つくばみらい市みらい平の暮らしついて語ろう

【カスミが進出を決定／ＴＸ沿線伊奈谷和原の業務用地　2004/12/03　日本工業経済新聞】

　県は２日、つくばエクスプレス（ＴＸ）沿線開発の伊奈・谷和原丘陵部地区で行った進出事業者の公募で、みらい平駅北東側の業務施設用地約２haの事業者に（株）カスミ（つくば市西大橋５９９－１）を決定した。カスミは、スーパーマーケット（Ｓ造平家建て延べ３３４０㎡）やドラッグストア（Ｓ造平家建て延べ９８７㎡）、衣料店（Ｓ造平家建て延べ１９０４㎡）などを出店する。借地契約となるため、県では年内か年明けにも賃貸契約を締結。カスミでは大規模小売店立地法などの手続きを進めて着工し、来年１２月ごろの開店を目指す。

　カスミが提示した「みらい平駅前店計画案」によると、施設は、スーパーマーケット（３３４０㎡）を中心に、その西側にドラッグストア（９８７㎡）、東側にファッション系の専門店（１９０４㎡）を配置。テナント入居者は募集中で、近く決まる見込みという。

　駅に近い敷地内にはレストラン（Ｓ造平家建て延べ３６０㎡）を置く。駐車場は１万㎡規模（約４００台収容）を想定し、店舗の南側に配置する。

　カスミの希望条件は２０年間の事業用借地で、賃料は年額５１５４万６１６８円（月額２１２円／㎡）。

　カスミが進出するのは、伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業地内の２５３街区－２の約２ha。みらい平駅のすぐ北側で、つくば方面に向かってＴＸの右側にあたる。

　この場所は、県が企画提案方式によって事業者を公募。今年１０月２０日から募集を始め、先月末で締め切り、今月２日の土地処分委員会で事業者を決定した。

　県では、募集画地が駅前という立地条件を踏まえ、今後の居住者の生活利便施設を確保することや早期のまちの立ち上げを考えていたため、スーパーを運営しているカスミを事業者に選定した。

　今後、県とカスミは賃貸契約を年内か年明けにも結ぶ。カスミでは出店へ向けた法手続きなどを進め、施設建設工事に着手する。開店は来年１２月ごろを見込んでいる。

　県では同地区で、業務施設用地の他にも、駅東側の集合住宅・業務施設用地（１２７街区－２、約１・８ha）で分譲事業者を募集したが、条件が合うところがなかったため、県では改めて事業者を募る予定。

　また、同地区の県有地処分ではこれまで、駅北側の２０１・２０２街区（約２・８ha）を県と共同で造成・分譲する事業者が公募で決まっている（積水ハウス（株）・大和ハウス工業（株）・鹿島建設（株）のグループ）。提案内容では、８９画地の宅地を３期に分けて販売する計画で、今年度に実施設計および造成工事を進め、来年から第１期分譲を開始する予定。

　伊奈・谷和原地区は、ＴＸ沿線開発地の中で先行して整備が進み、来年夏にまち開きを予定している。