スレッド前書きは「大阪市内では」久しぶりのプラウド供給という意味です。
【当日の流れについて】
モデルルームはなんばHatchから道頓堀川を北上した場所に存在しています。地下鉄四つ橋線なんば駅から歩いて10分もあれば到着できるでしょうか。
駐車場も1台分は確保されています。駐車場に警備員さんが1名いらっしゃり,当日は雨の中自転車で来場したのですが,帰り際に自転車を拭いてくださって大変親切な方でした。この時点でさすがプラウドは違うと感じました。
見学時間はおおむね3時間見ていれば十分かと思われます。ヒアリングをしっかり行ったうえで,ジオラマ見学→モデルルーム見学→質疑応答→資金計画→今後の流れというスケジューリングで進行しました。
【物件の概要について】
本物件はA~Dタイプの4つのタイプに分類されるところ,3LDKはDタイプのみであり,南東角部屋のため一番人気が高いものの,物件価格としても上乗せ分がかなりあるとのことでした。
一方で,中住戸であるCタイプや,南西角部屋のBタイプは,Dタイプと比較すると割安な価格設定のため,総合的に勘案した上でDタイプを希望していた顧客についても,BやCタイプに流れるケースがまま見られ,全体的な販売状況としては全タイプバランスよく販売できている状況とのことでした。
主要採光面が西側のAタイプについてはあまり力を入れていないようで,B~Dタイプが好調な売れ行きであれば,自然と選択肢がAタイプに限られることから,まずはB~Dタイプの販売に注力する販売戦略との説明を受けました。
本物件の特色としては,分譲とはいえ単身者向けの供給が多い堀江エリアにあって,中規模ファミリー向けの物件であること,堀江エリアの中でも,難波・心斎橋両駅が徒歩圏内となる,南・北堀江1~2丁目に位置していること,住戸前にプラウドシリーズでは初となるサイクルポートを採用したことです。
また,市内物件としては比較的隣地までの幅が確保できたこと,角住戸率75%である点もセールスポイントであり,想定よりも反響・問い合わせが多い状況であると,担当者はおっしゃていました。
学校区については,日吉小学校→堀江中学校ですが,調整区域であるため,堀江小学校を選択することができるようです。顧客の中に大阪市立小学校の教員がおられたようで,その方によれば堀江小学校は市内トップ5内,日吉小学校でも市内トップ10に入る学力の高さとのことで,学校区については問題ない印象を受けました。ただ,周りが繁華街というか商業地域のため,それが子供にどう影響するかの判断が難しいところです。
とはいうものの,堀江エリアは市内中心部にあってもずば抜けて公園が多く,植樹も多いため,心斎橋や松屋町と比較しても,よい意味で「人が住める」エリアであると強調されていました。確かに買い物をしていても周辺は緑も多く,どこか落ち着いた環境のため,説得力のある営業トークであると思います。
買い物についてですが,現地徒歩1分の距離にコンビニがあり便利です。スーパーについては,とても近いかといわれると微妙な距離ですが,ほぼOCATに直結する形で比較的大きなライフがあるので,このライフと,もう一か所西長堀駅近くにあるライフに買い物をされる方が多いとのことでした。
なお,このジオラマは100万円するそうです。これが大規模物件だとさらに価格は上がるらしく,現在野村不動産が手掛けている,大規模案件のプラウドシティ塚口マークスカイでは300万円ほどかかっているとのことでした。
【モデルルーム見学】
モデルルームは一番広いDタイプ72.10㎡の部屋を,LDを拡大する形で2LDK仕様にしたものでした。過剰なオプションは追加されていないことから,比較的イメージしやすいモデルルームではないかと考えます。
・玄関前
やはり目を引くのはサイクルポートです。写真では分かりにくいですが,四隅にリベット(鋲)が打ち込んであり,それを1区画として整備されるようです。写真では自転車置き場様の木組みが設置されていますが,これはレンタルした自転車に駐機機能(跳ね上げる片足や両足上のもの)がなく(誤って足がないものをレンタルしてしまったそうです。)がなく,急きょ設置したものであるため,実際に供給する際は,ポート内に工作物はない状態とのことでした。
大きな箱のように見えるものはメーターボックスのため使用できません。トランクルームならよかったのですが…。
廊下部分の塗装については,当初吹き付け案が出ていたそうですが,それでは汚れやひび割れが目立つため,ジョリパットという,塗り壁仕様のものを採用したそうです。これは非常に良かったと思います。単なる吹付だとがっかり感がありましたが,塗り壁のため建築費を抑えつつ高級感が出ていました。
・リビング
バルコニーは1.8m少しとのことでしたが,十分な広さを感じます。モデルルームではオプション仕様でタイルがおかれていましたが,標準仕様ではフローリング長のシートがバルコニーには貼られるそうです。最近のプラウドシリーズに見られる傾向ですが,こうしてリビングとバルコニーを視覚的に一体感を持たせて実物以上に開放感や広さを出そうという取組みが感じられました。
カーテンレールは全居室にて上付き(カーテンボックス採用)で高級感があります。
天井高については,3~7階で250cm,8階~15階で245cmです。Dタイプは下がり天井が205cmなので,そこまできつさは感じず,居室内の空間が全般的に広い印象を受けましたが,B・Cタイプは下がり天井が190cmのためややキツイかもしれません。
LDには床暖房が設置されており,オプションで拡幅も可能ということでした。
また,本物件の特徴としては,スマート家電の採用が挙げられ,自動お湯はり,床暖房オンオフ,クーラーオンオフの3種類の採用は市内で初とのことでした。営業の方がおっしゃるには,意外と室内で立ち上がってお湯はりが面倒な時にスマート家電を使用するほうが頻度としては高いかもしれないと思いますと笑っておられました。確かにそうかもしれませんね。
シンクについても,最新の機能は一通り備えられていますが,ディスポーザーがありません。ディスポーザーの設置可否については野村不動産内部でも意見が分かれるところだそうですが,本物件については中規模であり管理費の上昇が避けられないと判断したため,ランニングコストを優先して採用を見送ったとのことでした。
大規模物件であればスケールメリットにより管理費も案分できるのでしょうが,中規模では賄いきれないとの判断は妥当と考えます。24時間ゴミ捨ては可能なので,最低限の基準はクリアしていますとお話しされていました。
キッチン収納についてですが,食洗器が標準装備されています。また,スパイスラックの部分までソフトクローズ仕様です。これはなかなか珍しいとのことで,営業の方もクオリティの高さに自信ありげでした。
吊戸棚については採用しないものの,システムウォール収納を取り入れ,キッチンの開放感と収納をうまく両立しています。
コンロ周りはホーロー加工されているため,マグネットの取り付けができるとともに,普段のお手入れにも配慮されております。基本的にプラウドの「ラクモア」仕様になっているので,キッチンや洗面について使いにくいと感じることはあまりないと思われます。この辺りが居住者目線で作られているのはやはりプラウドのよいところです。
驚いたのは,カトラリー収納の上部にさらに引き出しがあり,これが耐熱加工されたおき棚になるとのことでした。出来上がった味噌汁みたいな鍋物を一時的に置いたりすることができるので,キッチン周りのスペース確保としては便利だと感じました。この仕様を取り入れるのはプラウドでも最近始まったばかりとのことです。
・バスルーム
バスサイズは1418とマンション標準サイズです。ミストサウナや乾燥機能など,こちらについても最新設備がひととおり搭載されているとのことでした。床面は乾きやすいタイプです。
バスルームでの特色は,調光ライトを採用したことだそうです。一般的には暖色系の照明を使用することが多いバスルームですが,この場合汚れが目立たず掃除する際に視認性がよくない弊害が存在します。そこで,この調光ライトにより寒色系の白色照明に切り替えることで,掃除する際の視認性が向上するという説明を受けました(写真は寒色系の照明にて撮影しています。)。もっとも,掃除に限らず気分で変えられるので,バスタイムがより快適になるともおっしゃていました。この取組は言われてみればなるほどという感じで,コロンブスの卵みたいな新鮮な発見がありました。
・玄関
玄関はかなりこだわりを感じました。まず,玄関部の天井が折り上げ天井となっており,高級感があります。こういう部分にこだわっているマンションは少ないですから,やはりプラウドだなと感心しました。
玄関自体も広く,シューズボックスの収納も十分です。さりげなくスリッパの収納や印鑑置きなどが備え付けられている部分もグッドポイントです。ラクモア仕様がしっかり反映されています。
また,シューズボックス下部に照明を配し間接照明となっている点でも上質な住まいという印象を与えます。いわゆる田の字型のプランニングでは玄関を開けるとリビングへのドア,という感じですが,しっかりと廊下が折れ曲がっているため,玄関から入ったときにワンクッション置くことができます。プランニングがしっかりしているなと感じました。