日本での第1号プロジェクトとして、千葉県南船橋の「ザウス」跡地で684戸の大型分譲マンションを開発したアメリカの有力不動産デベロッパー、クレセント・ハイツ。プロジェクトマネージャーのニシム・ランシアノ氏に日本進出の狙いを聞いた。(インタビュー2008年5月)
−第1弾物件として南船橋を選んだ理由は。
ランシアノ氏 沖縄、名古屋、大阪、東京都内などさまざまなエリアを見てきたが、もっとも潜在需要がありそうだと判断して南船橋エリアに決めた。
物価の上昇率の高い東京都内などに比べて家族を養いながら過ごすのに最適なエリアだ。
南船橋駅周辺では、隣接地でゼファーの開発した大型マンションのワンダーベイシティサザンも完売し、他の大型商業施設の竣工も控えるなど、今後の成長も見込まれ、マーケットとして有望なエリアだ。
東京都内にも近く、ニューヨークのマンハッタンに近いニュージャージー州ジャージー市と立地的にも似ていて、若い夫婦などが手頃にマンションを購入できるエリアといえる。
−南船橋以外の候補地は。
ランシアノ氏 リゾートエリアである静岡県熱海市で1件と、東京都内で1件を計画している。また、札幌や名古屋、大阪なども候補地として挙がっている。今回のフージャースのように販売代理のパートナーをみつけて事業展開していく方針だ。
また、沖縄で「マンションホテル」という形態のレジデンスの開発も検討している。当面、売上や利益を追求するよりも物件の数を増やしていきたい。
全国で15〜20物件を手掛けることを目標としている。