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クーリエ・ジャポン
これ以上の殺戮に等しい行為が今、新疆ウイグル自治区で 行われている可能性がある
ナチスに「四足歩行の犬」にされたユダヤ人少年 “死の天使”の人体実験だったのか
(左から)アウシュビッツ強制収容所所長リヒャルト・ベーア、「死の天使」ことヨーゼフ・メンゲレ医師、ナチス親衛隊将校のルドルフ・フェルディナント・ヘス。収容所の外で1944年撮影Photo: USHMM/Wikicommons
アウシュビッツで人体実験を行う「死の天使」として恐れられたヨーゼフ・メンゲレ医師に、犬になることを強要された少年がいたという記録が残っている。四つん這いで走り、吠え、ユダヤ人を?みちぎるよう調教された少年の壮絶な人生を、本人の証言とともに振り返る。
【画像】ナチスに「四足歩行の犬」にされたユダヤ人少年 “死の天使”の人体実験だったのか
17年前に発見された衝撃の証言録
「メンゲレの犬」──これはイスラエルにあるホロコーストとユダヤ人の抵抗の歴史博物館「ゲットー・ファイターズ・ハウス」のアーカイブで、17年前に発見された衝撃的な証言録のタイトルだ。
その15ページにわたるポーランド語の記録には、まるでハリウッド映画さながらのストーリーが綴られている。記録の主人公は、ユダヤ人少年のオットー。彼はアウシュビッツで攻撃犬として振る舞うことを強制され、最終的には、本物の犬ウィリーとの友情のおかげで命を救われたのだった。
文化研究で修士号取得を目指すタミー・バー・ジョセフは、ホロコーストにおける犬の役割──犬はユダヤ人迫害のために利用されることもあれば、ユダヤ人の命を救うこともあった──を独自に研究するなかで、この証言録を偶然見つけた。
「長い間、この物語にどう接するべきかわかりませんでした。誇張された作り話で、現実離れしているように思えましたし、その一方で、現実に起きたおぞましいホロコーストのさなかであれば、いかにもありそうで妥当な物語にも思えたものですから」
それでも彼女は、最終的にはこの物語が真実であると判断した。決め手となったのは、この証言がアーカイブに収録されるきっかけとなった情報源だ。
証言は、レナ・キュヒラー・ジルバーマンから寄せられたものだった。ホロコースト生存者である彼女は終戦後、約100人ものユダヤ人孤児たちをポーランドで保護したのちにフランスへ渡り、1949年に彼らとともにフランスからイスラエルに移住した。
1987年に亡くなったキュヒラー・ジルバーマンは、『100人の我が子たち』(未邦訳)の著者として知られる。彼女がフランスで世話をしていた子供たちの一人こそ、オットーだったのだ(本名かどうかは定かではないが)。
[スレ作成日時]2021-06-29 22:08:41