- 掲示板
12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
12月末から出現し、的確なアドバイスを下さるゼネコンボーイさん。
毎度感心して記事を読ませてもらっています。
そんなゼネコンボーイさんとQ&Aをするコーナです。
みなさま質問をどうぞ!
[スレ作成日時]2006-01-06 01:34:00
>>238
匿名掲示板の方がいいと思うよ。気軽に質問できる事が一番良いことだと思うから。
質問のやり取りの最中は誰の発言かわかるように質問したレスの番号等による本人の明示は必要だとは
思うけどね。
makihoIさんは「質問/回答の両者が固定HNが良いという案」を持ちかけてくれてると理解してはいますが
「責任ある議論」については真剣に質問してる内容なら自然にやり取りがつながってくと思います。
現にいくつかはそういった質問も見受けられると思いますので。
固定HNか匿名かは個人の判断でよろしいのでは?
これがGBさんからの提案って事なら別ですが。。。
>床衝撃音について その1 測定方法と帯域分割
まず、上階(加振室)で床を直接に加振するような振動源があるときの、下階(受音室)
の部屋で聞こえる騒音のことを床衝撃音と呼び、遮音性は受音室の音圧レベル測定した
もので、この値が低いほど遮音性がよいとされます。実際に測定する際には、重量衝撃源
として、小さなタイヤを振り下ろすバングマシンと、鉄製のピストンのようなものを連打
させるタッピングマシンを上階の床にセットします。それぞれ、子供の飛び跳ねる音、
ハイヒールの歩行音がモデルとされます。上階の部屋に対角線を引き、それぞれの4分点
を取り、通常2分点は一致するので、全部で5点を代表点として加振点にします。下室の
受音室では同様に代表5点を設定し、受音マイクの高さを変化させて5点で測定します。
ある加振点での各受音点における音圧レベルは、一端エネルギー値も戻して、平均値を
とるので、どこか悪い値があると、それに引きずられますが、加振点ごとのエネルギー
平均された音圧レベルを部屋全体の値として評価する際は、エネルギーの対数値である
レベル値の算術平均でよいとされています。
このときの、音圧レベルは床衝撃音レベルの等級を判定する際は、1/1オクターブバンドで
区切りその中心周波数で各バンドを代表させます。それが重量衝撃音では、63Hz、125Hz、
250Hz、500Hzまでの評価とし、軽量衝撃音ではさらに、1kHz、2kHzまでを測定対象と
します。つまり、各帯域の音圧レベルは、63Hz帯域では、62.5/2^0.5〜62.5X2^0.5=44.2
〜88.4Hz間の音圧エネルギーの積分平均値になります。人の可聴域が20Hz当たりと
言われているので、まずまずそのはじまり部分からスタートしています。
>床衝撃音について その2 レベルと決定周波数
この測定された音圧の常用対数の20倍が衝撃音レベルの値とされますので、音圧が2倍
になると、20log2=6dB違うことになります。(エネルギーは音圧^2なので、3dBの違い
でエネルギーは倍になっています)この辺の状況を反映してか、床衝撃音のレベルを5dB
で分割して、レベル表示します。その際に、500Hz帯域のレベルを規準に全帯域が55dB
以下の場合をLH55と呼びますが、低音域では音圧が高くても他の音域に比較してうるさ
くないという指標を人工的に作成し、63Hz帯域では−23dB、125Hz帯域で−13dB、250Hz
帯域では−6dB、500Hz以降は調整なしで規準化します。これらすべてが、55dB以下の
場合にLH55の等級をなのってよいとなっていますが、現場測定の場合は各種誤差を含む
ので、2dBまでの超過を認めています。橋本先生の計算シートにもあるL数表示というの
は、等級評価をする前の各帯域の最大レベルを整数表示したものです。これが整数表示と
なっているが故に、実際は2.4dBの超過でもOKとして等級評価している実測報告書が
ありますが、これは邪道です。最大レベルを持つ周波数帯が「決定周波数」と呼ばれ、
重量衝撃音では大半が63Hzで決まり、次に125Hzで決まることがほとんどです。
>床衝撃音について その3 軽量衝撃音を決めるもの
また、軽量衝撃音の場合は、125Hzか250Hzが決定周波数となることが多くなります。
これは、通常の床仕上げで500Hz以降は4ランク(20dB)以上低減され、二重天井も
1ランク(5dB)程度低減する効果を持つからです。よく、軽量衝撃音は仕上げで決まる
とかいいますが、仕上げが及第点であるときは、次には>>191で示したスラブの基本
インピーダンスレベル(正確には、無限大板の駆動点インピーダンスと呼ぶ)が大切に
なります。
「達人」の「安心して生涯住めるマンション一発判定、双葉社2004.11」に、「軽量衝撃音
に強い二重床は可変性にも対応」の項目がありますが、GBの実感としては、300mm程度
のボイドスラブ+直床の方が容易にLL40〜45を達成できると思います。この直床を二重
床に切り替えても同様なものでしょうが、直床の方が際根太等の取り合いがない分、性能
も安定するようです。また、直床と二重床の軽量衝撃源での得手不得手のあることは、
「今どき直床スレッド169.」で説明しました。先の本で勝手にボイドスラブは8割の性能
とされているので、先の基本インピーダンスが同等になる厚さを述べると、通常スラブvs.
ボイドスラブ表示で、200-225、225-250、250-280、275-310ぐらいので、1割ぐらいの
厚さアップで同等の性能になります。これで、対比した通常スラブよりは1割以上軽くな
るので、使用する価値がある訳です。
>床衝撃音について その4 重量衝撃音を決めるもの
これはスラブの性能がまず大事ですので、先の基本インピーダンス値が高いことが
ポイントです。決定周波数となる63Hz帯域では大梁固定による端部上昇効果を受けるで、
対象とする部屋の拘束条件が大事になります。この端部上昇は対象とする周波数がスラブ
を伝搬する際の曲げ波の波長を規準として、0.2以内の範囲で大梁に近い程、上昇量も多く
なります。中心周波数が63Hzの場合で、スラブ厚さで変化するものの、この0.2以下=
約1mの範囲です。先に対角4分点による5点での測定点を述べましたが、測定点がこの
範囲に入ると、端部上昇の恩恵を受けます。一般に個室ではこの5点の内3点が梁際に
なるので、レベルが低く、居間では部屋も広く大梁からの距離も離れるので、レベルは
高めになり、個室の方の測定値がよくなる傾向を持ちます。それでは、この端部上昇の
恩恵を受けない範囲での加振点は皆同じ値になるかとういうと、加振点ごとにどの
モード(スラブにおいては、固定端間における弦状振動のことで、1次モードが波一つ
の単振動、n次モードが波nヶの振動)が卓越するかで違ってきます。一般にスラブ
中央点での打点が1次モード振動を一番励起するので、値も一番悪くなると想像されます。
>>211.らむださん >>212の方へ
>拡散度法の考え方
まず、「戸境壁から戸境壁の距離」を間口と呼び、バルコニー壁から廊下壁や反対側外壁
までを奥行と呼びます。これでラムダさんは間口をいろいろ変化させてL値の変化を
見ました。先に学会本の大梁で囲まれた面積と予想LHの表が間違いであることを述べ
ましたが、それを実証したのが橋本先生です。スラブの面積が大きくなれば、中央たわみ
はその分大きくなるが、それは静的なことであり、動的な振動状態では、むしろ面積が
広い方が、無限大板に近くなって、多くの振動モードが拡散状態で存在することになり、
下室への音響放射はむしろ小さくなることを示しました。一つの周波数帯の中に、どの
程度の共振モード数が含まれるかで、そのモード数が多い状態を拡散度指数という式で
表して、床衝撃音を解明したものです。これは本計算法を開発当時、ゼンコンから多くの
実測データを収集して、従来のインピーダンス法による予測手法と比較しての結論です
から、間違いないと思われます。
>拡散度法の精度と課題
拡散度法の予測精度はプラスマイナス5dBの間に95%の実測例が入るとしています。
本算定方法も理論的に導いた部分と、単純支持状態から周辺固定状態への評価など、やや
「ざっくり評価」の部分があるので、完全ではないのですが、大きな指標としては非常に
有意義な計算法です。
GBの感じる欠点としては、63Hz域における端部上昇評価がすべての測定点において
ゼロで返されることが多いことで、この辺は現地実測にそぐわない点だと思っています。
よって、現状の拡散度法での値は個室の面積で余り値が変化しないと思いますが、
実測では2辺拘束の部屋は面積が小さい程よい値になります。(部屋の平面サイズに
よって、内部の空気音がモードを持つ場合はまた変動しますが)
先に計算された居間の計算では、測定点は間口6m以上では端部上昇の1mは超えて
いるので、端部上昇効果での変化はないでしょう。
>他の要因で、必ずしも実測値は拡散度法の要求どおりにはならないが、
>「スラブ面積が広いと悪くなる」という常識は間違い。
>その証拠に、剛性の高いボイドスラブでの大スパンスラブはかなり普及している。
先に述べた拡散度法の端部上昇評価の部分を改良したいのですが、もともと数学が苦手
で建築に進んだGBとしては、拡散度法における各種理論式の導入等、難解な高等数学式
の羅列で全くついていけません。
ここはGB様のスレだから、GB様のお気に召すように記載していいんだよ。
GB様のする事に意見すると、すぐに削除依頼だされてアクセス禁止になりますわよ。
くわばら・くわばら・・・・
212です。
建築に関しては今まで全く知らなかったことばかりです。
今回、マンション購入に際しいろいろ勉強してみました。
他の本に書いてあったことと一致しなかったので、質問
させてもらいましたが、だいぶ分かってきました。
ありがとうございました。
>>249&250
ここは素人以外も見てるから、これでいいんですよ。
もし素人さんでも、興味がある人は自分のレベルに合わせた質問をいいだけ。
GBさんが気に入らない人は、別に「わざわざ」レス残さなくてもいいんですよw
GBさん、以前質問させていただきました際にはご回答ありがとうございました。
そこでさらなる疑問(というか営業に確認させることが出来るかどうかがわからない事)が発生しました。
今、巷で指標値とされてるQu/Qun値についてですが、この値は免震構造の場合存在する物なのでしょうか?
耐震構造のものと違い免震の場合上部の造りは弱いと思いますので免震構造含めた計算が必要になるのかな
って思ってたのですが、そもそも免震の場合はQu/Qun値で指標出来ないものなのかな?って思い始めても
います。
無い場合はそれに変わる何か耐力についての計算方法なる物があるのでしょうか?
(個別では免震装置の能力等は構造計算書に書かれているのですが全体を見た場合の数値が無かったもので。。)
>>247
ご回答ありがとうございます。
詳しすぎてなんだかよくわかりませんが、
ある程度の厚みを持ったスラブに対して衝撃を与えたときには、スラブが太鼓の皮のように振動するよりも、皮の表面で振動が拡がると考えた方が現実に近いと考えるのが拡散度法で、この考えでは間口が長くなる方が遮音性能が高くなると計算される。
よって、一般用拡散度法.xlsの結果は拡散度法の考え通りの結果である。
といった解釈をしましたが、あってますか?
理論がわかっている方には上記のような曖昧な表現は抵抗があるかもしれませんが、解釈に間違いがあるようでしたらこのような比喩で表現していただけるとうれしいです。
はじめまして
RCマンション、コンクリ壁の耐久について、教えて下さい
自分の認識と疑問点を書きます。疑問点をお教え下さい。また認識部分も誤りが有れば、ご指摘下さい。
コンクリむき出し壁について
・ひび割れ有りは、強度は問題無い。しかし、水漏れの可能性有り、修理したほうが良い。
・ひび割れとコンクリふくらみ有りは、強度低下、水漏れの危険が有り、早期に修理したほうが良い。
知りたいのはタイル貼り壁です。この場合、コンクリ壁の状態が見えません。
・タイルがせりだしている。⇒鉄筋が膨張している可能性有り。強度低下、水漏れ、タイル落下の危険が有り、早期に修理したほうが良い。
・タイルは平坦だが叩くと高音がし、浮いている。⇒??場所により、タイル落下で人命の危険が有り、早期に修理したほうが良い。??
雨があたらず、落ちても1m程度の場所なら問題無し。?
・タイルは平坦だが目地に穴有り。⇒??タイルが浮いていなければ大丈夫??
・タイルは平坦で、叩くとこもった音。⇒タイルが壁に密着していて、安心してOK.
要は、タイル貼りコンクリ壁の状態判断方法です。
ご返事、可能でしたら、よろしくお願いします。
255ですが、なぜ削除されたの?>管理人さん・・。
>地震保険に入る前提であれば、通常の耐震構造で生活リスクの管理上とくに問題ないと
>考えますが、免震マンションの資産価値が高いのも事実と思われます。
ゼネコンボーイって単なる構造屋の一人でしょ。
だったら、資産価値なんて分かるわけないじゃん。
とりあえず、技術的なことだけ書いとけばいいんじゃないの?
ゼネコンボーイさん
いつも参考にさせていただいております。
さて壁の構造について、良し悪しを教えてください。
よくダブル配筋を売りにしている物件があります。これはシングルに
比べてどのくらい良いものなのですか。またシングルは決定的に
問題があるものなのでしょうか。
この点を耐震とデベのコスト面から教えてください。
お願いいたします。
・・・・もはや本職より大変なんじゃなかろうか。
殆ど「検索エンジン」の扱いだな。
>>253. 4.さんへ
まず、引用します。
http://www.okuyamanet.co.jp/mensingaiyou.htm
設計ルート
免震建築物の設計は、大きく以下の3つのルートが用意されています。
a.平成12年建設省告示第2009号の定めによる構造方法(仕様規定)による。
b.同上告示に示される限界耐力計算と同等な構造計算による。
c.時刻暦解析を行って建設大臣の認定を取得する。
上記ルートの適用範囲は、建築規模によって以下のように分かれます。
A.建築基準法第6条第1項第4号の建築物(木造2階建ての戸建住宅など)
・ルートa.〜c.のすべて適用可能
B.上記以外で高さ60m以下の建築物(多くの建物がこの範囲)
・ルートb.またはc.を適用
C.高さ60mを超える建築物(超高層建築物)
・ルートc.のみ適用可能
>***引用終わり
この「限界耐力計算」には、保有耐力>必要保有耐力の式はでてきません。
この計算方式は、大略として、
・建物存在期間中に遭遇する地震で、各部位が許容応力度内で損傷しないこと。
・きわめて稀に遭遇する地震、大雪、暴風に対して、建物が崩壊・倒壊しないことを。
を検証する計算法となっており、それぞれ、損傷限界耐力と安全限界耐力の算定式が法律
で決められています。平成12年より使ってよい設計ルートになったもので、これからの
性能設計(どの程度の耐震能力があるか、従来の保有耐力よりはより具体的に示せる)に
対応して登場してきました。
>構造設計の計算内容に関する質問は、きりがなくなりますので今後はご容赦お願いします。
一般の人が質問してよいかどうか不明ですが、下記HPも参考になります。
http://www1.ttcn.ne.jp/~arc-structure/bbs.htm
>>254. らむださんへ
たいこの例は面白いですね。
たいこもあまり大きなものを造ると、響かなくなる気がしませんか? 拡散度法の比喩
としては、スラブ面積が大きくなると、多くのモードの波が共存するようになる。
波がたくさん生じると、スラブの振動時の垂直変位も相殺される部分が多くなり、
結果として下室空気を揺らす音響放射も弱くなるといった感じでしょうか。
(全然比喩になっていないかも。)
後は、実際に揺れるスラブ面積も大きいので、単一の衝撃力に対して、スラブ内の振動
エネルギーの減衰も増えるし、単位面積当たりの音響放射エネルギーもやや薄まって
いく効果もあるかと思います。
>>256. ふぁるこんさんへ
ひび割れの話しは、次の機会にまとめて行いたいと思いますが、この「コンクリふくらみ
有りは」のふくらみとは何をさしていますか?
>>タイル張りの外壁について。
>・タイルがせりだしている
これだけで、内部鉄筋の膨張は判断できません。もともとへたくそに貼っているのか。
そこのタイルが接着不良ではがれかかっているのか。鉄筋の膨張には、ひび割れが必要
であり、ひび割れが生じると白華成分の露出などの兆候が出てくることが多いかと。
>・タイルは平坦だが叩くと高音がし、浮いている。
これは、ご判断の通りかと思います。
どこかで書いた覚えがありますが、タイル張りの外装工法は日本独自のものであり、
欧米ではやがてはげそうなものを後貼りすることはありません。特に、直射日光が当たる
部分で、熱容量の小さい部材に張ると、剥離現象を起こすことがあります。
スパンクリートや押し出しセメント成形板に貼ると、中空板で熱容量が小さいので、
タイルが高温になり、その温度変化の激しさにタイル裏面の接着層が追随できない
ケースが生じます。
一般のマンションにおいても、吹き付け塗装のように10年おきの吹き替えが必要なく、
高級感も出るので、タイル張りは多用されていますが、長期には部分的にはがれるリスク
を秘めています。このタイルはPC工場で打ち込んだものは、長期耐久性にも優れるので、
バルコニーの手摺りがPC工場製であることはよいことです。その意味で、妻側住戸も
PC製バルコニーが全周取り付くプランは、外壁からの漏水トラブルも少ないので、
すぐれたものになります。また、バルコニー内部や共用廊下側の外壁に関しては、
直射日光も当たらないか、弱いので、剥離の危険性も少なくなるし、剥離しても人身事故
とかもまずないかと思われる部位です。
>・タイルは平坦だが目地に穴有り。→??タイルが浮いていなければ大丈夫??
目地詰め時に、気泡があっただけなので、極端に大きくなければ特に問題なしかと。
>・タイルは平坦で、叩くとこもった音。→タイルが壁に密着していて、安心してOK.
これもご指摘の通りかと。
>>259.の方へ
シングル筋とダブル筋ですが、今はほとんどのマンションがダブル筋やちどり配筋で雑壁
やバルコニー壁を構成しているので、特にマンション紹介HPで自慢することではないの
ですが、他に記載することがないので、載せている感じです。
通常のマンションは耐震壁付きラーメン構造とか呼ばれますが、この耐震壁はRC規準
(建築学会のRC構造設計基準)でも200mm以上は複筋にすることとなっています。
といって、180mmの場合にシングル配筋する設計者もいないでしょう。鉄筋量が耐震壁の
許容水平せん断力の算定式に勘案されてくるので、それが一定量必要であると判断できれ
ば、遮音性の要求から180mm以上にするので、壁内に二重に配置するのが自然になります。
構造壁(鉛直荷重支持)や耐震壁(地震時水平力負担)でないRC壁を雑壁や一般壁と
呼びますが、これもシングルよりはダブルの方がひび割れ低減の意味合いからよいです。
乾燥は表面から始まるので、乾燥収縮によるひび割れはかぶりを無視すれば、鉄筋が表面
に近い程効果的で、またバルコニー手摺りでは、ダブル配筋の方が、曲げ強度もはるかに
よくなります。ただ雑壁が設計上120mmの厚さしかない場合は、ダブルにしていくと
コンクリートの充填性に問題が出てくるので、その場合は左右上下をちどり配筋にする
とか、やや工夫が必要になります。(ちどりとは、鉄筋位置を一定間隔ごとに前後に
振って配筋する手法です)
>この点を耐震とデベのコスト面から教えてください。
>>耐震壁をシングルにするマンションはまず存在しない。
ゼネコンボーイさん教えて下さい。
SDまわりのシーリングの仕上がりがいまいち(私の許容範囲は狭いかも・・・)なので、
内覧会で打ち替えを指示したいのですが、シーリングってきれいにとれないですよね?
特にタイル貼りの下地モルタルやSDまわりのトロが残ったままシーリングを打つと仕上がりが悪い気がします。
打ち替えると余計に汚く(SDの塗装が剥げる等)なるように思えるのですがどうでしょうか?
もし、きれいにとれちゃうようなシーリングなら、それはシーリングとしての役目を果たせてない気もします。
よろしくお願いします。
ゼネコンボーイさん、朝早くありがとうございました。
それにしても、回答するのが早いですね。
GBさん、再びの回答ありがとうございました。
構造計算に関しては控えることにします。
また261の内容でいくつかわかったことがあるのでこれで安心して購入できるかなと思います。
デベにも色々とわけのわからない質問してたのですがGBさんの回答である程度クリアになりました。
あとで謝りの電話入れとこうと思います(あせってて結構間違ったこと要求(質問)してたので)。
ちゃんと責任のあるデベから聞いておいたほうがいいよ。
あなたが正しく理解しているかどうかもわからんし
GBは責任を取ってくれるわけでもないし、
>>269
ご指摘ありがとうございます。
一応、行政の方と含めて確認してますので大丈夫かと思います。
当然デベにも出方を伺う為に質問ベースで話してますので問題ないかと。
(ただ私の質問内容がとんちんかんだった為に混乱させてる部分があることがわかったのでその部分を
謝ろうかと。。。実際に困ってる様子でしたし。嫌な客ですね。。。)
すばやいご回答有難うございます。
> この「コンクリふくらみ有りは」のふくらみとは何をさしていますか?
特に実物を見たわけではなくて、鉄筋膨張の前段階はこうだろう、と予想して書きました。
数年前に外壁の大規模改修での修繕委員をやったので、断片的に(間違いを含む)知識が有ります。
ついでに、新築の完成待ちだったりします。
すると、タイル外壁の保守に関しては、
・定期的(1回/1年?)に目視チェックし、白華、タイルふくらみを確認。
⇒ 白華、タイルふくらみが有れば、要修繕。コンクリは正常でもタイル落下で怪我するかもしれないから
白華の場合は、その上部に有るはずの水供給元の調査も必要。
ちなみに、白華の原因はシャブコンと思っていました。
・定期的(1回/10年?)に足場を組んでタイル浮きチェックをする。
⇒ タイルが浮いていて、雨のあたる部分やタイル落下で怪我の可能性があるなら、要修繕。
⇒ タイルが浮いているけど、雨があたらないで、落ちても1m ぐらいの部分ならそのままでOK
⇒ タイルが浮いていなければ、全く安心
ですね
GBさん、教えてください。
断熱材部分の返しについてです。
18cmの壁クロス直貼りですが、角にある断熱材部分がGL工法です。
│ │
|├ ├ ┐
6cmの厚さ|│壁│ │ 18cmの厚さ
|│18│ │ の返し
┌─┤cm│ └──┐
─── ┴─┘ └─ ──┴────
─────┐ ┌────
ベランダ │ │ ベランダ
│ │
│ │
└─────┘
とあるサイトを見たとき、返しのGL工法の遮音性は戸境壁12cm相当になるとありましたが、
実際の所どうなのでしょうか。
戸境壁に60cm×18cmの断熱材の部分があるだけで、そんなに遮音性が下がることが
あるのでしょうか。
是非教えてください。よろしくお願いします。
↑すみません、図が見苦しくなってしまいました。
ご指導願います
築約1年の住戸です。1年点検の際に戸境壁に約1800位の
クラックが発生しました。
適正処置はどのようにすればいいのでしょうか?
意外に飽きっぽい人だったのね・・
皆様 勝手に2週間以上の休みをとりましてすみません。
本業がたてこんでいたので、そちらに集中しておりました。
>>273の方へ
まず、断熱補強のために戸境壁に段差が生じているようですが、その幅が60cmで
段差の厚さが18cmなのでしょうか。それとも段差は5cmぐらいですか?
段差が5cmの場合はGL工法で折り返していると想定されます。
GL工法は周波数が250〜500Hzの部分で共振現象を起こします。
音速が約340m/秒なので、上記周波数の波長もちょうど1m前後になりますが、
音は空気の粗密波(縦波)であるので、受ける部分の寸法に関係なく、GL壁の部分は
共振してしまいます。よって、この断熱補強の折返しは、GL工法にしないことが
大切になります。ただし、戸境壁端部は外壁や柱に拘束されているので、そこでの振動は
その拘束部分で抑制され、遮音性の劣化も若干は緩和されている可能性もありますが、
上階からの床衝撃音に対する悪影響もあるので、避けるのが賢明です。
(断熱材付きボードの接着貼りもよくありません。アキレスから販売されている
カタダン等のクロス張りのできる断熱材の打ち込みがよいようです)
>>275の方へ
これはよくあることであり、耐震上は全く気にする必要もありません。
耐久性もひび割れ幅で違ってきますが、0.3mm以下のひび割れ幅であれば、
屋内の場合は特に問題視しなくてよいだろうといのが、最新の建築学会の見解でも
あります。(ひび割れ制御指針)ましてや、クロスが切れていない場合はコンクリートの
中性化に必要となるCO2の供給も遮断されているので、さらに問題なしとなります。
問題は、ひび割れがクロスによっては透けて見えることや、へたに埋め物をしても、
やや大きな地震で揺れた際に、そのひび割れ部分が顕在化して見苦しくなる可能性が
あることです。
1年点検でこのような内部ひび割れを補修するかどうかは、外壁でない分漏水の恐れも
なく、法律の要請する部分ではありませんが、当該マンションのデベ・ゼネコンの誠意
が試される部分ですが、多くは、クロス張り替えを実施してくれるはずです。その場合に、
ひび割れ幅が大きい場合はエポキシ樹脂等による注入補修することもあります。
(コンクリートは通常施工では、ひび割れが生じることがあるものであり、
そのひび割れ幅が防水上または耐久性上有害でなければ、瑕疵ではありません)
273です。
厚さ約18cmで、長さが60cmの長方形です。床から天井までです。
そもそも、リビングのコーナーになぜこんな大きい出っ張りが必要なのかも
分からない状態でして・・・・これがなければとってもすっきり感があるのですが。
戸境壁が18cmなのでさらにそれと同じ幅の出っ張りなのです。
必要性についても教えていただけると有り難いです。
よろしくお願いします。
>273の方へ
すでに購入され、これから入居されるマンションのようですね。
大きな出っ張りですが、そもそもの構造体の柱はどこに位置していますか?
アウトフレームでバルコニー側に柱の出っ張りがありますか。
それとも逆梁工法でバルコニー手摺り部分ですか。
273です。たびたび済みません。
アウトフレームでバルコニー側に柱の出っ張りです。110cm×90cm
位の柱があります。従って、本来クロス直貼りですっきりスクエアーなのですが、
室内のコーナーにこの長方形出っ張りあります。たたくとボードのような感じです。
何だろうと気になったので説明した人に聞いたら、
断熱材が入っていて、表面のボードはGL工法で貼り付けてあると聞きました。
うまく説明できなくて済みません。
>273の方へ
断熱材+GL工法で厚さが180mmとは、異常な大きさです。
まず、通常の断熱厚さ+GL工法では不可能であり、むしろLGS等の間柱にボードを
取り付けた内壁と考える方が自然です。
戸境壁の上部に梁型は存在しますか?
その場合には、その梁型と同じ位置までふかしていると思われます。
いずれにしても、折角のアウトフレーム工法を台無しにしているディテールであり、
通常は、専用断熱材を打ち込んで、その厚さ分のコンクリートを居間部分の戸境壁は
ふかす手法がとられています。
(現状の方法も戸境壁を構造寸法の180mmのままで、その部分だけふかすので、
居間の有効面積はまあ似たようなものという判断もあります。しかし、部屋の使い勝手や
意匠性は断熱材打ち込み同面仕上げが勝ります)
説明、ありがとうございます。
なるほど、図面を見ると60cm幅は窓側が下がり天井になっている部分と同じ幅です。
戸境壁側にも梁があります。そう考えると、それらの幅に合わせてあるような感じです。
なんとなく分かってきました。
丁寧に教えていただきありがとうございました。
今までのGBさんのレスついているものを全部読んで、
いろいろ勉強させてもらってます。(^^)
ゼネコンボーイ様
他スレにも書いたのですが、質問させてください。
今回、購入した新築マンションは、床(制振材入り)と栗本鉄工所のボイドスラブ
(325mm、発泡スチロール充填型)の間に、マット型の遮音材(断熱材)が入ってい
ます。これ自体には満足しているのですが、床を支える脚があるため、全面に遮音材
を敷き詰めることができず、30センチほど間隔をあけて並べています。
素人考えでは、こうした措置によって、追加的な遮音効果は無さそうに思うのですが、
GB様は、このような配置の遮音材の効果について、どのように思われますか?
よろしくご教示くださいませ。
>>294の方へ
二重床内部の遮音材はグラスウールや専用の不織布を置きます。グラスウール切断面に
おける繊維の飛散状態を気にする場合に後者を選択します。20年以上前のことですが、
マンションの床にはこのグラスウールやロックウールを構造体スラブの全面に敷き詰め
て、その上部に60mm程度のコンクリートを打設して床を構成する「湿式浮き床工法」
が普及しておりました。これは今の乾式二重床工法とは比較にならないほど、高遮音性
を確保していましたが、施工の面倒さや床下配管の更新性の課題などから、今では
マンション工事で採用することはまずありません。二重床の技術が進み、完全に取って
代わった形になっています。
二重床内部に設置するグラスウール(GW)ですが、その気になれば全面に敷くことも
可能です。もともと柔らかい材料だからです。また、通常はパーティクルボードまで
届かない高さのものを設置しますが、メーカーによっては上の隙間をとらない仕様も
あるようです。いずれにしても、GWは高音域の空気振動をその内部の繊維組織が変形
する際の熱エネルギー変換で吸音する原理のものです。乾式二重床に使用するグラス
ウールはコストパフォーマンスの問題もあり、18kg/m3程度の密度のものを使用し、
遮音効果も500Hz域以上の高音域にしか効果ありません。(これは密度を増しても同様で
あり、よくGWが万能の吸音材のように錯覚され、RC戸境壁の乾式内壁には少なくとも
GWを充填すべきであるとか、二重天井もGWを充填した方がよいとか言われますが、
特に前者はナンセンスであり、後者も重量衝撃音上はほとんど意味がありません)
長くなりましたが、二重床内部に置くGWは全面に敷こうが、部分的であろうが、
その高温域の吸音特性に顕著な差が生じないこと。内部の空気の動きをよくしないと、
重量衝撃音の面では太鼓現象を緩和できない恐れも大きくなること。などより、
各メーカーどのように配置すべきか悩んだ末に今の配置になっています。
>>284の方へ (上記はタイプミスで失礼しました)
制震材入りとは、100棟に数棟あるかないかの高級仕様です。
グレードの高い、高級分譲マンションのようですね。
(といっても、8mm以上のものでないと、際だった効果はありません)
それにしても、
>栗本鉄工所のボイドスラブ(325mm、発泡スチロール充填型)
は、GBにとって新情報です。栗本の鋼管スラブはその端部を発泡スチロールで
塞ぎますが、今は鋼管内部を発泡スチロールで充填しているタイプもあるのですか?
ゼネコンボーイさま、ご丁寧なお答え、ありがとうございました。
制振材は残念ながら6ミリ厚で、効果が少なそうです。
栗本さんについては、誤解を与えてしまったかもしれませんが、設
計図書のボイドスラブの図面をチェックした際、栗本さんの名前が
工法?として記載されており、うろ覚えですが、鋼管は使わずに、
長さ40センチ?程度の発泡スチロールを並べ、現場打ちする施工
になっていました。
遮音材はGWで、施工会社の説明では「遮音材の性能に近い断熱材
を敷いています。GWは露出させないで、ビニールパックされた状
態にして、パーティクルボードに届かないようにしています」とい
うことでした。
>>284さんへ
西日本の方ですか。
実は、栗本は鋼管タイプ以外に、広島地区で限定販売している直径40cm近くの円盤
を並べるタイプの工法を持っています。そのタイプのようですね。
(GBの方こそ、先入観でコメントしまして済みません)これはボイドに方向性がない
タイプの工法であり、今まで自分たちが売ってきたボイドに方向性がある鋼管ボイドの
コンセプトと相反する商品なので、全国展開していないようです。栗本鐵工所のHPで
も宣伝していませんが、当HPの技術レポートや建築学会大会梗概集で内容が紹介
されています。
(6mmでも、ないのに比較したら素晴らしい仕様ですので、自慢しましょう)
ゼネコンボーイさま、重ね重ねありがとうございます。
仰せのとおり、小生は西日本方面在住です(広島ではありませんが)。
確かに、制振材つきフローリングは珍しかった覚えがあります。デベロッパーは
あまり好きな会社ではなかったのですが、施工会社がしっかりしている印象があ
ったので、予算は大幅に超えてしまいましたが、購入した次第です。
もうすぐ入居ですが、新居への引越しが楽しみです。
ありがとうございました。
>>290の方へ
最近、セコムさんが自社の安全思想を実践するために、みずからデベになっています。
構造としては純ラーメンの超高層RCで、特徴としては制震ダンパーとして、
低降伏点鋼パネルよりは高価となる「粘弾性体」のものが組み込まれている点で、
このタイプは強風時の微振動軽減にも有効とされています。
その他の点はでは、あまりお金をかけていないというか、超高層住宅ではよく実践される
配管スペースを廊下側に集約させる手法がとられておらず、角部屋の眺望をよくする
ためのカーテンウォール仕様もなく、あまりデラックスなものではないようです。
また、下層階では専有面積を絞って、より多くの購買層を狙っていますが、
今後、都心部に大量のマンションが供給する中で、一定面積以下の住居の中古価値の
低下は相対的に大きいと思われます。(この辺のコメントをすると専門外なのにと言われ
そうですが)
よろしかったら、どの住戸タイプを想定しているの教えてください。
早速のお返事ありがとうございます。検討しているのは中階層の70㎡前後の部屋です。また耐震面、施工会社の信用性、構造上これは悪い(良い)と言ったコメントも頂けると幸いです。制振構造に使われているダンパーの性能等も知りたいです。
↑ 追伸です。このマンション(セコムマンション)ですが他のマンションと比較して、立地のわりには安価だと思うのですが如何なものですか?MRに行った時に価格表を頂いたのですが19階までの3LDK(70㎡前後)で約4000万円〜5000万円と言った感じです。20階より上で80㎡〜100㎡で5000万円台〜7000万円台後半までと全体的に安いイメージがあるのですが・・・
デベ曰く「優良建築物等整備事業」の為、国と地方公共団体から援助を受けているからだとか。そんなに援助って受けられるものなのでしょうか?安いマンションは危ない!なんて事を良く耳にするので・・・その辺の回答も頂けますでしょうか?
>>290.の方へ その1
まず全体構造は、HPからはよく分かりません。
よって構造面も特に指摘することはありません。
ただ、杭は折角だからN値60まで伸ばしていたら、さらにアピールできたかも知れません。
制震構造に使っている粘弾性パネルはたぶん新日鐵製のものです。
PRが下記のHPに部分的に登場します。
http://www0.nsc.co.jp/monthly/pdf/2005_6_149.pdf
従来のオイルダンパー(油の流体抵抗で建物の揺れを吸収する、制震ダンパー )よりは
低コストで風の微振動も抑制するという触れ込みです。この粘弾性系ダンパーとは鋼材間
に、・アクリル系、ゴムアスファルト系等、多様な粘弾性体を組み込み、そのせん断抵抗力
を利用した減衰装置です。新日鐵の場合は、住友3Mの素材を活用しているようです。
よくある低降伏点鋼の塑性変形による減衰ダンパーとちがって、メンテナンスフリーと
されますが、大地震が何回来ても大丈夫かどうかは、よく分かりません。デベ→設計
事務所→新日鐵→逆ルート→290.さんで詳しい説明が聞けるとよいですね。
>>290.の方へ その2
施工会社は建築業界で受注額14位くらいのゼネコンです。
マンション工事も10位くらいのゼネコンです。
これ以上のコメントは、やがてGBの所属会社のヒントになてくるので、控えます。
一般にスーパーゼンコンとそれ以外では受注金額が違っており、準大手〜中堅ゼネコン
はその分安く受注しているケースがほとんどです。それに対応して販売価格も割安に
なっている可能性があります。一定以上の技術力のあるゼネコン施工では、特に最終
品質に差が生じる訳ではありませんが、10年の長期瑕疵担保期間の保険としては、
安定経営のゼネコンが安心です。(これはデベにとっての話し、デベが倒産し、継承され
ずに清算されると、そのマンションの瑕疵は誰も責任を負わない状態になるので、デベ
そのものの信用力は購入者にとって大切です)
また、富裕層を狙った億ションでは、施工会社名もブランドを大切にすることが多い
ようです。しかし、もともと粗利がよくないので、利益優先がために、スーパーゼネ
コンの施工でも大きな瑕疵事例が週刊誌沙汰になったりしますので、どのような
マンションであれ、どこのゼネコン施工であれ、その現場で第三者による工事監理を
どの程度徹底しているかを確認することが大切になります。
>>290.の方へ その3
>検討しているのは中階層の70㎡前後の部屋です。
これより、IかJタイプと判断されますね。
どちらのタイプも、20F以上のプランから生じる厨房排水のPSが
自分の区画内を貫通しています。まさかと思いますが、このPSの面積が
専有面積より除外されているかどうか、よくチェックしておきましょう。
このスパンで在来スラブ200mm厚さは、構造上ぎりぎりの厚さですね。
(タワーマンションでは内部に小梁はまず設定しません)
すると、特に20Fスラブでの特別な遮音対策がない場合は、19Fの購入は
控えましょう。洋室の上部が上階の厨房になったりしています。
IもJもLDが正方形で、食卓を設置するとソファーを本格的に置くのは
困難な形状です。個人の使い勝手や家族構成により状況は違ってきますが、
洋室を一つなくして全間口をLDにした方がスッキリするかもしれません。
収納面では、洗面化粧台がシンプルすぎて、やや物足りなくなるでしょう。
(今晩はここまでで失礼します)
大変貴重なアドバイスありがとうございます。
「このスパンで在来スラブ200mm厚さは、構造上ぎりぎりの厚さですね。」とありますが、
震災時に床が底抜けする可能性があるという事でしょうか?(遮音性だけの問題ならば良い
のですが。)
個人的には立地的、金額的に考えて一押しなのですが、こんなご時勢ですので耐震構造とかはかなり気に
なっています。
>>293. 290.さんへ
>「優良建築物等整備事業」の為、国と地方公共団体から援助を受けているからだとか。
>そんなに援助って受けられるものなのでしょうか?
これは昔からある仕組みで、地権者をまとめた組合方式で、住宅等の再開発を行う場合は、
よく使用される補助制度です。マンションの建物の基本部分への補助はなく、
一定規模以上の空地を確保することが条件で、この空地は、
周辺市民の共同施設として活用されるというものです。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/seido/16yuryo.html
より詳しくは、
・計画段階での調査計画費
・土地整備費(既存建物の解体費用等)
・共同施設整備費(道路、駐車施設、各種インフラ、公共用通路など)
に国:地方公共団体=1:2以下の比率で、国費からは当該費用の1/3以内の補助がでます。
この場合、詳しくは直接経験したことがないので正確には知りませんが、
一般に開放する共同施設部分の土地の固定資産税はたぶん減免されながら、
その土地を含んで、容積率勘案できることで、建物を延べ床面積を最大化できる
メリットがある訳です。(固定資産税の減免はないかも。デベにご確認を!)
さらに、よく使われる手法である総合設計制度
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/seido/kisei/59-2sogo.html
を併用して、容積率の緩和を図り、一住戸当たりの地価負担を極力抑えることに成功して、
割安な物件にしたてることができたと想像されます。
東京都の優良マンション登録表示制度を自慢していますが、
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/y_manshon/140-01m...
維持管理等級が2でよいので取得できます。
しかし、このような超高層タワーマンションでは、建て直しも排水管取り替えも大変な
ので、排水管の縦穴を住居区画外とする等級3を取得できるSI住宅仕様にして欲し
かったですね。
>この辺の事情は、平松朝彦「亡国マンション」光文社2006.1.30p.98以降に詳しい記載が
>あります。
>>297. 290.さんへ
スラブ厚さについては、HPより判断したのですのが、
あれほどの天井懐があるのであれば、スラブ厚さをもう少し増やして
欲しい部分ですね。正確なことは分からないので、
想定している住戸の間口(戸境壁の壁心間隔)とスラブ厚さを正確に教えてください。
それで、ご返事申し上げます。
>>290さんへ
IかJタイプで間口6.4mでは、スラブの大梁内法距離もその程度と判断され、
建築学会RC規準の算定式で求まる値ぎりぎりというか、本当は220mm程度は
確保すべき部分ですね。超高層タワーマンションでは、この場合ボイドなしの
トラス筋内蔵のPC板で床が構成されるので、その合成床板(現場コンクリートと
工場打設のコンクリート板が現場で一体化されるのでこう呼びます)独自の
算定式となっている可能性も高いですが。
これで地震時にスラブが抜け落ちることは全くないと判断されますが、
長期たわみの進行は大きなものになります。このたわみは上下階で同じように進行すれ
ば特に問題は生じないだろうと推測されますのでご安心ください。
ただし、20-25Fの住戸プランでは戸境壁の乾式二重壁を部分的にスラブ中央に配置
しているケースがあり、経年のスラブ長期たわみで、スラブの中央ほど大きくたわむ
(スパン/250で長期たわみを設計することが多いので、この場合6400/250=25mm
近くのたわみが可能性としての最大値です)ので、乾式ボードの上下隙間が追随できず
に、シールが切れて戸境間の遮音性が劣化する危険性が増してきます。(長期修繕時に
手直しすればよいのでしょうが。また290さんの想定住戸は影響ない部分です)
一般的な推測ですが、施工するゼネコンが構造設計の手伝いをしながら、デベの要求
する施工単価を実現させていくことがよくあり、当ゼネコンはスラブ厚さを極限まで
薄くして、建物重量を最小化することで、構造体コストのミニマム化を図ったと思われ
ます。推測される階高は3100mm前後でしょうか。その余裕の中での、スラブ厚さ
200mmは先のSI仕様でないことと共に残念な部分です。
しかし、山手線駅からの徒歩圏内で割安感のあることも事実ですから、長期的な修繕
時の対応性に課題が残っていることなどが、目くじらたてることの程でもないと判断し、
案件そのものを気に入れば、特に問題ないプロジェクトなのでしょう。
>>290 ゼネコンボーイ様
度々にわたる細かい解説本当にありがとうございます。「大梁内法距離」が少々解らないのですが
漠然とで良いので解説頂けますか。(ネットで調べても今一理解ができませんでした。)
またGB様のこのマンションに対する評価(構造面)は10段階で表すとどの位になりますか?
度重なる質問申し訳ございません。私としては今までの意見を参考に当物件を前向きに検討しようと
思っております。
290さんへ
大梁間内法寸法と記載すべきでしたが、スラブが大梁で支えれているときの
大梁の側面から他方の大梁の側面までの距離です。これをスラブスパンと呼びます。
通常この寸法でスラブ設計を行いますが、人によっては大梁のセンター間をスパンに
することもあり、こちらの方が安全側の設計になります。
構造面評価では、全体のフレーム架構がよく分からないのですが、7点ぐらいですかね。
とにかく経済性重視の設計のようですが、当然平均的な評価では及第点だと思います。
新進のデベですが、財務信用度は抜群と思われますので、前向きにご検討ください。
>>290 ゼネコンボーイ様
本当に数々のアドバイスと知識の啓蒙ありがとうございました。当物件に関しては今後も検討物件筆頭に
入れて考えていきます。これからもGBさんのありがたいスレを期待しています。
ありがとうございました。
追伸:首都圏の城北地区でGB様お勧め物件がございましたらHPアドレス等を載せて頂きたいのですが
(GB様の所属会社の手掛かりになっちゃうかな?)
初めて投稿します。
ボイドスラブの物件を検討しています。
「カイザーボイド」らしいのですが,他の中空スラブと較べてどうなのでしょうか?
ゼネコンボーイさんお願いします。
WRPC工法ってご存知ですか?
耐震強度は他と比べてどうなんでしょうか?
教えてください。おねがいします。
>>304 290さんへ どのマンションがよいかの調査は時間的にできませんで
ご容赦ください。
>>305の方へ カイザーボイドは、ボイドの平面サイズが400×1200の矩形ボイドを
使用するものです。現在、このタイプはタワーマンションを中心として、間口が6.5mを
超える際に多用されています。競合品としては、オムニアボイドスラブ、フジモリ
ボイドスラブ、KHスーパーボイドスラブがありますが、どれも似たようなもので
差別化できておらず、誰が製造してもよいものですが、(財)日本建築センターの評定品
ということで、数社で独占販売を続けています。
(20年以上前からの工法だから、いいかげん誰が製造しても問題ないもののはず)
タワーマンションで競合するのは、スパンクリートですが、スパンが9mを境として、
経済的にスパンクリートが有利になるようです。
遮音上は、矩形ボイドの場合は、遮音タイプを使用することが大切で、そうでないと、
間仕切りがボイド上部に来たときに、インターフォンの呼び出し音や扉の開閉音が下階
に響くようになります。(ボイド上部の薄板部分が共振する)
また、スパンクリートは中央がむくっているので、現場で上部をコンクリート打設
した後の合成床板ではスラブ中央の厚みが薄くなるきらいがあります。(その分、中央
部分の遮音性は落ちる)PC鋼線のおかげで薄い板厚さでスパンを飛ばせ、軽量化できる
ので使用されますが、その分振動はしやすいものかも知れません。
中空部に水がたまらないためには、矩形ボイドでは無垢タイプを使用することが予防
となり、スパンクリートでは、施工時に孔部分にしっかりと止水処理があることが肝要と
なります。(この止水処理が不十分で、コンクリート打設時に孔内に水がたまる事例がある
そうです)
いずれにせよ、間口が広く内部に小梁のない住戸の普及は、優良なマンションストック
の構築からも望ましいことであり、305さんの選択は望ましいと思います。
>>306の方へ
一般に壁式の耐震性は優れているといわれます。
地震時の水平力に対しての変形が微少であり、耐力に優れている場合が多いからです。
戸建てでも、在来軸組工法に比較して、2×4の壁式の方が遙かに大震災に耐えたのが
実証されてきました。GBの同僚である構造設計担当者ももわざわざ壁式のマンション
を探して、購入しました。
壁式のプレキャスト造は、一時期昔の住宅公団の旗振りもあり、工業化工法として
推進されましたが、コスト上の課題で、在来工法に取って変わるまでにはなりませんで
したが、三井プレコンなどこだわる会社が続けているものです。
検討して損はない物件だと推測されます。
305です。
ゼネコンボーイ様,詳しく説明くださりありがとうございました。
カイザーボイドスラブが20年以上前から実績あり,一般的な工法とのことで安心しました。
検討中のものが遮音タイプかどうかを売主に確認してみようと思います。
販売センターで閲覧することのできる設計図で確認できるものでしょうか?
間仕切りとの位置関係くらいは分かるかもしれませんが・・・
ありがとうございました。
また,相談させてください。
305です。もう一つご教示ください。
カイザーボイドスラブの物件でリビング等は床厚360㍉です。(間口は約9,300㍉)
配管を通すためだと思いますが,洗面室・浴室等は180㍉です。気になる点が2点あります。
・洗面室床下に根太材?を置いてその上に合板が張られるのだと思いますが,
いわゆる太鼓現象が生じやすいと思いますが,それを防ぐための方法があるでしょうか?
・ユニットバスの洗い場の中心にはシャワー音の伝搬を防ぐためゴムで防振していると聞きましたが,
それ以外は金属脚がスラブに直接置かれるようです。
浴室は寝室に隣接する間取り(専用部の中心に浴室がレイアウトされているため)であり,深夜の
入浴により騒音が生じるのではと思います。
よろしくお願いします。
>>308
返信ありがとうございます。安心しました。
用心深いので耐震強度は?って質問したら
1.0らしいです。計算方式が合わなくて
実際は数字以上あるとの事でした。ニュースステーション
でやってましたがソフトによって誤差があるみたいですから
1.0っていわれてもどうなんだろうって思ってしまいます。
ゼネコンボーイさんどう思われますか?お願いします。
>>310. 305ボイドスラブさんへ
ボイドスラブ厚さが360mmとは、すごい厚さですね。床仕上げは直床ですね。
洗面室は配管のために、180mm程度の二重床仕上げとすることで、
床レベルを全フロア同一にしています。よって、いわゆるLDに使用するのと同じ
ゴム付き支柱で、パーティクルボードを支え、その上部にコンパネか通常合板を捨て貼り
して、クッションフロアなどの仕上げを行っています。(最近は、フローリングを回す
ことも多い)この二重床は、壁取り合い部分を透かすことで、太鼓現象を緩和させます。
洗面の場合は化粧台で隠れる部分や洗濯機パンの後ろ部分などの目立たない部分で、
十分に空気抜きさいた施工をすることが大切になります。
ユニットバスの質問は新鮮ですね。ユニットバスは音が出やすい部位で、今は
この水回り段差部分のスラブ厚さも200mmとる例が多くなりました。下階への衝撃音
伝搬を防止するために徹底的に防振化を図ることもあるようですが、その場合出入り口
との取り合いが難しくなるとか、浴槽の水による変位や人の振動に耐えうる配管類の
遊びも必要になってるので、通常は305さんのような仕様です。自分の寝室との仕切り
はPB2枚ずつの両面張り仕様の間仕切り壁となっていれば、まず及第点ですが、
不安ならばさらに内部にGWを充填してもらいましょう。
ゼネコンボーイさん初めまして。
ひとつ質問をさせていただけないでしょうか。
現在検討中のマンションの戸境壁が二重壁です。
コンクリート260mm+軽鉄+9.5mmプラスターボード+クロス
あまり見たことのない二重壁なのですが、
防音性能等、いかがなものなのでしょうか。
http://www.nomu.com/new/vc-yoyogi/equipment/index.html
の下のほうに、概念図があります。
お忙しいのにぶしつけな質問で申し訳ないのですが、
お分かりになる範囲でお教えいただけないでしょうか。
>>313.次郎さんへ
これは特に問題ありません。
このような戸境壁は正確には、ふかし壁付きのRC戸境壁と呼びます。
20年前にスーパーゼネコンで立証されているといって、「一流建築家」がいまだに、
マンション選定マニュアル本でクロス直貼りの方がふかし壁より優れると喧伝して
いますが、ボードとRC壁の間に55mm以上の中空層を設定する場合、
全く問題ないどころか、250Hz帯域以上では5dB以上遮音性がよくなります。
これは人の会話等は、より聞こえなくなるというものです。
特にこのようにRC壁自体が透過損失係数でRr55の等級を持っているので、200mm
戸境壁のクロス直貼りよりははるかによい性能です。(平面詳細をみると、ふかし壁と
しているのは居間や洋間の部分だけのようですが)
もともと立地の良さ(土地代が高い)、敷地面積の制約と設定価格のかねあいで、
1フロア3戸の計画とし、専有面積が少ないプランなのに、どうしてこの界壁だけ、
有効面積を減らしてまで高級遮音性を確保するのかの疑問が生じますが、タイプAと
タイプCの間の戸境壁が耐震壁としては、玄関開口とバルコニー仕切開口を持つものと
なっており、耐震壁そのものの必要厚さが200mmを超えたので、Rr55等級となる
260mm厚さにしたのかも知れません。(床の方は、天井厚さも50mmとかGBも
どう納めるのか知りたいような薄さになっており、その分遮音性はやや犠牲にされ、
階高はかなり圧縮させている印象を受けます。)
詳しくお教えいただき、感謝&感激です。
二重天井&二重床ということで安心しておりましたが、
そうですね、たしかに階高を圧縮させていますね。
こちらも貴重なご助言、ありがとうございました。
ゼネコンボーイ様に質問です。
マンション購入を考えています。
スラブ厚とか数字が色々ホームページに載っているのですが、
基準が良く分からないので良いのか悪いのか、どう判断したらいいのか分かりません。
こんどモデルルームに行って質問したいのですが・・・
http://purelife.sanpre.co.jp/shinden/quiality/index.html
↑に詳細が載っているのですが、もしよろしければ良いところ・悪いところ等
ゼネコンボーイさんの意見を踏まえて答えて頂けたら嬉しいです。
どうか宜しくお願いします。
>手付金等の保全措置手付金は5%以下につき保全措置は講じない
のこ会社大丈夫?
ゼネコンボーイさん
検討中のマンションについおて、高価格の割にはスペックが悪い、との意見があり迷っています。
著名デザイナーを使用し、大理石な度使っているのですが、換気システムが熱交換でなく換気口があいているだけとか、
サイレントシンクでは無い、とかエアコンがカセット出ない、とか言うことですが、購入者としてはこれらを、どの程度
重視したら良いのか、デベロッパーの姿勢に問題があるということなのか、どのように考えたら良いのか困っています。
専門家の立場からのご意見(一般論で結構ですので)をいただければ大変有難いです。
>>316の方へ (ひょっとして306の方ですか?)
三立プレコンは、自社のプレキャスト工場を回転させるため、デベ事業を始めたよう
ですが、コンセプトはしっかりしているようですね。ただ、このHPにある9階WRPCは、
かなり耐震壁付きラーメン構造に近いというか、桁行き方向は、壁というよりは、
かなり柱に近いディメンションで、柱幅と梁幅が同一になっているだけのような。よって、
通常の耐震壁付きラーメンより同じ1.0でより強いかどうかGBはよく分かりません。
また、なぜ柱型を部屋内に出すようにしているのか、よく理解できない部分ではあります。
しかし、280厚さの矩形ボイド合成床板を使用し、フローリングの下地には、今は主流で
はない発泡スチロールブロックによるものです。確か床厚さが薄い場合に、軽量衝撃音の
250Hz当たりに弱点があったような気がしますが、今回の件ではそれほど薄くないだし、
重量衝撃音では、通常の乾式二重床(素面より−5dB程度悪くなる)に比較して、
ほとんど劣化させない使用なので、よいですね。しかし、HPの表現は何か、建築学会
規準と品確法の対策等級の表示が混乱しているようですね。(たぶん、重量が対策等級4で、
軽量は対策等級3のはず。LL45の1級表示は、性能試験から類推した現場推定値の一つで
あり、公的なものではないでしょう。軽量の対策等級3はLL55の達成を指標にしている
ものですから。同様に、重量の対策等級4はLH55の達成を指標にしています。
(過去事例での実測データをみせてもらいましょう)
最後に、戸境壁のしくみがGBもよく分かりません。戸境壁もPC工場製品とすると、
片側はPBを完全密着で貼るのでしょうか?他方の空気層はどのように形成している
のか、独立間柱で形成しているのか?遮音性能のデータはあるのか。MRで聞いてもら
えると有り難いですね。
過去のマンション事例を見ても、屋上は屋根付きを標準とするなど、良質な
マンションを提供していきたいという姿勢が伺えるように思います。
>>318の方へ
>熱交換型の換気システムについて
特に意識する必要ないでしょう。熱交換型は確かに、省エネにアピールする部分も
大きいですが、排気ガスと吸気ガスのショートサーキットはよく指摘されるところですし、
全熱型(顕熱=空気温度と潜熱=湿度が内在している熱エネルギーの両方を交換させよう
とするもの)では、湿気に内在する臭いやNOXなどの分離が現状できないようなので、
やめた方がよいものです。導入するとしても顕熱型ですが、先の短絡の問題も外部の気流
がないような時は問題だし、空調負荷の電気代の差異も、高級マンションを購入する人が
気にする範囲のものではないでしょう。
参考:http://www.ads-network.co.jp/ziten/S01-kanki/S01-03.htm
「住宅設備・家電」が危ない 足立博 2004.12 ㈱エクスナレッジ
も大変勉強になります。
>シンクの防音処理
これも無いよりは有った方がよい程度のもので、マンション選択の規準になるような
ことでないでしょう。だいたい、食器洗いのときは食器を重ねる音が生じるし。
>エアコンが天井カセット式
そうなっていれば、確かに豪華な感じもしますが、実際には、意匠的に壁部分に付ける
部分がなくなって、ビルトインしている事例も多々あります。居間にある天井カセット型
は単に室内機を天井部分に持ってきたものですが、その分階高がないとうまく設置できま
せんが、室外機が個々に必要です。マルチ仕様にしても2つの室内機しかまかなえません。
その点、マンション用の全館空調システムが導入されている方が、初期コストは生じます
が、全部屋の空調用室外機が一つになり、その分バルコニーが有効に使えて、より高級な
仕様といえるでしょう。しかし、壁型のよい点は、戸建てを含めて大きく普及している
ので、コストパーフォーマンスがよく、買い換え時の作業も容易なことです。よって
天カセかどうかも特に購入時の選定基準にすべきことではないでしょう。
詳しく説明していただきありがとうございます。
指摘して頂いた所は担当者に聞いてみたいと思います。
外観重視より屋根があった方が今後色々といいらしとの事。
建物のこだわりもそうですが、それ以前の段階で住人の事を
きちんと考えられて作られてる・・・そんなデベなら安心できますね。
嫁さんが自転車なので買い物も便利な場所ですから、前向きに検討します。
ゼネコンボーイさんのおかげで一歩前に進めました。
詳しく説明して頂き本当に有難うございました。
今後もチョコチョコ覗かせて頂きます。
ゼネコンボーイ様
いつも楽しく拝見させていただいております。
さて現在契約しているマンションの耐震性について営業に質問してみました。
その結果、最低1.15で階によってバラつきがあるといわれました。
最高は1.4の場所もありました。
そこで質問なのですが、この1.15というのは十分な耐震性なのでしょうか。
またこのマンションは住宅性能評価制度を利用しており、耐震性は1という評価
でした。この1という数値は十分な値なのでしょうか。営業は中低層のマンション
では、免震装置なので備えていないため、1で問題ないと言っていました。
これは専門家の目から見て、本当だと思われますか?
すみませんが教えてください。
322さんに便乗して、耐震強度についての質問です。
限界耐力計算法と許容応力等計算法では、
数値にどのくらいの差が出てしまう可能性があるのでしょうか?
購入予定のマンションが構造計算を再計算した結果
限界耐力計算で耐震強度1.5という数値になった、と聞きました。
ですが、限界耐力と許容応力等では
限界耐力のほうが数値が甘く出る、という話も耳にします。
札幌在住のため、かなり不安になっています。
ネットで自分なりに調べたのですが、どうにも解りませんでした。
もしよろしければ参考までにお教えください。
宜しくお願いします。
新築マンションに入居して約三週間になりますが壁のクロスの継ぎ目が目立ってきたり隅のほうの亀裂ができ
ていたりします。大丈夫なもんですか?
318です。
丁寧に御説明いただき有難うございました。
おかげさまで、不安が解消しもやもやとした迷いが吹っ切れました。
これで、購入に向けて一歩前に進めることができます。
誰に相談したら良いものか分からず、悩んでいましたので、本当に助かりました。
素人の質問ですみませんが、ご教授願います。
■内覧会の時、乾式壁(戸境壁)の遮音性能を確認する方法を教えていただけませんか。
乾式壁が、両隣の住戸との間に「隙間無く、びっちり」取り付けられているか、
どうすれば確かめられるでしょうか。有効な方法や必要なツールがあればご指示ください。
※事前に売主の立会いを要求しようと思います。
マンションは既出の http://www.mmtowers40.jp/ です。
>>322.の方へ
以前に言明しているように、現役の構造設計者ではないので、即答できなくて済みません。
構造設計に関する質問は、次の分を含めて、詳しい現役の方が、代返していただくと
非常に助かるのですが・・・・。
分かる範囲でお答えすると、
ほとんどのマンションが1.0に限りなく近くして、躯体コストを落とすなかで、
最低1.15は、非常に構造設計者の良心を感じる数値です。
また、大半のマンションは等級1なので、平均以上という意味では十分な耐震強度です。
ただし、震度5強でも、軽微な損傷ですむ。震度6強でも建物の崩壊はなく、
人命は安全であるというのが、この耐震強度1の思想です。しかし、確率的な
問題もあるので、100%そうなるという保証はないので、建築基準法でも、
耐えれる震度を具体的に明記すること避けています。
これが、等級2(=耐震強度1.25以上)、等級3(=耐震強度1.5以上)となると、
どの程度の安全性がアップするかというと、これまた非常に複雑な状況になるようです。
GBは現状、具体的な表現(例えば、等級3ならば阪神大震災の震度7が来ても、
99%崩壊しないとか)でのこの違いを説明する素養を持っていません。
>>323.の方へ
限界耐力計算は2000年の基準法改正時に、それまでの仕様規定(仕様を守れば、
建築OKの判断をとるもの)から、要求される性能を満たす性能規定という世界標準へ
の大きな流れの中で、出てきた計算手法であり、これは損傷限界耐力という、その建物が
使用期間中に1回以上遭遇する可能性の高い地震に対しては、建物地上部分が損傷しない
ことを確認し、きわめて稀に発生する地震に対しては倒壊、崩壊することがないように、
安全限界耐力計算を行うものです。当然地域によって違ってきますが、ざっくりと「1回
以上」が震度5強に対応し、「きわめて稀」は震度6強に対応すると思ってだいたいあって
るそうです。この「」内の表現が建築基準法で記載されているものであり、今の耐震設計
の基本姿勢でもあるものです。
これ以降の話しは、もっと情報収集してからご紹介するようにします。
>>324.の方へ
昔のクロスはそのようなことなかったと思いますが、近年のホルムアルデヒドの規制で
のりがでんぷん主体のものに代わり、接着性が弱くなったからなのでしょうか。
機会をみて、業者にその辺の事情を聞いてみます。
「今のクロスはそんなもの」で済ませる問題でもないので、入居後の初回定期点検
(引き渡し後2から3ヶ月後が多い)に、しっかり対処してもらいましょう。
>>326.MMTFさん
よい物件をご購入ですね。残念ながら、
>乾式壁が、両隣の住戸との間に「隙間無く、びっちり」取り付けられているか、
は非常に難題ですね。一般に躯体精度の誤差は水平レベルは端から端まで10mm前後の
起伏は自然に生じるので、乾式ボードの遮音材の上下端は隙間が生じるのが通常の納ま
りであり、そこが遮音性上の弱点にならないように、遮音材を入れてシールしたり、
専用のフェルトをかましてパテ材を埋めたりしている訳です。この辺がしっかり施工
されているかどうかは、施工者を信用するしかない部分です。
一般に乾式二重壁工法はそれぞれ実験室での遮音性能(透過損失値TLD値)をもって
いますが、実際の住戸間の遮音性は、外壁部分からの回り込む騒音にも影響を受けます。
(これを側路伝搬と呼びます)よって、隣戸の音がするときに、それが乾式二重壁の施工
不良部分や隙間を通過しているのか、側路伝搬なのか非常に不明確なものでもあります。
現状のマンションでは、隣戸間の騒音苦情はごく少ない状況にあり、
また当現場の意気込みからして、心配するような状況はないと想像されますが。
(公的機関に隣戸間の空気伝搬音の透過損失値を測定依頼できますが、1回の測定で30万
円はかかるみたいです。これを自己負担しますからと言えば、引き渡し前に測定を実施し
てくれるかも知れませんが、両隣がある場合は、その1.5倍の費用でしょう)
326MMTFです。ご回答ありがとうございました。
GBさんのおっしゃる通り、現場を信頼してみます。
はじめまして。
排水管の事で色々調べていたら、このスレに辿り着きました。
GBさん、ぜひご教授お願い致します。
*排水管の材質が『耐火被覆塩ビ管』です。
遮音性は、遮音ゴムシートやGWを巻いても、気休め程度で
夜中などに排水音がかなり聞こえる。耐久性についても、高圧洗浄に
絶えられない。避けたほうがよい材質である。
と何かの本で読みました。本当でしょうか。
現在、築30年の団地に住んでいて、排水音も上階の音もかなり
ひどく聞こえます。
いまの住まいと比べたら全てが“雲泥の差”と思っていましたが、
いろんなスレを見ているうちに、不安になってきました。
宜しくお願い致します
>>332の方へ
またまた、碓井氏=一流建築家のコメントに惑わされた訳ですね。
(個人的な狭い経験で、多くの人々に影響を与えているという責任と
自覚のない人ですね)
次のスレをご参照ください。
https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/16332/
ここにあるように、BCSのまとめた冊子
http://www.bcs.or.jp/asp/ano/book.asp?view=40&book_name=&iinka...
530 2004.04 設備工事情報シート
の終わりに、耐火被覆塩ビ管=耐火二層管
は、遮音性がよい方であるとの見解が載っています。
一般的に、今の分譲マンションは、排水管の防振支持及び
PS部の間仕切り壁の遮音性仕様に気を遣っており、
332さんの心配もまず不要です。
332です。
GBさん、早々のご返信とご丁寧なお答え、本当にありがとうございます。
友人が貸してくれた本(雑誌?)を読んだのですが、
確認したら碓井氏のものでした。(ショックです。購入の際参考にしたので)
GBさんが貼り付けてくださったURLも見ました。安心しました。
スレは探したのですが、気が付きませんでした。スミマセン。
購入前にこの“GBさんなんでも質問スレ”を知っていたら、とチョッと
残念に思っています。
ど素人ながら、精一杯調べたつもりでも、契約後、気持ちが落着くと細かい所に
色々疑問や不安が出てきました。納得して契約したのですが。(苦笑)
ちなみにデベはジョイントコーポレーションです。
来年3月入居迄、また、GBさんにお世話になる事が多々あるかもしれませんが、
宜しくお願い致します。
324です。早速のお返事ありがとうございました。少しほっとしました。
2年程前に友人が購入したマンションも後からクロスの継ぎ目が目立ってきたよ
と聞いていたのですが家はちょっと早すぎ?と思って不安になっていました。
先日ゼネコンの水周りの点検の際関係なかったのですがちょっと見てもらったら
一冬越した位で補修した方がいいので半年点検の際に指摘して下さい。と
言われました。やはり・・・のり?でしょうか?少し様子見してみます。
ありがとうございました。
ゼネコンボーイ 様
いつもこちらの内容を参考にさせていただき
常日頃からGB様の回答に感銘を致しています。
今回、物件購入に伴い何点か質問させて頂きたいと思います。
当方、素人の為、質問の主旨が分かり難いかも知れませんが
宜しく御願い申し上げます。
まずは物件の大まかな概要を記述します。
・構造規模 鉄筋コンクリート造地上7階建て
・総戸数 250戸位
・敷地面積 10,000m2位
・売主 N不動産(未上場・証券系関連会社)
・施工会社 マンション建築ではTOPクラスの会社
Ⅰ 【戸境壁の仕上げ】について
外側から以下のような構造ですが標準仕様でしょうか?
石膏ボードの厚みが薄い気がします。
・タイル貼り
・ダブル配筋コンクリート180mm
・断熱材20mm
・下地
・プラスターボード9.5mm
・ビニールクロス貼り
Ⅱ 【住戸上下間床スラブ厚(直床・二重天井)】について
耐久設計基準強度30N/mm2以上の100年コンクリートと謳われて
おり、カタログ上は、厚み200mmとなっております。
LL40等級フローリング仕様になっていますがLHについては
記載がありません。遮音性及び必要最低限の構造的強度に
問題は無いでしょうか?
検討住戸のスパン等は以下の通りです。
・奥行 12000mm
・間口 6300mm
・最大天井高 2550mm
(階高は手元資料では不明です)
Ⅲ 【水廻りが隣接する場合の間仕切壁】について
以下カタログの引用です。
『居室と水廻りが隣接する場合の間仕切壁は、
壁の片面のプラスターボードを天井スラブまで二重に貼りました。
これによって、天井内からの音の伝わりにも配慮しています。
また、洋室とその他の居室が隣接する場合は、壁の両面の
プラスターボードを二重貼りにしています。』
と有りますが石膏ボード厚みに記載が有りません。
規格として9.5mm以下のものはあるのでしょうか?
また9.5mmのモノを2重貼りは標準でしょうか?
Ⅳ 【さや管ヘッダー方式】について
以下カタログの引用です。
『給水・給湯管には熱に強く、錆や腐食の心配がなく
耐久性に優れたポリブテン管を採用。』
と有りますが、《ポリブテン管》とは良いものなのでしょうか?
また、通常さや管自体は洗面室の床下付近に有るものなのでしょうか?
Ⅴ 【1階床下点検スペース】について
以下カタログの引用です。
『共用配管などの保守点検時に基本的に住戸内に入ることなく、
点検やパーツ交換ができるように、
床下点検スペースを設けています。』
と有りますが最近では当たり前なのでしょうか?
Ⅵ 【杭打ち】について
以下カタログの引用です。
『支持地盤は地表面から約39m。
拡底アースドリル工法により、
杭を122本打ち込んでいます。
(一部の杭はアースドリル工法)』
場所打ちのアースドリル工法は、他の
杭打ち工法に比べ優れているのでしょうか?
>>336.wakkuさんへ
1.について
まず、この部分は外壁と呼び、戸境壁は隣戸との間にある壁で、このマンションでは180mmとしているようですね。GL工法にしない分、優れています。ただ、どのような下地を使い、断熱層からしっかり離れているかどうか、GBもよく知りたい部分ですね。
2.について
70G1タイプですか。直床なので、二重床による重量衝撃音の劣化がないのですが、逆梁形式なので、たぶんLH55のレベルだと推測されます。重量衝撃音は低音であるので、上で子供が暴れない限り、たまにあっても余り気にならないものです。それよりは物の落下音や椅子の音などの軽量衝撃音の方が大切だと言えます。その点、本案件は直床であり、なおかつ外壁にGL工法を使用していないので、LLの測定値としてはカタログ値通りになる可能性も高く非常に優れています。(二重床では、際根太が在来方式の場合はLL50〜55程度、防振際根太採用でもLL50程度となり、ほとんどLL45の実測値が得られません)ただ、柔らかいのでその歩行感に慣れる必要がありますが、そのうちこんなものかと思うようになります。JFEでは直床を多用しますが、野村では二重床が多いので、今回は高さ制限もあり、天井高を2550取る方を優先したのでしょう。想定される階高は、
200+12.5+12.5+2550+85=2860でしょう。
3.について
二重張りにも様々なランクがあり、9.5mm2枚の場合も、外側に硬質せっこうボードを使用すると遮音性がさらに上がります。これは通常の石膏ボードの2倍の比重を持っているものです。遮音性の判断には、二重張りの厚みではなくて、二枚のボードの合計面密度で判断します。(MRで質問してください)
http://www.gypsumboard-a.or.jp/product2.shtml
また、特殊なものを除いて、ボードの厚さは9.5mmから始まります。
(以降は、後日に返答します)
336ことwakkuです。
ゼネコンボーイ様、早々のご回答及び的確丁寧な内容に
感謝いたします。有難うございます。
物件HPも、さすがにおわかりのようですが以下のものになります。
1の質問の、下地と断熱層の距離等はこれでわかるでしょうか?
http://www.nomura-re.co.jp/sumai/mansion/g260/structure/index.html
3の石膏ボードの件は、後日構造説明会が開催されますので
その際に確認してみようかと思います。
4〜6についての回答もお待ちしております。
お手数をおかけ致しますが何卒宜しく御願いいたします。
GB様
マンションの最上階の屋根部分の工法で、
BUF工法という記載が、MRの「構造図」にあったのですが、
これはどんな工法でしょうか?
はじめまして、GB様。
来年三月にできるユ○デ○オコーポレイションの販売するマンションに入居を予定している者なのですが、周辺のモデルルームの販売担当の方にあそこは経営自体が危なくなっているから止めたほうがいいと言われ不安になってます。自分の所を購入してもらいたいがための作戦なのかな・・・とも考えたりするのですが、買った後倒産したらアフターサービスなんかもなくなるんですよね・・・。なんか、業界のうわさとかってあるんでしょうか・・・。どうやったらわかるんですかね・・・。