修繕積立金の額は新築のときからある程度高めに設定されているほうが安心だと思います。そもそも修繕積立金というのは長期修繕計画を基にして、それに盛り込まれた必要額を各区分所有者が分担して月々納めていくものです。つまり計画のなかで、それぞれが負担する総額は決まっていることになります。ながく住むのであれば、初めの設定が安すぎると後でしわ寄せがくるのは当然ですよね。
新築マンションを販売する際、修繕積立金を高く設定しても、それが売り主の懐に入るわけではなく、にもかかわらず検討者からは敬遠される種になりがちなので、安く設定される物件が多いのでしょうが、ローン完済後のコストを心配するのであれば、管理費を含めた共益費負担の増加の少なそうな物件を選ぶのが賢明でしょう。
ここまでは一般論ですが、このマンションについてちょっと気になったのは、駐車場が全戸分確保されていることでしょうか。そのこと自体は良いことなのでしょうが、おそらく駐車場料金のあがりが管理組合の一般会計に組み込まれているはずなので、契約率が低いと管理費の値上がりにつながる可能性があります。こちらの物件は駅からあまり近くないのと、このあたりにお住まいのかたは車を所有している率が高そうなので、心配しすぎかも知れませんが、一応販売の方に、何台くらいの契約を見込んで予算がたてられているか、尋ねられてはいかがでしょうか。一方でこちらは豪華な共用設備を売りにしていないみたいなので、ランニングコストの観点からはプラス材料もありますね。
長くなってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。