ここのビルはもともといわくつきだったので、マンション相場が下落した今、解約できるのは結果的に良かったのでは?それと再販のことが話題になっているけど、たぶんキャンセル住戸を大々的に販売することはないでしょう。それはこのマンションの再開発の経緯をよく観察すればわかること。売主に三井や野村が名を連ねているけど、体裁を整えているだけで、ここはもともと清水のマンション。通常千葉県内で大手ゼネコンは千葉市内に支店を開く。ここまではどこも同じ。で、京葉地区に営業展開するとき、公的機関の出先が多いことや交通の便、自治体の規模、発注量などを考えて船橋市内に営業所を構えるのが普通だが、清水は市川駅北口に営業所を作った。あと数百メートルで東京都になる千葉のはずれに。これが何を意味するかはよく調べてみてください。そんなわけで清水はデベの真似事をしようとしたが、いかんせんこれだけの規模のマンションを販売する術を持たないので、三井、野村という大手デベを特建者に引き込んで販売代理をやらせた。三井野村が主導権を持てれば、もっと今時の仕様を盛り込んだ物件になったであろうが、清水ではこの程度の仕様にしかならない。地上げの仕方も素人なので、したたかな地権者の言いなりで、仕入原価も高騰、パチンコや風俗も追い出せず、世にも珍しい図書館や保育園とパチンコ屋が同居する自治体主導再開発ビルとなってしまった。結果、マンションバブルの真っ最中でも高すぎると言われるような価格になってしまった。とはいえ、抜群の立地と市川市+三井野村のブランドで何とか完売まで持ち込んだところに、鉄筋不足の工事ミス。三井野村の怒りはいかほどかは想像に難くない。唯一の救いはプラウドタワーとかパークタワーなんて名前でなかったこと。逆に言うと、プラウドタワーとかパークタワーとかだったら、是正工事なんかではなくもちろん建替えただろうけど。三井野村は自社のダメージをできるだけ減らすためにいろいろ手を尽くしたが、清水の社長の謝罪会見もなく、体質の古い清水や市から引き出せたのは解約OK期間半年と保障30年。値引きもしないって言っちゃった以上、値引き再販もできない、相場もどんどん下がってきたので、同じ値段で昨年のように売れるわけがないよ、5月を過ぎて残った購入者に来年3月引き渡したら、うちらは手を引きますよ、あとは頼みますね清水さん、と言うのが実態だろうね。契約の関係からだけどMRを引き払って、雑居ビルの1フロアにインフォメーションセンターなるものを作ったのも、MRでの販売を考えていないからで、もしキャンセル物件を再販するとしても、棟内MRみたいにするしかない。しないと思うけど。清水もまさか読売が一面に持ってくるとは思ってもいず、その後のNHKやテレ朝報道ステなんかが食いついてくることなど想像もつかなくて、最悪の事後処理を連発してしまった。降りかかる火の粉を必死で振り払い延焼を食い止めた市およびその関係者の努力と、嫌ならやめろの解約OKを早めに打ち出したことで、契約者の会みたいなうるさい連中が大きくひとつにまとまらなかったのが、社会的にはこの程度で済んだ理由だろうね。ただ三井野村の意を汲んで、半年もの解約猶予期間が、マンション相場の下落と相まって、想定以上の解約者が出ているということだろう。想定していた解約数は、清水が関連会社と下請けに押し付けられる数だが、具体的にいくつかは良く知らない。処理しきれない分は清水総合開発を通じて賃貸に出すか、>>714さんの言うように数年後に中古市場にそっと流すしかないだろうね。すでに地権者物件がいくつか流れているように、いずれにしても来年春以降には、下請けが押し付けられた物件や地権者からの斡旋物件が中古(実体は新古)市場で販売価格より安く出てくるのは間違いない(と思う)。デベや市がいくら資産価値低下はないと強弁しても、いわくつき物件であることは間違いないし、>>696のリンク先を見るまでもなくマンション相場も急激に下がっているし、早くに現金化したい下請けや地権者がいれば安く出るのは需要と供給の関係。うまく情報網を張り巡らしておけば、自分がキャンセルした部屋を、何割も安く新古物件として手に入れることがことができるかもしれないし、できないかもしれない。同じ金額でもっと広くていい部屋を手に入れることができるかもしれないし、できないかもしれない。できなくても、値段的にも条件的にもいい物件は今後いくらでもありそうだけれどもね。