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前スレが1000レスになっていたので、 Part2を立てました。
引き続きどうぞ!
マンション管理をしていく中で、困ったこと、聞きたいこと等を
ここで質問してみませんか。
マンション管理士の方や建築士の方、管理会社勤務の皆さんも、質問に対して
真剣に答えていきましょう。
マンションの住民の皆さん、理事をされてる皆さん、どしどしご投稿ください。
[スレ作成日時]2014-07-04 12:31:08
前スレが1000レスになっていたので、 Part2を立てました。
引き続きどうぞ!
マンション管理をしていく中で、困ったこと、聞きたいこと等を
ここで質問してみませんか。
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真剣に答えていきましょう。
マンションの住民の皆さん、理事をされてる皆さん、どしどしご投稿ください。
[スレ作成日時]2014-07-04 12:31:08
工事完了後の点検
定期点検・・・工事請負契約に基づいて定期的な点検が行われます。
この点検は、工事監理者の立ち会いのもとで施工会社が無償で行い、その内容につ
いては、管理組合が確認をします。
点検を実施する場合は、必ず各戸に対してアンケートを記入してもらい、不備な箇所の
補修や手直しをやってもらいます。基本的に無償です。実施計画を立てるのは理事長。
「点検保証期間等」 保証内容と時期については打ち合わせを行います。
1年点検、2年点検 1年、2年
下地改修工事(コンクリートの剥離、鉄筋露出) 5年
シーリング工事(剥離、漏れ) 5~7年
防水工事(屋上防水は5年前後に点検が必要です。) 10年
外壁塗装(剥離、変色) 2~5年
鉄部塗装(剥離、発錆) 2年
大規模修繕工事後の大型設備工事
エレベーターの更新 30年前後
インターホーンの交換 火災警報器交換 20年前後
高置水槽の交換・・・現在は増圧直結方式が主流になっています。 30年前後
外構の改修工事・・・ゴミ置き場・植栽・舗装等 30年前後
消防設備の交換 給排水管(専有部分含む) 30年~35年
窓枠サッシ、網戸 ・・・滑車だけの交換とか樹脂製にして結露対策の検討 40年前後
玄関扉 30年~35年
給排水管の更新工事・・・(共用部分は継手部分のみ) 30年~40年
管端防食継手が使用されているマンションは30年~40年が更新の目安です。
亜鉛メッキ管→水道用硬質塩ビ管 但し、継手部分は亜鉛メッキ管から管端防食継手へ
但し、異種金属接続部分については、腐食が進みやすくなります。
その他
建替えをする場合、代替駐車場の確保ができません。 駐車場階段の更新工事
駐車場・・・駐車場の建替えは現実的には不可能なので部分工事で対応します。
専有部分の配管(給水管、給湯管、排水管)
配管の管材は現在の塩ビ管から架橋ポリエチレン管等への変更も検討すべきです。
共用部分の配管については、縦管部分の交換は必要ないと思われますので、継手部分の
交換だけでいいと思われます。
更新工事を行う場合は、共用部分と専有部分の配管工事を一緒に行い、経費の節約と在宅
長期修繕計画書の作成について
長期修繕計画は分譲時は30年で計画します。しかしその中には大型設備(サッシ、玄
関扉、給排水管、エレベーター、高置水槽、屋内消火栓等)は含まれていません。
そこで当マンションでは保全委員会を設置し建築士と一緒に長期修繕計画の洗い直し
を行い、それに基づいて1戸当り月の必要修繕積立金の額を算出し、住民にアンケートを
取り修繕積立金の値上を行いました。
第2回目の大規模修繕工事後には長期修繕計画の洗い直しを行いますが、計画には
全ての工事が包含されていなければなりません。
又、第3回目の大規模修繕工事では工事費のピークを迎えますので専門委員と建築士
で一緒に更新時期や工事費等を検討していくことが必要です。
長期修繕計画の作成については、設計・監理者任せにせず必ず修繕委員会のメンバー
と一緒に検討して作成しなければなりません。その場合工事の内訳書は当然必要です。
設計監理士選定時に長期修繕計画の洗い直しの具体的な契約を盛り込んでおくことが
要求されます。
その場合は、建築士と専門委員の検討会を5~6回程度は計画化しておくことが必要と
なります。現在の数量調査表参照
又、長期修繕計画の洗い直しは総会決議が必要となります。
明日は、大規模修繕工事のときに知っておいた方がいい
専門用語について書き込みをします。
ではこれから、大規模修繕工事に関する専門用語等を
書き込みます。
知識はないよりあった方がいいですからね。
9609さん、役に立つご説明有難うございなす。私はフロントを退職した
マンション管理士です。
管理は難しくて知らない事ばかりです。今後ともよろしくおねがいいたします。
少々時間足らずで途中までは読みましたが、今から出かけますので、夜に読みます。
共通仕様書(仕様書、見積内訳書、見積要項書)
見積もり参加業者に同一条件で見積書を出してもらうためのもの。
見積内訳書・・・工事別補修ヶ所の数や数量が入ったもの
要項書・・・工期、見積もり提出期限などの約束事、アフターメンテナンス条項等
工事業者が見積もりを作成する際の注意事項、条項等を記述した文書のこと。
仕様書
工事を行うにあたり図面だけでは表現できない材料の品質や製造メーカー、施工の手順など
の規定事項を文章や数値などで表現し施行者に指示する図書。
金ヌキ計算書(金ヌキ積算書、金ヌキ明細書)
金ヌキ計算書とは、見積書を作る時工事内容、材料、数量までを記載し、単価や金額を表記
しないもののこと。相見積を取る時に使用します。
大規模修繕だけでなく、通常の補修工事にも使えます。
最初にまず1社に見積もりを取ります。そしてその材料や数量等をそのままにして
単価だけを消してそれで相見積を取るやり方です。
総合評価方式
ヒアリングを行い、専門委員会が採点をし、その採点と見積額との入札評価の計算方法で
評価値を算出するやり方です。官庁が行っている簡易型を参考にして行う。
評価項目と点数については、専門委員会で決めてください。
数量計算書
設計図面から材料の使用料と労務数量をプラスし、それに単価を掛けて工事金額を決めて
いきます。工事金額を求める作業全体を見積もりといい、図面から数量を求める作業を積算
といいます。
この積算根拠をまとめたものが数量計算書です。
相見積を取る場合は同じ条件の中で見積もり金額を出してもらわないと比較ができませんの
で金ヌキ計算書と並行して使用すべきです。
積算とは
材料費、労務費など工事費を構成する費用を積み上げ、全体の工事費を計算する方法。
設計監理士とは
私たちに代わって工事が設計図書通り行われているかをプロの目線でチェックをしてくれま
す。設計コンサルタントともいわれています。
建築士や建築施工管理技士の資格が必要です。
元請業者とは
工事発注者と契約をして、直接に工事を請け負う業者のことです。ゼネコンがなる場合が多
いようです。建設会社がなりますが、下請け、孫請け会社を使って仕事をします。
内訳書とは
工事の種別ごとの合計と総合計をまとめた一覧表のことをいいます。
すべての入札参加者が提出しなければなりません。
設計図面から材料の使用料と労務数量を求め、それに単価を掛けて工事金額を決めます。
工事金額を求める作業全体を見積もりといい、図面から数量を求める作業を積算といいま
す。又、積算根拠をまとめたものが数量計算書です。
露出防水
防水層がそのまま露出している工法で、閉鎖されている屋上で採用されている。
耐用年数は10年~15年
保護コンクリート仕上げ防水
コンクリートで覆うことで日射による紫外線や人の歩行から防水層を守る工法。ルーバル
や屋上で使用される。
露出アスファルト防水
屋上防水では最も使われている工法。大規模修繕工事と同時期に実施する場合が多い。
ウレタン塗膜防水
最も主流の防水工事です。
防水工事の中では比較的安価で塗り重ね改修が可能です。
本来は2層、3層と重ね塗りを行いますが、最後のトップコートを重ねれば中の防水層は一
切わからない為ごまかしがきく工法ですので注意が必要です。
プライマー塗布
既設面と新規防水塗膜を密着させるための接着剤のようなものをローラーで塗ります。
トップコート塗り
紫外線や摩擦に強いウレタン樹脂をウレタン樹脂をコテ又はローラーで塗ります。
ウレタン防水
下地に塗るだけで防水層を形成する方法。
簡単で短期間で終わり安価です。
ゴムシート防水
シート状に成形した合成ゴム系の防水シートを接着剤などで下地に貼りつける防水です。
安価で軽量、短工期が特徴で上に保護層を塗れば系歩行も可能。
塩ビシート防水
塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを接着剤などで下地に貼りつける工法。
紫外線、熱オゾンに強い。軽歩行が可です。耐用年数は10年~15年
FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
防水層は軽量かつ強靭で耐水、耐食、対候性に優れている。
軽量強靭で保護層が不要。直接露出防水として施工できる。重歩行や車両走行にも耐えら
れる。施行中の臭いに注意が必要です。
紫外線が長期間当ると劣化してひび割れが発生します。
アスファルト防水
防水性能を確保しやすく、コストもそれほどかかりません。
耐用年数も長いので、メンテナンスの回数も減少できます。但し上に保護モルタルを貼る必
要があります。実績が多く信頼性の高い防水工法です。
水性アクリルシリコン樹脂塗料
主に外壁等の上塗りに使用される塗料です。費用対効果に優れています。
フッ素樹脂塗料
高性能で長期使用にも耐えられます。対候性が高く塗替え頻度も少なくて済みます。
但し、値段が高いのがデメリットです。
ウレタン樹脂塗料
価格、耐久性、機能性においてバランスのとれた塗料です。アクリル塗料より優れています
が、シリコン系塗料には劣ります。工期は短期間で終わります。
変色しやすい点が欠点です。雨樋などに使用します。
シーリングとは
建物の継ぎ目やひび割れなどの隙間を充填すること。
気密性や防水性のため隙間を埋める目地材の総称。
避難ハッチ
いざという時に上階から下階に避難するために利用するはしごのこと。
開放廊下
片側に住戸が面し、もう一方には外部が面している廊下のことをいいます。
軒天とは
軒の裏側部分のことです。防火構造や不燃材にする必要があります。
面格子
窓の外側に金属製の格子を取り付け窓から人が入れないようにするもの。
縦樋とは
軒から地面までの垂直の雨樋のこと。
TV共聴
屋上に共同のアンテナをたてて増幅器や分配器などを使ってテレビ電波を各家庭で受信
できるようにする設備です。地上デジタル放送を受信するアンテナのことです。
ケレンとは
塗装工事において錆落としや脆弱な旧塗膜の除去を行うことをいいます。
この作業をするかしないかで、仕上がりの美しさや塗膜の寿命に大きく影響します。
トップコートとは
文字通り一番上を塗ることです。防水工事においては何らかの防水層を形成した後、その
上からトップコートを施す、つまり上から塗ることによって防水層を守るという目的で行われ
ます。
ウレタン塗膜防水
液状のウレタン樹脂で防水被膜を作る方法、屋上やバルコニーに使われる。
長尺塩ビシート貼
塩化ビニ性のシートを貼る工法。廊下や階段に使われる。
シーリング
アルミサッシ枠の周囲や外壁目地などに充填される。弾性の充填防水材のこと。
浮き
コンクリートとタイルと下地モルタルの間に隙間ができた状態。放置すれば剥がれ落ちる
危険性がある。
コールドジョイント
コンクリートの打継に不具合が生じ、つなぎ目が不連続になる状態。放置すると雨水の
侵入や建物の劣化を招く。
クラック
建物の外壁にできたひび割れや亀裂のこと。
養生とは
塗装時に塗料が飛び散ってもいいようシートやビニールテープを使用して保護すること。
コーティング
塗装前にクラックを塞いで防水性と気密性を補うこと。
エフロレッセンス
外壁の内部に水分が侵入し、石灰成分が溶け出す現象のこと。
チョーキング
塗装の劣化現象のひとつであり、外壁に触った時指に白い粉がつくような状態のこと。
放置すればクラックの原因となる。
トップコート
塗料の耐久性を高めるために用いる仕上げ材のこと。
竣工図
工事請負契約書に添付される設計図に対し、当初の設計と変更のあった部分を反映して工
事の竣工時に実態に即して作成される図面のこと。
コンクリートかぶり厚
コンクリート表面から内部に配筋された鉄筋表面までの距離をいう。
コンクリートは本来アルカリ性で鉄筋を腐食から防いでいるが、中性化すると錆びた鉄筋は
膨張し爆裂を起こす。
躯体
建物の主要構造体部分を指す。
鉄筋コンクリート造りはRC躯体、鉄骨鉄筋コンクリートはSRC。
外構工事
住宅外部の門や扉、フェンスなどの工事のこと
笠木(かさぎ)
階段、手すり、パラペットなどの上部の樹木のこと
ドレイン
屋上やバルコニーなどの排水口のこと
エキスパンションジョイント
建物もしくは設備同士をつなぎ合わせるためのポイント。設置することで耐震性を高め、建
物の膨張や伸縮を抑えます。
グレーチング
屋外の排水口などに用いられる格子上のフタのことをいう。
仕上げ材
直接目に触れる部分の材料のこと
タイル、漆喰、
プロポーザル方式
主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を
提案してもらい、その中から、優れた提案を行ったものを選定するやり方です。
防水の種類と工法
耐久年数 価格 対象箇所 厚さ
ウレタン防水 12年前後 普通 全て 3.0mm~
シート防水(ゴム) 13年前後 安い 屋上 1.2~2.0mm
シート防水(塩ビ) 13年前後 安い 屋上 1.5~2.5mm
FRP防水 10年前後 普通 ベランダ 3.0mm~
アスファルト防水 20年前後 高い 屋上 5.0~10mm
※耐久年数内でも5年前後に1度のメンテナンスが必要です。
ウレタン防水
下地の形状に馴染みやすく又簡単で短期間で終わり更に安い。
屋上やベランダなど施工場所を問いません。経年劣化と亀裂にも強い。
臭いも発生せず、熱の発生もないので周辺環境へも優しい工法です。
ゴムシート防水
コスト面では安価で手軽に工事ができ短工期で済みます。応急措置としては最適の工事。
接着剤や素材自体に化学物質を使用するのでシックハウスに注意する必要があります。
塩ビシート
既存の下地があっても下地調整が必要ありません。対候性をもち、耐久性にも優れてい
ます。工期も短く低コストです。保護層なしで軽歩行も可能。
* FRP防水(ガラス繊維強化プラスチック)
軽量かつ強靭で耐水、耐食、対候性に優れています。保護層が不要で直接露出防水と
して施工できます。
重歩行や車両走行にも耐えられます。外観的にもきれいな仕上がりとなります。
施行中は臭いが周囲に広がるため臭気対策が必要となります。紫外線が長期間当ると
劣化してひび割れしてしまいます。
定期的にトップコートを塗り替える必要があります。地震には弱い。
アスファルト防水
防水層が厚く、連続するので水密性が高いのが特徴です。
保護モルタルで押さえれば耐久性もかなり高くなります。耐用年数が長いのでメンテナン
スの回数も減少できます。
最近は工法が改善され工事中の臭いも少なくなっています。
紫外線に当たると硬化して劣化するので保護が必要です。
最近の屋上防水工事では、防水層の下層に断熱材の層を入れることが多く、建物の寿命を
延ばすと共に日常の省エネにもつながります。
シーリング工事
窓、ドアまわりの隙間や外壁のつなぎ目などわつなぎ埋め合わせるために、コム系の
シーリング材を充填する工事をシーリング工事といいます。
建物でひび割れが起きている箇所の修繕のためにシーリングを充填する場合もあります。
隙間(目地)からの水の侵入や外気の流入を防ぐのが目的です。
交換する場合は、カッターなどできれいに除去してから行います。
シーリングの保証期間は通常5年で契約します。
シリコン系・・・耐熱性、対候性に優れている。
ポリウレタン系・・・対候性、耐熱性がない
ウレタン系・・・耐久性は一番ある。塗膜を被せないと紫外線に弱い。
床シート
開放廊下、バルコニー、ルーフバルコニー、スロープ等に使用されます。
タキロンシーアイ、東リ、ロンコール工業等の会社が扱っています。
以上です。
大規模修繕工事の時には、業者や設計コンサルタントの話しの
中に頻繁に出てくる専門用語ですが、基本的なことは知っておいた
方がいいと思い書き込みをしました。
相見積を取るときの金抜き計算というやり方はいいね。
最初に見積もりを取る時に業者と材料とかも決めて
見積をもらえばいいね。
<管理組合と自治会の違い知ってますか>
管理組合とは、区分所有者になれば法律上、自動的に組合員になり、区分所有者でなくな
れば、自動的に組合員ではなくなります。また、組合員は区分所有者でなくなるまで退会すること
は法的にもできません。
管理組合の主な目的は、建物・設備の共有資産の管理です。
又、マンション内の快適なマンションライフを維持していくための管理も行っています。
自治会とは、親睦等を目的とする任意団体で年齢・性別に関係なく居住者であれば、誰でも
入退会が自由にできる団体です。賃借人でも構いません。全国のマンションでの自治会への加入
率は決して高くはありません。
その目的は、居住者の親睦と共同福祉の推進を図り、地域の発展に寄与することです。
美化活動、子供の見守り、敬老会、祭り、防犯パトロール、弱者に対するフォロー活動等
具体的には親子会、老人クラブ、文化活動やスポーツ活動を支援しており、又祭りや清掃活動、リサ
イクル活動等を行っています。祭りに関しては地域の自治会と消防訓練は管理組合と協力して行っ
ておりマンション住民の生活面での互助並びに交流活動のフォローを行っています。
自治会は、行政との窓口で、行政の各種情報が伝達されます。このため、市は自治会運営補助
金等の活動を支援しています。
しかし、管理組合と自治会は目的や機能が異なる組織で、構成員も異なっています。それでこ
の2つを混同すると管理組合の運営に支障をきたすおそれがでてきます。
そのため、マンション管理を適正に行うためには、各組織の違い、目的等をよく理解しておかな
ければなりません。
又、管理組合、自治会の役員のそのときの力関係によって、管理組合が自治会に、自治会が
管理組合に干渉をすることがあってはいけません。
ただ、相互に連携して協力しあう体制をどう構築していくかということは大切なことです。目的が
重複している防災や植栽に関しては、一緒に取り組んでいくことが効率的です。
標準管理規約から、「コミュニティ条項」が削除されました。当マンションの管理規約にも規定さ
れてます「地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成(費用)」という項目です。
理由としては、法的リスクを避けるためとのことです。コミュニティの合意形成の環境づくりといっ
た理由で管理費から支出されたり、マンションの管理と関連性の薄い業務活動に対して支出す
れば、役員に対して損害賠償責任が生じる恐れがあることがその理由です。
管理費から募金や熟親会、スポーツや文化会、親子会、祭りとかに経費を支出することはでき
ません。あくまで管理費はマンションの管理のために使用しなければなりません。
又、自治会費を管理組合が強制徴収している事例はありますが、その点は理解した上で適切
な運営がされているマンションは多いようです。
但し、第三者に賃貸されているマンションや空室で居住していない区分所有者の場合は、自治
会費の徴収でトラブルの要因となることは予想されます。
管理組合と自治会の両組織を合体させることはできませんが、両組織の趣旨、目的を正しく理
解してそれぞれが独立して運営していくことが必要です。
ただ、マンション内のコミュニティを図っていくことは大切なことです。
小規模マンションでは、理事会と自治会の役員を兼務していて
ごっちゃになっているマンションは多いのでは。
大規模修繕工事の専門用語の追加です。
コンクリートは当初はアルカリ性です。これが空気中の炭酸ガスを吸収して年に0.5ミリずつ
中性化していきます。
鉄筋のかぶり厚は3cmです。
つまり60年でコンクリートの中性化が鉄筋にまで到達します。
コンクリートは中性化してもその強度が弱まることはありません。空気やみずが浸透することで
劣化していくのです。
これが鉄筋にまで到達すると錆が発生し鉄筋が膨張し、コンクリートを徐々に押し出すような事態
が発生してきます。
このときしっかりした施工を施せば鉄筋は保護されるためまだまだ利用できるということになります。
「修繕積立金の適切な金額の必要性について」
共用部分が劣化したり不具合が生じたら、補修工事とか更新工事をする必要が生じてきます。
長期修繕計画をみてみますと、計画に洩れている箇所がかなり目立ちます。そういった計
画にない箇所の補修や交換等をすれば当然修繕積立金は足りなくなってきます。
国交省の望まれる指針によれば、1戸当り月の修繕積立金の額は17,515円必要となっています。
国交省は長期修繕計画の作成は30年で計画すべきとしました。何故かといいますと、その期間で
大規模修繕工事を2回含ませるというものでした。
しかし、築30年の間には排水管、ガス管、玄関扉、窓枠サッシ、エレベーター、高置水槽、縦樋、
電灯設備、避雷針、避難ハッチ、バルコニー隔壁、メールボックスの更新工事は含まれていません。
そこで国交省は、最近は第1回目の大規模修繕工事後の長期修繕計画では、1戸当り必要修繕
積立金の額は、17,500円が望ましいという指針を打ち出してきました。
大型施設の更新工事が含まれる計画とそれがない最初の30年での長期修繕計画での必要修繕
積立金の額が違うのは当然なんですが、ようやく国交省もそれに気づいたようです。
国交省の打ち出した望まれる修繕積立金の額17,500円には
専有部分の配管の更新工事分は含まれていません。
17,500円ねえ。
高いね。
大規模修繕工事だけ周期的にやればいいという訳ではないんですね。
大型設備に対しての修繕積立金の額も相当必要でしょうね。
玄関扉、サッシ、エレベーターの更新工事費は高いですからね。
それに給排水管も。
大型設備の工事をやらなければスラム化していく。
しかし、そのためには修繕積立金の値上をしなければならない。
どちらも嫌だね。
「何故修繕積立金の値上が必要なのでしょうか」
管理費は毎年経費の支払いは殆ど決まっていますので値上が発生することは殆どありません
が、考えられるとしたら、管理員・清掃員の勤務日数が増えた場合、小規模補修費が築年数の
経過と共に出費が多くなってきた場合、消費税のアップによるもの等が値上をする場合の要因と
なることはあります。
修繕積立金の設定額については、国交省の指針で長期修繕計画を30年とし、その間の総工
事費から1戸当り月の必要修繕積立金の額を算出するものでした。
何故30年としたかといいますと、大規模修繕工事をその中に2回入れて積立金を弾き出す必
要があったからです。
しかし、築年数の経過したマンションが増えてくると、その指針では対応できなくなってきます。
30年の間だけだったらそれでもいいのですが、マンションの耐用年数は100年以上持つとい
われています。30年を経過してから必要となる大型設備もかなりの数が見受けられます。
設備等については悪くなれば修理や交換が必要となってきます。
しかし、計画外の工事をすれば間違いなく修繕積立金は不足してきます。不足すれば悪くなっ
ても工事をしないか積立金の値上をするかしか方法はありません。
国交省は、最近では1回目の大規模修繕工事以降の長期修繕計画の作成をした場合、積立金
の望ましい額は17,500円が必要としています。
何故かといいますと、築30年までには大型設備の交換とかは発生しなかったのですが、それ
から立てる計画には、エレベーター、給排水管、ガス管、配線、消防設備、玄関扉、窓枠サッシ、
網戸、メールボックス、避雷針、縦樋、電灯設備とかの工事が含まれてきます。
そういった箇所も悪くなれば交換等をしなければならなくなります。
鉄筋コンクリート造りの建物をリノベーションした実例
強度に問題がなければコア抜き試験で確認する。
劣化している箇所は一部は鉄筋の張り替え、フレッシュコンクリートを注入するなどして補修。
表面に1.5cm程度のポリマーセメントモルタルを塗布することで寿命は60年程度プラスされたと
認定されました。
これで80年RC構造が140年まで伸長することになつた。
うちの長期修繕計画表は、管理会社のフロントが
ソフトが入っているパソコンでつくったものしかないけど
それでもいいのかな。
しっかりした数量調書をもとにした長期修繕計画でないと
役に立たないよ。
数量調書とは何?
宮管連とは何?
しっかり読んでもらってありがとう。
せっかく情報を流しているんだから、誰かに呼んでもらわなくちゃね。
1号館の○○さん。
*なぜ専有部分の給排水管の取組みがされなかったか。
これについては、第7条(専有部分の範囲)で、専有部分内にあるものは、専有部分としたこと
と、その工事は、管理組合が行うことができるとはなっていますが、その責任と負担の文言は
記載されていなかったからです。
又、最初の長期修繕計画では、25年でたてるために、計画されていないマンションが殆どでした。
区分所有法第21条
専有部分である設備のうち、共用部分と構造上一体となった部分の管理を専有部分の管理
と一体として行う必要があるときは、管理組合がこれを行うことができる。
この対象となる設備としては、配管・配線があります。
上記の記載が根拠になって、多くのマンションは、長期修繕計画に専有部分の改修は含まれ
ていません。
現在は、この問題について、全国のマンションで検討と取組みがされてきております。
水漏れが実際に起こった場合、被害が甚大なのは、専有部分です。
だが、専有部分の工事まで、管理組合が一緒に行うとすれば、修繕積立金の値上が必要となっ
てきます。