・リビング
バルコニーは1.8m少しとのことでしたが,十分な広さを感じます。モデルルームではオプション仕様でタイルがおかれていましたが,標準仕様ではフローリング長のシートがバルコニーには貼られるそうです。最近のプラウドシリーズに見られる傾向ですが,こうしてリビングとバルコニーを視覚的に一体感を持たせて実物以上に開放感や広さを出そうという取組みが感じられました。
カーテンレールは全居室にて上付き(カーテンボックス採用)で高級感があります。
天井高については,3~7階で250cm,8階~15階で245cmです。Dタイプは下がり天井が205cmなので,そこまできつさは感じず,居室内の空間が全般的に広い印象を受けましたが,B・Cタイプは下がり天井が190cmのためややキツイかもしれません。
LDには床暖房が設置されており,オプションで拡幅も可能ということでした。
また,本物件の特徴としては,スマート家電の採用が挙げられ,自動お湯はり,床暖房オンオフ,クーラーオンオフの3種類の採用は市内で初とのことでした。営業の方がおっしゃるには,意外と室内で立ち上がってお湯はりが面倒な時にスマート家電を使用するほうが頻度としては高いかもしれないと思いますと笑っておられました。確かにそうかもしれませんね。
シンクについても,最新の機能は一通り備えられていますが,ディスポーザーがありません。ディスポーザーの設置可否については野村不動産内部でも意見が分かれるところだそうですが,本物件については中規模であり管理費の上昇が避けられないと判断したため,ランニングコストを優先して採用を見送ったとのことでした。
大規模物件であればスケールメリットにより管理費も案分できるのでしょうが,中規模では賄いきれないとの判断は妥当と考えます。24時間ゴミ捨ては可能なので,最低限の基準はクリアしていますとお話しされていました。
キッチン収納についてですが,食洗器が標準装備されています。また,スパイスラックの部分までソフトクローズ仕様です。これはなかなか珍しいとのことで,営業の方もクオリティの高さに自信ありげでした。
吊戸棚については採用しないものの,システムウォール収納を取り入れ,キッチンの開放感と収納をうまく両立しています。
コンロ周りはホーロー加工されているため,マグネットの取り付けができるとともに,普段のお手入れにも配慮されております。基本的にプラウドの「ラクモア」仕様になっているので,キッチンや洗面について使いにくいと感じることはあまりないと思われます。この辺りが居住者目線で作られているのはやはりプラウドのよいところです。
驚いたのは,カトラリー収納の上部にさらに引き出しがあり,これが耐熱加工されたおき棚になるとのことでした。出来上がった味噌汁みたいな鍋物を一時的に置いたりすることができるので,キッチン周りのスペース確保としては便利だと感じました。この仕様を取り入れるのはプラウドでも最近始まったばかりとのことです。
・バスルーム
バスサイズは1418とマンション標準サイズです。ミストサウナや乾燥機能など,こちらについても最新設備がひととおり搭載されているとのことでした。床面は乾きやすいタイプです。
バスルームでの特色は,調光ライトを採用したことだそうです。一般的には暖色系の照明を使用することが多いバスルームですが,この場合汚れが目立たず掃除する際に視認性がよくない弊害が存在します。そこで,この調光ライトにより寒色系の白色照明に切り替えることで,掃除する際の視認性が向上するという説明を受けました(写真は寒色系の照明にて撮影しています。)。もっとも,掃除に限らず気分で変えられるので,バスタイムがより快適になるともおっしゃていました。この取組は言われてみればなるほどという感じで,コロンブスの卵みたいな新鮮な発見がありました。
・玄関
玄関はかなりこだわりを感じました。まず,玄関部の天井が折り上げ天井となっており,高級感があります。こういう部分にこだわっているマンションは少ないですから,やはりプラウドだなと感心しました。
玄関自体も広く,シューズボックスの収納も十分です。さりげなくスリッパの収納や印鑑置きなどが備え付けられている部分もグッドポイントです。ラクモア仕様がしっかり反映されています。
また,シューズボックス下部に照明を配し間接照明となっている点でも上質な住まいという印象を与えます。いわゆる田の字型のプランニングでは玄関を開けるとリビングへのドア,という感じですが,しっかりと廊下が折れ曲がっているため,玄関から入ったときにワンクッション置くことができます。プランニングがしっかりしているなと感じました。
【購入価格・管理費及び共用施設について】
これらについては,画像のとおりです。いずれも予定価格であり,現在最終調整中との説明を受けました。
管理会社は野村不動産パートナーズが入ります。施工は大鉄建設です。管理費はやはり高めですが,その分上質な管理を提供するのがプラウドの方針ですということでした。
共用施設については,エントランスしかありません。集会所すらありません。ここをばっさり削って管理費を安くできるようにしたそうです。
本物件についてはサイクルポートが住戸前に存在するため,エレベーターに当然自転車が乗ってくることが予想されます。この点について確認したところ,同時に自転車2台と子供用自転車であればさらにもう1台入れるサイズであるとのことでした。具体的には奥行きを広くとって,自転車をぐりんと曲げなくても直進的に入れるサイズにしたということでした。エレベーターは1基しかありませんから,混雑する可能性は否定できないと思います。
購入価格については,B・Cタイプでおおむね坪単価265万円ほどであり,当初予想より安いのではないかと感じました。というのも,元々は賃貸マンションが建っていたのですが,オーナーが大阪ガスと懇意にしており,その関係で入札せずに用地を取得できたそうです。そのため意外と販売価格が安価に抑えられたのではないかと思われます。
また,こうした経緯から本物件は大阪ガスとタイアップしているわけですが,野村不動産としては大阪ガスと組むのは初めてとのことです。大阪ガスのため,給湯器はかなり良いものが設置されるとのことでした。
モデルルームでの説明自体は次に今後の流れを説明されて終了となりました。現在のところ,ほぼ先着順という形で住戸の購入申し込みを受け付けているそうです。もっとも,それで競合すれば抽選になるとおっしゃっていましたが…。
第一期としての販売住戸は価格が出ているもののみですが,要望があればそれ以外の住戸も購入申し込みできるとのことで,第一期だけで最大40戸供給する予定ということでした。価格についてもどんな住戸でもお教えしますとのことでしたので簡単に聞いてみたところ,低層階から中層階にかけては高層階プレミアムがあまり乗らずに20~30万円程度の上り幅です。もっとも,低層階と中層階の分かれ目で100万円程度どんと上がります,これは中層階から高層階でも同じです。
高層階になると,高層階プレミアムがかなり乗り,1階上がるにつれて100万円価格が上昇するイメージでした。
【建築現地と日照・眺望について】
モデルルームから帰り際に,建築現地へ立ち寄りました。
まず,北側はこちゃこちゃした低層の建物が密集していますが,廊下側なので無視できます。東側隣地はマンションです。間隔は2mも空けられたら上等でしょう。高層階を除いて東側の眺望は死んでいます。続いて西側ですが,道路を挟んでこれもマンションです。ほぼほぼ眺望は期待できないでしょう。最後に南側ですが…大野記念病院が建っています。南西側(Bタイプ)はほぼ病院がかかってきます。眺望はやはり期待できません。一方で,南東側(Dタイプ)は道路のため眺望が抜けます。日当たりもよいです。
ここが思案のしどころで,よっぽど高層階でないと眺望が死んでいる以上低層階でもいいんじゃないのと思ったのですが,病院がかかるので日当たりがよくありません。その意味で,少しでも高層階にすれば病院の陰に入る時間が少なくなる=日照時間が増えるため,高層階を選択する意味はやはり存在するところです。
ちなみに,完全に眺望が抜けるのが(同時に1日中日当たりを享受できるのが),Bタイプであれば12階から13階以上,Cタイプで10階から11階以上です。Bタイプは電線がかかるくらいで低層階から抜けます。電線も移築するそうで,ちょうど階の間に電線が来るようにするため,眺望を遮ることはないとのことでした。
季節による日当たりの違いですが,夏は陽が高いため全タイプで1日中陰にかかることはありません。春秋はBタイプを中心に陰に入ります。冬場はもっとも影が深く,Cタイプでもあまり日は射さないかもしれません。
冬場は犠牲にしてでも低層階でBタイプを選ぶのか,やっぱり日当たりは大事なので高くてもDタイプを選ぶのか,顧客によるそうで様々だとのことでした。
写真左手が病院,右手が建築現地です。左手奥側が病院の高層棟のため,Bタイプにかかるのがわかるかと思います。中央やや右手寄りがBタイプ西側にかかるマンションです。意外にAタイプは中層階から眺望が抜けるかもしれません。