんな彼らの声を聞いてからでも遅くはないのではないだろうか。
あっ、ぽぽさんだ!
りんかい線のラッピング広告には必至さが感じられるよね
実際、りんかい線の存在自体知らない人もかなり多いと思う