>修繕積立金が倍々ゲームで増加していくのはタワマンの宿命です。
うーん、“宿命”とはまたすごい表現ですね。宿命とは、どんなに抗っても変えようのない運命のことですからね。おっさんとしては、マンションの修繕費が5年ごとに売買ゲームとなるのか、そうならないのかは、マンションの管理組合の働きひとつに掛かっている思っていますがね。
この間、辞書みたいに分厚いST梅田東の管理規約を、時間をかけて読んでみましたが、素人なりにいくつか疑問がわいてきました。
1.なぜ共有部使用分の電気代がこんなに高いのか?(ちゃんと法人契約してる?)
2.なぜエレベーターは24時間遠隔管理でかつ年間12回も遠隔点検しているのに、さらに年に4回も高い費用をかけて有人点検する必要があるのか?(年1回の法定点検だけで良くね?)
3.なぜ、2回目の大規模修繕は、それまで積み立てた修繕積立金とぴったり同額の費用が掛かるような計画になっているのか?(大規模修繕後は積立金残高ゼロってありえなくね?)
おっさんは、むちゃくちゃ素人なんで、プロからしたら、きちんとした理由があってのそれぞれの費用であればいいのですが、特に3.については、正直、見た時、「なんじゃこりゃー!」(松田優作風に)ってなりました。
本当に大規模修繕工事費用として、積み立て残高とほぼ同額の8億4千万円が掛かるんですか?
8億4千万円が先にありきで、費用内訳の方を後付けで合わせにいってやしませんか?って話です。
見れば見るほど、この長期修繕計画、とっても怖いです。だって、ある時期になったら(正確には24年後)、一時的にせよ修繕費の残高がゼロになるんですよ。正確には29万6千円残っていますが、、、、って少な過ぎだろー!このハゲー!って感じです。
万が一、大規模修繕直後に、建物に想定外の不具合が見つかっても、修繕する原資がないんですから、その時、管理会社は、当たり前のように、揉み手をしながら、おっさん達組合員に一定の修繕一時金を求めてくるわけです。おっさんがかつて遭遇した心斎橋のボッタクリバーですら、帰りの電車賃は取り上げませんでしたが、住友さんの場合は、人の良い顔して、根こそぎもってくわけですから、ある意味ボッタクリバーよりタチが悪い。。。。って、ちょっと言いすぎですかね。
でも、修繕に掛かる費用はすべて、住友さん自身が提示する見積もり金額に基づいているわけで、そこには、競争原理もないままに住友さんはごっついマージンを乗っけているわけですから、やっぱりボッタクリバーよりひどい、ってことになりませんかね。
ここまで長々書いてきて、結局おっさんが言いたいのは、
>修繕積立金が倍々ゲームで増加していくのはタワマンの宿命です。
っていうのが、業界大手が恣意的に作り上げた、業界にとって都合の良いストーリーなんじゃないですか?ってことです。
決して、宿命なんかじゃない、変えられるんじゃないですか? 我々管理組合が団結してあるべき方向に向かえば、このクソみたいなストーリーを我々自身の手でハッピーエンドに書き換えられるんじゃないですか?ってことです。
考えてみてください。だって、もし、業界のストーリーに乗っかってしまったら、20年後、30年後のST梅田東の組合員の生活はどうなりますか?世帯主の多くは、定年を迎え(おっさんの場合は確実に人生の定年を迎えていると思いますが)、年金生活者となり、アホみたいに高くなった管理費・修繕費、はたまた予期せぬ高額な修繕一時金の支払いが待ってることになるんですよ。その上、高すぎる維持費がネックとなって市場から敬遠され資産価値暴落(TT)。。。。。。そんなアホみたいなバッドストーリーを組合員の誰が望むんですか?って話です。
もちろん、組合員という点でいえば、実需の住人、投資目的の非居住者、外国人投資家、若い人、おっさんと同世代、さらにその先輩の方々、、、など、属性は様々です。でも、資産価値が維持されることは、すべての組合員にとって共通の利益であるはずですし、そういった意味では、管理組合は共通の利益に対して団結できるはずです。そして、管理会社というものが、パートナーであっても、ある意味、管理組合の共通の利益と相反する要素を常に持っていることを意識する必要がある。
住友だけじゃなく、大手系列の管理会社は親会社のデベが建てた新築マンションの管理業務が自動的に回ってきますから、基本、殿様商売だと思います。だからこそ、管理組合がしっかりして、管理会社に対して常にプレッシャーをかけ続けることが大事なんじゃないかと。「働きが悪ければ、代わり(の管理会社)はいくらでもいるんだからね」と脅し続けるくらいでちょうど良い。現状の管理費も、修繕費も、大規模修繕計画も、見直す余地は大いにあるはずです。それらを健全、かつ適性にすれば、管理費の一定額が削減できるはず。それを修繕積立金に回すことで、将来の修繕費値上げを抑えることができ、資産価値の維持につながるでしょう。
そのようなストーリーを紡いでいくためには、組合全体のまとめ役となる理事会が健全かつ強力でないといけません。
このマンコミ(って略すとなんとなくヒワイだなあ)の住人用掲示板のコメントを読むと、組合員の中には、「立候補したんだから」と理事の方々がほぼ無償で面倒な仕事をしてくださるのが当たり前のように思っているアホな輩もいるようですが、おっさんもかなりのアホですが、あえて言わせてください。そんな輩に故ケネディ大統領の言葉を借りて贈ります。
「理事会があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが、理事会のために何をできるかを問うて欲しい」
以上、おっさんの戯言かつ長文、失礼しました。
PS.住友さんのことをいろいろ書きましたが、実際にST梅田東の現場で働いてらっしゃるスタッフの方々個人個人に対するものでは決してなく、あくまで住友さんを含めた業界大手全体に対するものです。