東京出張先のホテルから書き込ませて頂きます。
今週末に、ついに我が家の内覧会へ行ってまいりました。
とにかく『酷い』という書き込みだらけでしたので覚悟して臨みましたが
私の評価は『上出来』でした。
指摘項目の数としては、30個程度。
これは、近接した同様の項目を一纏めにしている為、数としては少ないですが
すべてを挙げると項目数は60~70個ですね。
この数を見て、一般の方は多いと感じられると思いますが
業界の見方からすれば、数としては少ない方です。
まずはゼネコンの社内検査や設計事務所検査、その後に施主検査があって
それをすべて是正し終わった後に内覧会を迎えるという流れです。
最初の検査で出てくる項目数は、300超えるなんてザラですよ(笑)
普段、そんな数の検査をしているから麻痺しているのかもしれませんね。
出来栄えとしては、とても良好でした。
材質がモデルから落ちている事なんてまるで無く、忠実に守っていると思います。
我が家はプレミアムスペックでミディアムカラーのセレクトですが
指摘内容としては、クロスに対するモノがほとんどでしたね。
クロスのブツ、ジョイントの開き、クロスの汚れ、クロス下地不良などが主な項目です。
クロス下地の不良を直すなんて、どうするの!?なんて思われる方が多いと思いますが
答えは簡単です。一面はがして、パテをさらにしごいて、クロスを張りなおすという作業になります。
クロスのブツなんて、木槌で押して平らにするだけです。
一見、オオゴトの様に見えますが、意外と簡単な作業です。
『はい、ココ 一面やりなおしー』とかザラです。
クロス屋も最初から予算は見てます。多少なりとは。
ただ、このご時世ですので、長谷工さんからもカナリ値段は叩かれてるんでしょうね。
ミディアムカラーのプレミアムスペッククロスは、クロス自体が薄手で
下地不良がとても目立ちやすい素材なんです。あとジョイントも目立ちますね。
かなりクロス屋泣かせなチョイスですね。
とは言え、購入者である我々はそれに対して通常よりも高い値段を払っているので
完璧に仕上げてもらわないとですよね。
その反面、床材は傷が目立ちにくい素材でした。
床なんて住んだらすぐ傷がつくし、別にいいや って人なんでほとんど見てません。
ウォークインクローゼットの中段に対するご指摘も多いですが
クローゼットの中に住むわけじゃないし、別にいいんじゃない? って人です。
お金をかける所はかけて、削る所は削るという手法は、設計者として正解だと思いますよ。
あくまで私個人の意見ですので、気分を害されたらすみません。
モデルルームの片隅に、標準の場合のウォークインも作っておけば誤解は省けたでしょうね。
どの物件でも発生する様な問題です。
浴室の天井点検口の上の断熱が欠損しているというコメントをどこかで見ましたが
見たところウレタンフォームの厚さは問題は無さそうでした。
どうやって断熱の厚みなんて測るの?と思われる人も多いと思いますが、
ゴルフのティーの様な赤いピンがささっていたのを覚えていますか?
ピン自体が必要な断熱厚さと同じ長さになっていて
もし厚みが足りなければ、赤いピンが浮いて見えるという事なんです。
内覧会や確認会の時にでも試しに見てみてくださいね。
ま、足りなくても2液性のウレタンで簡単に吹きつけ可能なんで
なんら心配はないですよ。
同行していただいた長谷工の方ですが、とても物腰の柔らかで
真摯に指摘を聞き入れてくれて、ちゃんと是正方法まで答えてくれました。
私が専門家である前情報があった為かは知りませんが
いい加減な事を言ってごまかすなんて事は全く無く、素晴らしい対応でした。
もし何も知らずにいい加減な事を言って丸め込もうとしたなら
最初は知らないフリをして、最後に逃げ場が無くなるまで詰め寄ろうと思っていましたが(笑)
性格悪いですか? すみません。そんな必要は全くなかったです。
あまりほめると関係者だとか言われると癪に障るのでやめておきます。
でも、とっても良い買い物をしたと心から思っています。
2週間後の確認会では完全に直っている事を期待していますよ。
頑張って下さい。