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■ 新宿三丁目 ■ M09 S02 F13
【1日の乗降客数】丸ノ内線→99,129 都営新宿線→51,061 副都心線→104,524(平成21年度)
【駅周辺ランドマーク】伊勢丹新宿本店、スタジオアルタ、高島屋タイムズスクエア、新宿御苑
【ロンドンのチューブに例えると…】オックスフォード・サーカス駅
<<★お昼休みじゃなくてもウキウキショッピング! >>
そもそも日本一の繁華街と言われる新宿にあって、ファッションや雑貨を扱う店が並ぶ
ショッピング街として市場が成立しているのはこの「新宿三丁目」だけである。三丁目とは、
北は靖国通り、南は甲州街道、東は明治通りよりも一つ四谷寄りに走る大通りに囲まれた
ごく狭いエリアを指しているが、「ルミネ」などがあるJR新宿駅の住所も三丁目にあたる。
なんでも関西の人が新宿の繁華街を訪れると「え? これだけ!?」と拍子抜けするそうだ。
さもありなん。新宿のもつ巨大なコンクリートと人の波のジャングルのイメージからすれば、
あまりにも新宿の繁華な部分は限定的だ。通行量、物販店の密度共に充実しているのは
せいぜいJRの東口から明治通りにかけての「新宿通り」と、そこから靖国通りに向けて
一歩入った「モア街」だけであろう。とはいえ大型店が多く、狭い範囲での集積度は
さすがの一言。渋谷や池袋に比べて街が小さいということもない。渋谷に比べればまだ
歩きやすく、池袋と比べればまだ歩くところがある、といったところか。
この三丁目の商業集積の核となるのが言わずと知れた「伊勢丹新宿本店」である。
そしてこの東洋のファッションリーダーストアたる伊勢丹本店と新南口の「タカシマヤタイムズ
スクエア」をつなぐ形で駅を設置し2008年に開業したのが副都心線の新宿三丁目駅だ。
この駅の凄いところは、単に百貨店と直結するだけに留まらず、ホームからして既に
百貨店の売り場のムードを醸し出している点にある。天井から壁、床のタイルに至るまで
白くピカピカしており、広告も伊勢丹、丸井、高島屋といったところに「新宿高野」や
「紀伊國屋書店」といった新宿三丁目が誇る全国区の老舗、さらにはルイ・ヴィトンなどの
ラグジュアリーブランドが加わり、広告までが百貨店クオリティで埋め尽くされているのだ。
副都心線開業時に盛んに報道された副都心間の百貨店戦争を象徴するような駅である。
<<★密かに進行する新宿の歴史的な革命 >>
だが、そんなことは非常に表面的な部分でしかない。副都心線の新宿三丁目駅が
開業したことによる本質的な意味。それは新宿に新宿駅以外にはじめて「四方から
人が集まる十字路」としての交差駅が誕生したことである。
例えば東京駅をみてもらえばわかるが、東京駅以外にもすぐ近くに大手町駅や日本橋駅、
有楽町駅や銀座駅といった「四方から人が集まる十字路」が存在するのだが新宿には
それがなかった。東京駅とこれら周辺の十字路を全て足してもまだ新宿駅のほうが
鉄道の利用者数が多いし小売り販売額でも新宿界隈が上回っている。また、新宿は
イメージ的には巨大で日本一の街として認知されている。にもかかわらず、実際には
街がさほど面として広がっていないのは、人の吐き出される玄関口が新宿駅という
一点に限定されてしまうので、その周囲だけしか発展しないからである。
また、「格」とか「柄」が伴わないのが新宿である。「渋谷」ブランドのもつ魔法のような
神通力も新宿の名には備わっていない。渋谷駅から離れてもファッショナブルな商店街や
高スペックのオフィスビルが成立する渋谷区に対して、新宿駅の徒歩圏内を離れると
途端に閑静という名の退屈で活気のない住宅街に堕してしまうのが新宿である。
つまるところ、新宿というのは新宿駅のもつ路線ネットワークと乗降客数の桁外れの多さ
「だけ」が評価されている街であって、新宿駅から離れてしまえば大した価値はないのだ。
そんな新宿であるから、「新宿三丁目」という本格的な十字路が新宿駅のほかに
誕生したインパクトは世間で考えられているよりもとても大きいと思う。よく「副都心線が
通るのは新宿ではなく新宿三丁目なのが残念だ」という声がある。もちろんそれにも
一理あるが、すでに述べたような新宿の課題と限界を考えれば、新宿三丁目を選んだ
副都心線の栄光ある孤立はまことに正しい。だいたい西新宿の超高層ビル街に通勤
するのであれば今まで通りに山手線に乗ればいいだけの話だ。池袋の乗り換えは別に
不便なわけでもないし(渋谷は…)。
ささやかではあるが、副都心線の開業によって新宿東口の賑わいにすでに変化の胎動が
みてとれる。「伊勢丹」のある明治通りまでで息切れしていた人の流れも、その先に力強く
伸び始めた。シネコンの「バルト9」の入った「丸井アネックス館」オープンは副都心線開業を
折り込んでのものであろう。「末広亭」のある一歩入った裏道も一時はずいぶんとうらぶれた
印象であったが、最近は小綺麗なバーなどが路面に増えてきていて活気づいてきている。
<<★アングラな新宿に吹く、新しいアンダーグラウンドの風 >>
さらに「四方から人が集まる十字路」がもたらす影響は単に繁華なエリアを拡張する
だけにはとどまらない。十字路と言えば「文明の十字路」である。新宿における十字路の
東西軸は中央線だ。もともと新宿東口は中央線文化の影響が色濃い繁華街であった。
サブカル、アングラ、飲屋街といった新宿カルチャーはまぎれもなく中央線の運んできた
ノリである。グループサウンズが全曲聴けるバーがあったり、若手の名も無き表現者の
活動を支援するなど、小汚いが営業的にもまだまだイケてる「ゴールデン街」なんて
いかにも杉並区あたりの中央線駅前の親分といったところだ。
対して南北の軸は副都心線ということになる。以前のこの界隈といえば百貨店以外で
目立つのがなんといっても家電量販店、そして飲み屋ばかりが多いという、雑然として
垢抜けない、それでちょっとサブカルな面をもった、いかにも中野や杉並の延長といった
感じの「新宿東口」だったが、副都心線が開通したのと同時に、中央線文化圏から
独立して、横浜、自由が丘、原宿のさわやかな風が吹き抜ける「新宿三丁目」として
生まれ変わりつつある。副都心線の上を通る明治通りが「風の道」として機能している。
南から風が吹けば北からは人の波が押し寄せる。その流れの中、現在の新宿三丁目で
急速に勢力を拡大しているのがカジュアルながらもファッション性の高いファストファッション
の大型店である。
このように新宿三丁目だけをもって「十字路」を語るのはなんだかこじつけ臭く感じてしまう
向きもあろう。もうひとつわかりやすい十字路の例を挙げておこう。池袋だ。あそこは
山手線内側の都心の文化と、埼玉から流れてきては淀んで滞留する郊外文化のぶつかり
あいだ。池袋には「都心1号店」のふれこみのもと、大味で大盛りな郊外大型チェーン店の
進出が後をたたない。最近でいえば通路が広いだけでスカスカの棚が空虚に広がる
ヤマダ電機のPCモニタすら扱っていない日本総本店をはじめ、コミック本の棚が大半を
占めるブックオフの大型店、それに予定されているラウンドワンでレッツエンジョイとくれば
そこはもう国道16号線。ああ、もう一箇所いきましょうか? 下北沢。渋谷と吉祥寺の
文化性やオシャレな要素と世田谷小田急のゴミゴミっとした下町要素が溶け合ってますね。
まあ、こうしてみると十字路の駅周辺は都会的で洗練された要素と、気安い庶民的な
要素のぶつかりあいであるケースが多いのであろう。そういった街はとても人気があるし
何より発展しやすいのではないか。異文化交流がおこなわれる場というのはえてして新しい
ものも生まれやすいし。新宿、渋谷、池袋といった三大ターミナルが都心と比べて
一段低く見られながらも常に力を発揮し続けている背景には、それぞれが世界最大の
十字路として毎日桁外れの人が行き来していることによる潜在的パワーがあるのであろう。
<<★さあ、大きな新宿を地下で輪になってつなごう! >>
話を新宿三丁目に戻すと、こちらもさらなる発展が予想される。副都心線が東急沿線や
その先の神奈川県からも人を本格的に運んでくるようになるインパクトはやはり大きい。
さらに2016年には小田急や京王の新宿西口から新宿三丁目へのアクセスを改善する
新宿駅地下東西自由通路も完成する予定だし、靖国通りの地下街「新宿サブナード」も
副都心線のコンコースまで延伸する計画がある。さらに多くの人が集まって来るであろう。
逆に新宿三丁目駅側から従来の新宿駅へのアクセスもおこたり無い。副都心線の
コンコースからJR新南口までを結ぶ甲州街道の地下道も副都心線開業に遅れて開通。
そのJR新南口の上空には10万平米規模の超高層オフィスビルとルミネの新店、
そしてJR線路上空には新しく高速バスターミナルなども設置されることになっている。
一方で心配なのが新宿三丁目駅の副都心線と丸ノ内線の連絡階段である。
この連絡階段を利用すれば相互の乗り換えが極めてスムーズで、副都心線からは
超高層ビル街の西新宿や赤坂方面に、丸ノ内線からは池袋、渋谷方面へと、東京メトロ
による行動範囲がずずいーっと広がる重要且つ便利なルートなのであるが、それ故に
朝のラッシュ時の混雑は見るに堪えないものがある。エスカレータの前には人気作家の
サイン会のような細長い行列が発生してしまうし、特に渋谷行きと池袋方面行きの電車の
両方が同時にホームに到着した場合は銀行の取り付け騒ぎのように人がつめかけてしまう。
現状でもこうなのだから、東横線が直通してさらに利用者が増えた日にはどのような混乱に
なるのか想像がつかない。東京メトロはポスターで「のりかえるなら、ルートもかえる」と
ダジャレをかましながら利用者にとっては何のメリットもない改札外のりかえを呼びかけて
はいるが果たしてそれで済むのか? さらに肥大化していく大新宿にあって、新宿駅からの
徒歩アクセスのみではいよいよ厳しい場所が増えてきている。これからは新宿界隈における
メトロネットワークの重要性は否応なく増していくであろう。日本最大の街、新宿が今後
どこまで発展するのか、その中で新宿三丁目はどう「三丁目」ブランドを形成していけるのか?
誰にとってもあたたかい、毎度おなじみの新宿はこれからもますます目が離せない。
ぽぽさん、予想通り副都心線沿線の新宿三丁目でしたね。
次はまさかの小竹向原?でもあそこは駅前にいきなり一戸建てがあるような場所だからなあ。
というわけで副都心線はこれで終わりだろうから、次は有楽町線の主要駅。
次は飯田橋、永田町(赤坂見附)、有楽町(日比谷)あたりですな。
ぽぽさん久しぶりだ!
新宿三丁目を違う観点から見れば言わずと知れた居酒屋密集エリア、そしてゲイの人たち御用達、H&M、三越Alcott・・・
副都心線の目覚しい発展で方向性が全くわからなくなってしまいましたね。
一番の目玉、渋谷から代官山間の乗り入れ工事の進捗も気になるところです。
↑きえろ
ゴミで埋め立てられた地域ですね。
あほか。