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↓からスレ分けました。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3293/
とりあえず、今の私の疑問は↓の3つです。
・重い貯湯タンクが常時積載されるバルコニーの耐久性は?(特に片持ちスラブの場合)
・地震時のタンク転倒防止策は?
・タンク給水配管からバルコニー用水栓を分岐させることは可能か?エコキュートへの影響は?
[スレ作成日時]2005-12-11 01:24:00
↓からスレ分けました。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/3293/
とりあえず、今の私の疑問は↓の3つです。
・重い貯湯タンクが常時積載されるバルコニーの耐久性は?(特に片持ちスラブの場合)
・地震時のタンク転倒防止策は?
・タンク給水配管からバルコニー用水栓を分岐させることは可能か?エコキュートへの影響は?
[スレ作成日時]2005-12-11 01:24:00
127: 名前:匿名さん投稿日:2005/12/10(土) 21:19
ゼネコンボーイ様に聞くのが申し訳ないような疑問ですが。。。お許しください。
間もなく入居のマンション(オール電化)ですが、順梁でバルコニー奥行2メートル、手摺はガラスです。
疑問は、全室バルコニーにエコキュートが設置されてますが、そこにまた重量のあるバルコニータイルを敷いても
何十年先もバルコニーに耐久性があるものなのでしょうか?ポッキリ折れたり?!しないものなのですか?
すみません、つまらないお話で。。。
138: 名前:匿名さん投稿日:2005/12/10(土) 22:38
たしかに300ℓ貯湯タイプなら350kgぐらいになりますよね。
私も127さんと同じく
>順梁でバルコニー奥行2メートル、手摺はガラスです
こんな感じ。バルコニーも当然片持ちスラブです。
タンクは戸境の仕切り板の前に置かれ、柱の近くだが梁の外側です。
ゼネコンの担当者に聞いたら、「もちろん補強入れてますから大丈夫ですよ」とのことでしたが、
そのスグ横には階下へ避難用の穴があいてるし。
ゼネコンボーイさんの拝聴しがいのある解説をお願いします!!
139: 名前:ゼネコンボーイ投稿日:2005/12/10(土) 22:45
127の方へ
順梁のマンションでは、バルコニーを外壁部分の大梁より出します。
片持ちスラブとは、バルコニーのスラブが、この大梁だけで支えられている状況です。
しかし、バルコニーが連続している場合、隣戸との間の避難用の仕切が設定されますが、
その仕切の上部に梁を設置したり、また仕切の先端に付け柱がくるデザインもあります。
それがあると、片持ちスラブがその両端で補強されており、純粋な片持ちスラブではなく
なる訳です。そのような場合、貯湯タンクは隣戸側に設置すれば、より安心だと言えます。
また、バルコニー部分の外壁部分を雁行させて、その入り隅部分に貯湯タンクをおけば、
そのL字形の外壁で支持されるイメージになるので、これも安心できます。
141: 名前:138投稿日:2005/12/10(土) 23:13
ゼネコンボーイ様:
最近のオール電化マンションでは、タンクを入り隅部分に入れたり、
リビングからの景観を犠牲にしても大梁の上に置いたりしている物件が増えてきているような気がします。
私の購入予定の物件は、
>タンクは戸境の仕切り板の前に置かれ、柱の近くだが梁の外側です。
ですが、細い付け柱がその前にあります。付け柱って補強になるものですか?気休め程度のような感じが・・・
143: 名前:ゼネコンボーイ投稿日:2005/12/10(土) 23:41
138の方へ
よく観察されているので感心します。
付け柱と柱の間に、つまり仕切板の上部にたれ壁か梁が付いていますか?
そうであれば、2方向支持になるので安心ですね。
これだけ重いものが来れば、構造設計者も補強筋の量を計算しているでしょう。
設計図書の構造図で、その部分の詳細仕様の記載があれば、特に問題ないと判断できます。
ただ、今の構造計算は初期ひび割れ時の断面で鋼材量を計算するので、鉄筋量が十分でも
スラブ下圧縮部分となるコンクリートの乾燥収縮及びクリープ現象で、片持ちスラブは
長期変形を生じてきます。その時に、戸境部分の付け柱は、長期たわみの抑止効果を持ちます。
つまり、完全片持ち状態にしないのが、耐久性のある設計となります。
また、阪神大震災で地震時の垂直振動で、片持ちスラブにひび割れ状態が生じた例が出てきて、
今まで以上に片持ちスラブはその付け根の厚さを多く取るようになってきました。
感覚的ですが、138さんの事例では付け根厚さは250mmはあった方が安心かと思います。
144: 名前:127投稿日:2005/12/11(日) 00:01
ゼネコンボーイ様。
おそらく、我が家も138さんの仕様と同じだと思われます。
>>仕切板の上部にたれ壁か梁が付いていますか?
これは付いていません。上部はぽっかり空いてます。
地震等でポッキリ折れることは無さそうと思っていいのでしょうか?
また、バルコニーにタイルを敷きたいと思っていますが、強度のために辞めたほうがいいのでしょうか?
バルコニーは幅6.6メートル×奥行2メートルで、おそらくタイルの重さは220キロ程になるかと思います。
145: 名前:127投稿日:2005/12/11(日) 00:03
たびたび申し訳ふぉざいません。
経年による劣化でポッキリ・・・なんてこともないのでしょうか。
150: 名前:ゼネコンボーイ投稿日:2005/12/11(日) 00:32
127の方へ
このポッキリという現象は生じないないですね。
その前に、過大たわみが生じるので、そこでどうしようかということになります。
スラブの鉄筋に延性があるからで、このスラブ筋がしっかり梁部に定着されている限り、
「ポッキリ」はない。地震で1層分つぶれたりして、ガタンとなる衝撃を受ければ別ですが。
それに、貯湯タンクはスラブの根本に配置するので、端部に生じる曲げモーメントもそれほど大きくない。
むしろ局所荷重で、せん断やパンチングシェアの検討がいるかもしれない。
バルコニーへのタイル敷設ですが、この程度の重さなら問題ないでしょう。
たぶんバルコニーもエコキュート以外に、平米180kg以上の積載荷重をみていると思うので。
デベの方に構造計算書で確認してもらってください。
152: 名前:138投稿日:2005/12/11(日) 00:48
ゼネコンボーイ様、ご教授ありがとうございます。うちも仕切板の上部は空いています。
念のため、設計図書や構造計算書を再確認してみようと思います。
>138さんの事例では付け根厚さは250mmはあった方が安心かと思います
うちのは直床でスラブ200mm以上の、まさに「今時〜」仕様で(笑)、
水周り下部が200mmでしたので(設計図書で確認)、居室の下は250mmぐらいあったと思います。
そうするとバルコニースラブの付け根も同じく250mmと考えて差し支えないものでしょうか?
(↑さすがにここのスラブ厚は確認しませんでした)
154: 名前:ゼネコンボーイ投稿日:2005/12/11(日) 01:10
138の方へ
バルコニーと居室部分のスラブ厚さは、特に順梁の場合は連動しません。
この辺は、設計図書からもよく変更されるので、ゼネコンの用意している
躯体施工図で確認されるのがよいかと思います。
ちなみに、138の方も物件HPは内緒ですか?
(何か、逆梁とはちがう話題なので、127の方はスレッドを別にたてた方がよかったですね。
今、逆梁の劣化とエコキュート搭載バルコニーの話題が錯綜して、・・・・)
------------
というわけで、皆様の素朴な疑問や、有識者のコメントをおまちしております。
127&138の方へ
祝:開設
バルコニーの耐久性に関連してする要素として、そのバルコニーが工場PCa製か、
現場で型枠を構築してコンクリート打設したかもあります。
よろしかったら、その辺もデベやゼネコンにご確認ください。
あと、付け柱がどの程度のものか寸法とかより詳しい説明もですね。
おはようございます。
今PCを開いたら、こんなに状況が進んでいたのですね!!138様スレ立てありがとうございます。
また、ゼネコンボーイ様もいつもご親切にアドバイスいただき、ありがとうございます。
付け柱ですが、間取り図を見たところ幅1,500奥行(厚さ??)250のようです。
幅1,500は、隣と共有している寸法です(我が家のバルコニー部分のみだと750です)。
私も、エコキュートからのバルコニー用水栓の分岐と、防水コンセントの設置ができないものかと思っています。
どなたか、ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいです。
もしかしたら、138さんと我が家のマンションは同じ○○○施工なのでは・・・
たぶんその通り。SHタッグでしょう。
うちの付け柱は、幅250mm奥行250mmの真四角です。
とぼけた質問だったらごめんなさい。
温水機置き場は、ベランダが一般的なのですか?
うちは、玄関入ってすぐ横にドドーンとあり、これがなかったら収納場所が増やせるのに・・。と、恨めしく思ってます。
北国なので、外では大変だからなのかな?とも思うんですが・・。
家の中にあるのと、外にあるのでは何か使用上の違いはありますか?
トピずれっぽい気もしてるのですが、もし良かったら教えてください。
うちの物件でも玄関横に置かれる部屋もあります。ポーチ部分ですけど。
バルコニーに置くと、片持ちスラブ強度の問題のほかに、
リビングからの眺めを損ねたり、
メンテの際に業者を奥まで招き入れなければならない、
バルコニー側の避難経路が制限される、
といった問題があるので、玄関側というのは決して悪くないと思いますが。
>138
お返事ありがとうございます。
ベランダ以外もあるんですね。
玄関は、家の中に入ってからなんですよ。入る前にも同じくらいの大きさのトランクルームがあるので
そこに置いたら、業者を家に入れなくても良いし、玄関出てすぐとはいえ内廊下に出ずに収納が増やせたなって
思ってしまったので、ベランダもわるくないなと単純に思ったのと、多いんだなと思ったのです。
メンテの時は、家の中から通すからおなじなんですね。
どこに置いても、色々あるもんですね。
127&138の方へ
質問が分散して申し訳ないですが、その付け柱はRC製で地上まで連続していますか?
つまり1階の住戸のところにも付いていますか?
付いていれば、バルコニーの長期変形防止になっています。
さて、ゼネコンボーイの専門分野ではありませんが、
このような大型電器製品は単相200Vで運転することが多く、分岐してもそのままでは、
通常の電器製品が使えないでしょう。
また、水を出すようにしたいといのは、スロップシンクがバルコニーにないということみたいですが、
まず、水道水に直結している管は、専門の工事業者の工事でないと法律的にダメ。
(誰でもやってよいと、漏水トラブルが多発するのと毒物混入とかが容易になるためか)
また、マンション規約上、バルコニーで水を多用してよいかも確認事項。
その点、スロップシンクの排水は、排水管につながるように施工しており、バルコニーの
雨水管に流れるようにはしていない。
一般に、バルコニー園芸や定期的な清掃時に流す分はお互い様で問題ないと思いますが。
ゼネコンボーイ様、こんにちは。いつも丁寧なご返答ありがとうございます。
付け柱を確認しましたが、地面より1〜4階の途中までおそらく250×250の付け柱が続けて付いています。
なのに、5階から上階は1500×250の壁のような柱が付いて・・・と思って写真をよく見たら、
上部がおそらく500ほどぽっかり空いてました。これでは付け柱とは言わず、デザイン状の壁になってしまうのでしょうか?
我が家はちょうど5階です。何だか不安になってきました。
127の方へ
まあ、付け柱という表現そのものが、意匠的な意味合いを持ちますが。
これが250×250であれ、地上の基礎梁を片持ち梁で延長して、そこから延びている
ようだと、2mもあるバルコニーの鼻先の下がりを抑止する効果を持つようになると
いうだけで、それがないバルコニーも多いですから、特に気にする必要はありません。
バルコニースラブの付け根のスラブ厚さがしっかりあって、かつ設計図面通りの配筋量が
あることが一番大事なところです。
ここが、PCa製かどうかを判断するには、施工規模をみれば検討がつきます。
当マンションの総住戸数はいくらで、何階建てですか?
138の方へ
おかげさまで、長谷工仕様の最先端を伺えました。
この例のように、柱型がアウトフレームとなり、その横に設置するのであれば、
特に問題ないですね。エコキュートの設置は。柱型が大きく片持ちスラブの両側を支えている
感じになるので。この場合、隣戸間の柱は付け柱で意匠的な意味と、隣のバルコニーからの
のぞき見抑制策のようなものですね。
このくらいの規模になると、長谷工でもあるし、バルコニーはまず工場PCa製ですね。
その場合、PCa工場では脱型を翌日に行う都合から36N程度の高強度コンクリートを使用すること、
さらに現場で上面を現場打ちコンクリートで一体化する前に、PCa部分のコンクリートの
乾燥収縮はかなり進んでいるので、途中で乱暴な扱いを受けていない限り、長期変形も少ない
ものになってきます。
>上面を現場打ちコンクリートで一体化する
プレキャストコンクリの強って高いんですね。
でも現場打ち部分との接合面に弱さが出たりしないものですかね?
素人考えですが・・・
分岐水栓については、もちろん水道業者に頼みます。自分じゃ無理です。
規約については再確認しますが、主目的は園芸で、普段はザバザバ水を流すつもりはありません。
たまにバルコニー掃除するときにはザバザバ流したいですが、
隣・階下への迷惑を考えて、雨の日を狙ってやるつもりです。
138の方へ
接合面が気になるというは、健全な発想ですね。
ゼネコンボーイも、たまに心配になりますが、バルコニー床のハーフPCa部分には
トラス筋が打設され、それが上下コンクリートの一体化を図り、
現場打ちコンクリートに配筋するスラブ上筋で大梁への定着を図ります。
その場合定着する位置をスラブ下面からしっかり離すことが大事になり、
かつスラブ上筋のかぶり厚さが少ないと、鉄筋上部のコンクリート割裂破壊を
生じやすくなるので、慎重に施工精度が要求される部位です。
このエコキュートの場合、横方向の柱部分への定着筋も大切ですね。
その意味で、エコキュート設置部位の配筋詳細を設計図書に記載するのが望ましいですね。
バルコニーの雨水排水について:
バルコニー先端に側溝部分があって、各戸隣接住戸との仕切部分近傍に設置した
雨水排水竪管で排水します。先に話題になった付け柱はこの竪管固定にも
活用される訳ですね。
竪管の本数を節約するため、各戸どちらか一方にしか流しません。
ここに上階の雨水を下に流しながら、かつその階の2戸分のバルコニーからの雨水を
受けるための集合ドレインが設置されます。
従来、上階から大量の水を流すと、下階のこのジャンクション部分で水がはじけ、
下階の人に迷惑を生じることがありました。最近は、この集合ドレインも改良されてきて、
この現象を抑制したタイプも出てきました。
しかし、ここをいくら改良しても、ドレインを隣戸と共有するので、自分のバルコニーで
大きく水を流すと、隣戸の側溝部分にも水が流れてしまいます。
そうなる場合は、ひとことお声かけしてからの使用となるのは、別にゼネコンボーイが
指摘する必要もないことですが。
仰るとおりですね。大量に水を流すときは隣・階下へお断りすべきですね。
もちろん、落ち葉などの大きなゴミは、水で流す前に取り除くべきでしょうし、
自分がされたら嫌なことはしないよう心がけたいものですね。
雨の日を狙って、というのも配慮の一環です。
雨の日はそもそもバルコニーが濡れてるでしょうから、迷惑度も比較的低いかと思って。
もし分岐水栓が不可能な場合は、携帯式のタンクシャワー(手動ポンプで圧力をかけて使うタイプ)を買うつもりです。
バルコニー以外にも、アウトドアで活用できますし。