私は十数年前のマンション購入時、内覧会でどこをどう見て良いやら
さっぱりわからなかったので、
今度購入する時にはプロの同行サービスを利用しようかと思っています。
生協(パルシステム)のちらしに以前載っていたのは、
内覧会へ同行し、床・壁・天井の仕上げ状況、建具の取り付け状況、設備の設置状況などを調査、確認し、改善する部分がある場合には、マンション施工者に対して補修指示をする、などの内容で、31,500円でした。
(調査時間2〜3時間程度、報告書、交通費込み)
自分で見れる方には必要ないと思いますが...。
31,500円は格安ですねぇ。ウチも同行業者を頼もうと思ってるのですが、一級建築士に同行してもらうと、これの倍以上の金額がかかるみたいです...。他にはフロアコーティングを頼むと同行料無料、なんていう業者もありましたよ。
地盤がかなり良い(固い)場所に、通常でしたらべた基礎になるようなイメージですが、この建物に関しては さらに固い層まで基礎底を深くした、深礎杭形式 が採用されていましたね。
理由はいろいろとあるかと思いますが、一番に言えるのは、そのそば(地下横)にJR線が通っていることが考えられます。建物の荷重は基礎を経由して地盤に伝わりますが、そのJR線外周のコンクリート枠にその荷重の伝達(影響)が加わらないように、基礎を深くして、その影響を軽減させていることも理由の一つにあるのでしょう。つまり近隣に対する配慮もちゃんと行っていますね。 深礎杭は地盤が固い場所でしかお目にかかれない、極めて珍しい基礎構造であること、故に、基礎はかなりしっかりしている建物と言えると思います。構造設計に関わる者として主に感じました。 また、そのJR線から逆に伝わりそうな電車からの振動防止対策として、基礎周りに発砲スチロール系のミラーブロック的なものを貼りめぐらせている配慮にも若干驚かされました。見えないところにも、生活者の安心を支える、影の立役者?がいるようですね。
新法公布(2007-6月)以前の申請物件ですので、現在の建築基準法にはいくつか当てはまらないヵ所もあるかと思いますが、だからと言って耐震性に乏しい?という訳では全くありません。 逆にこの時期にしっかり建設された建物の方が、現在の過剰と言えるまでに追加修正された新法以降の建物よりも、現実性のあるまともな建物ではないかな と私は個人的に思ったりしています。 最近は過剰なまでに建設者や設計者に対して不信感をいだいている方々が多く見られる?今日この頃ではございますが、どこかの国のように地震が来て簡単に倒壊するような建物は少なくともこの国におきましてはそうはございません。 1981年以降の新耐震設計基準で、ちゃんとしたゼネコンにより施工されたものであれば、ほぼ問題ない訳です。 買われた皆様も、そのへんはあまり気にしないでほしいと私は思います。 (伝統さるHZMさん施工なので問題なし!)