>>1829 口コミ知りたいさん
意味が違うのも理解できないのかな?そうやって表層的な言葉で反応して検討を阻害するから深堀が出来なくなるんだと思うのだが。ここは検討板なのだから検討しないなら君が出ていくべきだよ。
単なる設備の有無での評価は実はそうたいした話ではない。それは表層的な話。
問題はそこではなく、「何故大規模なのにディスポや内装をここまで削らないといけなかったのか」を考えて深堀していくことに意味があり、それを考えると自分の要件にあってるかどうかがわかってくる。それが検討だよ。
デベが削った理由は簡単だ。コスト削減。では何故削ったのか?それが実に大事な事。偏見でしか見れない人は「デベが儲けるため(利潤を増やす)」っていうマイナスにしか受け取らないが実は事はそう単純では無い。そもそもデベが儲けるには「売れる事」、これが大前提だ。デベは既に土地購入し施行依頼をし広告営業と投資(お金を使ってる)わけだ。マイナスから入ってる、つまりリスクが既にそこある。利益を得る以前の問題として売れなければただの負債を抱え込むことになる。もともとマンション販売はリスクが大きいビジネスだ。
で、売主にとって見たら販売するマンションは文字通り商品だ。商品価値を高めないと訴求力を失うわけだから不動産に限らず売る側は「商品価値を高める」事に全力を尽くす。そしてディスポにろ内装にしろ「出来ること」はする。が、じゃあなんで削ったのか? これは削ってデベがウハウハ大儲け!の為ではなく削らざるを得なかったと解釈するのが合理的だという事だ。
では何故削らないといけなかったのか?それが前にも書いたが、ここの地勢にある。ブリリア目黒。これは坪単価600という当時のそこの新築相場を大きく上回るものだった。普通に商品価値を高める事をすれば必然的に金額も高くなる。普通の事を普通にしたらその金額になっただけ。でも目黒ではその「当たり前で普通の事」を「そのまま履行した」わけだ。
でもここはそうしなかった。できない理由があるから。それが「価格上限値に対する上蓋の低さ厚さ」にある。このエリアでは普通のことを普通に作りこんで行って建築費等を積み上げていって価格を出すとここのエリアでの上蓋に簡単にぶち当たってしまう。しかも蓋の位置が低く、そして分厚い。到底打ち破れない。だから、歪めるしかない、その普通の事を。
がしかし、マンションを作るには土地が必要。デベは企業なのだから絶えず生産活動、経済活動を「継続しなければならない」という枷がある。たとえ割高な土地でも土地を仕入れなければマンション作れない。マンション作れないと売るものがない。個人では、今は株買い時じゃないな、とかでしばらくやめておくってことが出来るが企業はそれは許されない。故にデベは絶えず仕入れる。材料だから。
で、ここも買った。入札で高かったが買った。経済活動するために。で、この時点で土地の費用が確定する。土地とその価格が決まればだいたい建築費がどうなるかはおおよそすぐわかる。土地の広さ形状、方角接道状況、用途地域(一種低層とか建蔽率等)が確定するからね。で、それで試算すればすぐにわかってしまう、既に上蓋に接触する事に。ここは施行は長谷工だ。長谷工は規格型で安価に安定した工期、品質に定評がある。コスト減するにはここしかないだろう。が、ここはもう一つ困難なことがある。それが土地の形状と用途地域の混雑。
土地を見たらわかるが不整形だ。長谷工は規格型(あらかじめ形が決まったものを大量生産)が得意とする会社だ。こういう不整形になると必ず規格型をはめ込むために無理が出てくる。加えて用途地域が混在してる。売主リスクを減らすには戸数を多く取らないと受けないし、当然建蔽率と容積率は最大限活用しないといけない。が、その前に法的制限は遵守しなければならないのは当たり前。建築許可すら下りないからね。その結果どうなったか、今の複数棟の配置形状になった。歪が色々出てる。まず各棟の格差が著しい。でもこれはしょうがない。南に新青梅街道があり開けてる。そこを主軸にするしかないし幹線道路沿い部分は規制緩和もある。当然利用する。すると南以外がすべてそのしわ寄せを食らう。駐車場配置もその歪を受けてのもの。
しかもそこまででかくない敷地に歪に小さな棟分断せざるを得なかったからマンション最大の得意技であるスケールメリットが出しずらい。例えばディスポなんかをつけようとしても浄化槽やその配管設備が棟事に必要だ。さらに、棟毎の格差が激しいのだから本来は条件が悪い棟にはプレミアをつけて売りやすくする必要があった。でもそれが出来ない。大量生産と大量購入によって画一性をする事で合理化をしてコスト削減が出来るのが長谷工の強みだからだ。
結果的にはそういう厳しい状況が積み重なっての今の設計仕様になったと解釈できる。言い換えるなら、そうしてでも価格上限の上蓋が分厚低いと言う事を売主も十分熟知していたことが透けてくる。だから何度も言ってる。中身に対して価格は見合ってはいないと。結局ピアノやコンシェルジュなど、マンション自体に関係ないところをくっつけてくるしか商品価値を高められなかったという苦渋さがとても良くわかるから。それでもデベは頑張ったと思うけど。ここまで苦しい条件でここまでまとめあげてきたのはそれも努力の結晶であり評価すべき点だから。
でもそれと買う側の観点は別問題だからね。
マンションという特徴を上手く活かすのが難しい立地、土地ってのは売り側だけではなく買う側にとっても重要だから。自分が住むわけだし、買えば今度は自分がオーナー、つまり売主になるということなのだから