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12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
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[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
>>391.の方のご質問への返答
>・隣に建っている同デベの先行物件M.M.TOWERSはバルコニー内まで全面タイル仕上ですが、
>梁型のR部分を良く見ると曲面ではなく多面体になっており、多面体の角と目地とが
>合うように上手くタイルが貼られています。これに対して当物件の梁型は完全な曲面として
>造られているようです。バルコニー面より内側にあるだけ梁型の方がRがきついと思われますが、
>そのためにタイルの現場貼りができなくなった可能性はあるでしょうか。
GB:後貼りを想定しての対応はまずありません。また、曲面でも極端でない限り後貼りは可能ですが、タワーマンションでは避けます。先行物件はPC工場で打ち込んだ来たはずです。フォレシスもそうであれば、工場で打ち込んできます。(その方が安全だし、現場の工数も減る)
>・仮にタイル⇒吹付けに仕様変更が行われていた場合、この変更は重要事項説明書の
>「同等の機能・性能を有すると認められる範囲内」と考えて良いでしょうか。
GB:これはダメでしょう。
>・実際問題として、当該部分が光触媒磁器タイルである場合と、吹付け仕上げの場合とで、
>将来的な躯体の耐久性に差が出るでしょうか。
GB:差が出ます。塗装は種類にもよるのでしょうが、10年ぐらいで劣化の進行が顕著になります。
>・躯体表面の大部分を占める当該部分について仕上表に記載しないことは、業界常識として
>あり得るのでしょうか。
GB:ここが今回の大きな論点ですが、重要事項の説明書類としては、バルコニー部分をあれだけ詳細に記述するのであれば、完全な不手際かと思います。バルコニーは外壁ではないと言えば、その通りですが、逆に、バルコニー内部の建物外壁部分がタイル張りで、この建物の一番のポイントであるバルコニーの外部側仕上げが塗装だったら、これはこれで物議を呼ぶでしょう。その意味では、大きな概念ではバルコニーも外壁の一部です。特に本案件では。
>>384.のGBの最初のコメントですが、これは、>>386.MMTFさんの記載にあった下記の仕上げ表の表現をみて、これを実際に作成した、販売会社の気持ちになって判断したものです。
******引用******
>添付図書(図面集)の仕上表は以下の通りです
■外部仕上
屋根 コンクリートスラブの上アスファルト防水コンクリート直押え
外壁 低層棟 磁器質タイル貼他
高層棟 50二丁掛磁器質タイル
サッシュ アルミ二次電解着色(11階以下は網戸付)、Low−E複層ガラス
バルコニー 床 防滑性ビニール床シート
腰部 コンクリート塗装仕上
手摺 合わせガラス入りアルミ手摺他
軒天 珪酸カルシウム板塗装仕上
******引用終わり*******
ここでは、屋根、外壁、サッシュ、バルコニーと大きくくくっていますが、外壁は一番目立つ部分のバルコニーを意識したのだろうと推測できます。一般に外壁と言えば当然に居室の内と外を隔てるものですが、この図面集の仕上げ表を記載した人は、主な外装仕上げぐらいの感覚で記載した可能性が高い訳です。実際に、バルコニーに内には真の外壁は存在しないのですから。
結果として、誤解を避けるために、
・外装仕上げ:45二丁タイル(バルコニー部)
・外部仕上げ:吹き付けタイル(柱型、梁型)←梁型が軒天からどの程度露出かよく知りませんが。
のようにすべきでした。(なお、一般購入者がこの図面集の仕上げ記載を見て、柱型部分もタイル張りであると思うのはごく自然なことです)