【販売状況】
平成28年から販売を開始して今回がようやく最終期。住友不動産販売らしく、販売はゆっくりと時間をかけて、値引きには基本的に応じないのがスタンスのようです。残り戸数も一桁となってきており、部屋の選択肢は限られる状況です。ただし、もともと南西向きのメイン棟は、両サイドの角部屋を除きBタイプと呼ばれる70.14㎡の部屋(B1の反転がB2)が中部屋の全てを占めており、もともと間取りという点では選択肢が少ないのだと思います。写真はマンションの北東側にあたる廊下側から撮影したもの。
【モデルルームについて】
モデルルームもメインの間取りであるBタイプを採用。いわゆる縦長リビングの3LDK、リビング・ダイニングとバルコニー側の洋室の間にはウォールドアがあり、それを開けたまま大きなリビングのある2LDKのようにすることも可能です。いつもこの間取りで悩むのがテレビとソファーの位置です。モデルルームでは、ソファーはリビングの壁沿いに、そしてテレビを洋室のソファーの向かいに置いていましたが、当然それでは、ウォールドアを閉めたらテレビをみることができません。かといってテレビをウォールドアの前に置いては、ウォールドアを開けた時にテレビが邪魔くさく、テレビの裏が洋室から見えるのも見苦しいです。
バルコニーは奥行き2メートルの充実、バルコニーとリビングの段差もなく、リビングの延長のような一体感があります。
キッチンは対面カウンター、ガスコンロ採用。柱、梁の出っ張りが少ないアウトフレーム工法については、長谷工では当たり前といったところでしょうか。収納も寝室にウォークインクローゼット、玄関には天井まで高さのあるシューズボックスと十分確保されている印象。最近の長谷工マンションは天井高を2.6メートル近くとっていて、モデルルームの面積70.14㎡という割に体感では、より広く感じることができました。写真は南東向きのバルコニー。すぐ前に京成建設のサングランデ松戸が見えます。
【眺望について】
眺望については、実際にマンションギャラリーで各部屋の位置、高さでどのようになるのか、パソコンの画面でみすてもらえます。気になるのは南西向きの間取りでも、前に松戸市役所庁舎が存在するため、眺望の抜け感が確保できるかというところですので、よくシミュレーションしてもらうのがよいでしょう。また、同様に庁舎があるため日影についても、冬至の設定で1日の時間の中でのシミュレーションもしてもらえるので、よく確認した方がよさそうです。
営業マンの方から、眺望に関してよくあるスカイツリーが見えるとか、花火が見えるとかの話はありませんでした。実際、高層階では見えるかもしれませんが、それを売りにしたマンションではないようです。写真は本物件のエントランス。松戸駅徒歩7分という稀少な土地の中で建てていますので、本当に無駄なスペースは確保していない、最低限のエントランスです。
【設備について】
設備についても、システムキッチン、バス等は日進月歩であり、最新の設備が搭載されているのは、近隣の中古物件と比べても大きな優位性です。しかし、この物件はディスポーザーがありません。またディスポーザーは後から設置することも不可能なため、ディスポーザー無しでは、検討のテーブルにのらない方には注意が必要です。ただしこの物件は、トイレのカウンター手洗いなし、ディスポーザーなし、キッズスペースなし、ゲストルームなしとして、管理費の抑制を実現。修繕管理費合計で2万円を下回る水準で試算されたものが出てくるはずです。
建設費高騰の中で建てられた物件ですから、最終的にはサラリーマンが手の届く4000万円台の価格に抑え込むために、占有面積と設備、共用設備で調整した感じは致します。占有面積は近隣の中古物件の方が平均的に広く、中古物件が気になる方は比較する価値はありそうです。
【教育・育児・周辺環境】
指定学区の小学校には徒歩7、8分と近すぎず、遠すぎず、理想的な距離だと個人的には思います。ただし、新京成の踏切を渡らなければいけないのが気になるところです。また、松戸市の中学校は部活動が盛んで、全国大会に出場というのもよくあるそうです。宇宙飛行士の山崎さんがこの指定学区の松戸第一中の出身だそうです。共働きにもありがたい、松戸駅近くのステーションに預ければ保育園にバスで送ってもらえるシステムもあるようです。
日々の買い物に困ることはないでしょう。イトーヨーカドー松戸店がメインになると思います。
環境で気になるとすれば、新京成の線路沿いによる騒音、総合病院のすぐ近く(救急車が夜も来ないか)などが個人的には気になりました。物件も完成していますので、音の確認は、中に入れてもらって確認できるはずです。一部の間取りでは、ペアガラスも採用しているとのことですので、線路沿いは最初から無理と決めつけず、一度体感してみる価値があると思います。