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迷い人
[更新日時] 2014-11-03 21:23:43
今検討しているマンションなのですが、直床であること以外すべて納得しています。音を気にする方ですが最上階はすべて売れてしまっているので直床でスラブが20センチしかないことがとても気になっています。はやりのアンボンド工法なので梁が少ないのも遮音性を低くしています。業者はそんなこといいませんが。LH45という理論上の等級は出ていますが実際かなりうるさいんじゃないかと不安です。にたような物件にすんでいる方いらっしゃいませんか?
[スレ作成日時]2005-07-29 20:09:00
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物件概要 |
所在地 |
東京都千代田区 |
交通 |
None
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種別 |
新築マンション |
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分譲時 価格一覧表(新築)
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分譲時の価格表に記載された価格であり、実際の成約価格ではありません。
分譲価格の件数が極めて少ない場合がございます。
一部の物件で、向きやバルコニー面積などの情報に欠損がございます。
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¥1,100(税込) |
欠品中 |
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今時直床でスラブ20センチ
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162
匿名さん
タイコ現象を防ぐために、床と壁の間にごくわずかの隙間を作り
空気が抜けるようにしているMSがあります。
窓側では、この隙間によりフローリングに結露が流れないようにすることも可能にしています。
WCTでされているのを確認したことがあります。
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163
ゼネコンボーイ
グラスウールや特殊マットが二重床内部に敷設されるケースがありますが、
試験室レベルで軽量床衝撃音(LL)に対する効果が確認できても、実際の現場では
下階の内壁を断熱材吹き付け後にGL工法でプラスターボード張りとすることが多く、
これによる共振現象が激しくなるので、入れても入れなくてもほとんど違いが
感じられないことが生じます。(重量衝撃音には効果なく、悪くするというメーカー担当者もいます)
一般に二重天井は軽量衝撃音を改善しますが、二重床は63Hz帯域での劣化を招くものの、
その他の音域では、遮音性能が向上します。直床ではクッション付きのフローリングが
接着固定されますが、軽量床衝撃音の測定方法に合わせて開発されていることもあり、
ゴルフボールの落下等では、一般の二重床の方がはるかによい遮音性となり、
一概に商品カタログ値のLL45といった数字は普遍的なものではないようです。
ただし、重量衝撃音に関しては、二重天井も二重床もどちらも63Hz帯域で、
コンクリートスラブ素面の遮音性能を若干悪化させることになり、
これを避けるためには、重たいアスファルト防振シートをフローリング
と床下地ボードの間に設置する必要があり、コスト面と手間で、ほとんど採用されていません。
これも、一般仕様としては、コンクリートスラブが充実スラブでは200mm以上、
ボイドスラブでは275mm以上あれば、特に問題視する必要のないことです。
一般に、この場で議論されている直床と二重床ですが、周辺の日影制限をクリアしながら、
最大の販売用専用面積をはじきだすために、階高を圧縮する必要がある場合に、
床仕上げ代がとれなくて直床となります。また、居室の天井高を2500mm以上とすることを
優先して、直床となることもあるようです。
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164
ゼネコンボーイ
最初に比較されていた、アンボンドスラブとボイドスラブですが、
同じ間口のマンションの床衝撃音を比較すると、アンボンドの方が悪くなります。
アンボンドはスラブ厚さが220程度で中に、PCケーブルを内蔵し、つり上げるような
構造となりますので、スラブの剛性は220mm相当のままです。
これで、スラブ内に小梁が付いていない分、振動しやすい床となります。
一方ボイドスラブの方は、小梁をなくす分、スラブ厚さを厚くして、
スラブの剛性を高めているので、重量床衝撃音
としては通常の小梁付きのスラブと同程度の性能を持つことが可能です。
住宅性能を規定する品確法の音環境の性能規定で、あらゆるスラブがどの厚さの
充実スラブに対応するのかの、「等価厚さ」の式が定義してあるので、
デベの担当者に質問されるとよいでしょう。
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165
匿名さん
おなじスラブ厚でも施工業者によって違うんですね
前田、大成って大手だから安心ですかね?
事情通の方いらっしゃいましたらお願いします
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166
匿名
>>165
大手だから安心っていうのは100%ありえません。
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167
匿名さん
誤解されている方がいらっしゃるようですが、床の遮音性能に関しては、リフォーム時等の配管の取り回しを考えず、純粋に遮音のみを考えれば、直床が一番良いのですよ。
二重床は遮音性能の向上というよりは、配管の取り回しを考慮して施工方法です。
両方同時は中々頭が痛くまた難しい問題です。
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168
匿名
そうです。遮音性能だけで見れば、直床300mm以上あれば問題なしです。
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169
ゼネコン
>167
補足説明すると、今の測定法では、「直床」がよい遮音性能の等級を与える。
ということで、これは子供の大きな飛びはね時の低音域の話であり、
先述したように、イスの移動音や小物の落下音など、二重床の方がより聞こえにくい場合が
多々あります。
この子供の大きな飛びはねは、バングマシンという小型車のタイヤを上階で落下させて
下階で測定するものでしたが、そこまでの大きな衝撃力は通常は生じないという反省から、
やや重量のあるボールの落下による測定に切り替えられようとしています。
そうなると、これまでの低音域における直床と二重床の差は余り顕在化してこない可能性もでてきます。
また、デベが床の遮音性を重視して、二重床にできるケースをわざわざ直床にするケースは
まずありません。ただ、直床の方が、二重床施工の不具合による床鳴りが回避できたり、
遮音性を高めた二重床では二重床を支える支柱基部のゴムを柔らかくしすぎて、
床を歩行すると食器棚の食器が一緒に揺れるといったトラブルがない分、
安心して使える面が多いとはいえるでしょう。
床暖房のことは詳しくは知らないですが、今でも居間では床暖房する仕様が多いとしたら、
これは二重床でないと、やりづらいの面があるのかもしれず、
その部分で特に東日本では、二重床が主流になっていると思われます。
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170
ゼネコンボーイ
*デベにパンフにおける
「将来の模様替えの自由度を高めるため、二重床・二重天井を採用しました」
は本当か?
A:二重天井は問題なく、そうなっている方がよいでしょう。
照明位置の自由度が違ってくるので。しかし、二重床になるとどうでしょうか。
二重床内の配管の引き回しは、直床の場合はコンクリートスラブ内に
さや管を打ち込むので、劣化したガス管、冷温水管の差し替えは自在にできます。
二重床の場合も、水周りの部分はコンクリートスラブに段差を設定している
場合がほとんどなので、将来的なリニューアルにおいても、
水周りの場所の変更はどちらの場合もまず不可能です。
つまり、コンクリートスラブが完全にフラットで、かつ配水管を
外廊下側に集約している「SI住宅仕様」以外は、二重床であるからといって、
特に便利なことではないようです。
マンション選択においては、同じような条件で迷った場合は、
物件の階高、スラブ厚さ、天井高さを比較して、より高い数値を採用している方を
選べばよいと思われます。
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171
ゼネコンボーイ
訂正:
デベにパンフにおける→デベの販売パンフにおける
かつ配水管を→かつ排水管を
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172
匿名さん
ゼネコンボーイさん、
いつも詳しい説明ありがとうございます。
質問なのですが、アンボンドスラブ工法で220mmは通常のスラブに
換算したらどの程度の遮音効果が期待できるのですか。
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173
匿名さん
>>170
水周りの変更(リフォーム)について、「直床も二重床も条件的には同じ」って事はないと思う。
直床の場合は配管の立ち上がり位置がほぼ完全に固定されてしまうけれど
二重床の場合は、スラブがドロップしてる範囲内であれば「移動」を検討できる。
事実上わずかな差でしかないけれど、これが有るのと無いのとでは大違いだと思うよ。
直床の場合でも色々方法はあるが、内法面積を犠牲にしてライニングスペースを確保したり
給水・給湯を鳥居配管にしたり、なにかと無理が生じる事が多い。
いずれにしても、水周り変更の自由度を支配するのは排水横引き管の取り回しだから
二重床も相当な制約があるんだけどね。
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174
匿名さん
>>173
横槍ですが。
直床でも給水等の配管をさや管スラブ埋め込みではなく天井配管にすれば条件は同じになるのでは?
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175
匿名さん
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176
174
うん?
二重床と天井配管直床との違いは無いということでOK?
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177
匿名さん
>>174
排水横引き配管を下階の天井にブラ下げるつもりかい?
分譲マンションでそれは無理だろ・・・・・。
二重床だろうが二重天井だろうが、給水給湯配管はある程度どうにでもなる。
水周りのレイアウトは排水配管の自由度に左右されるから
天井フトコロが充分にあったところで二重床と同条件には成り得ない、という意味だよ。
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178
174
いやいや、どうも話がかみ合いませんが排水横引き配管がスラブ下げの範囲に限定されるのは二重床でも直床でも同じですよね。
(おっしゃるように分譲で下階の天井に排水管ぶらさげることは無いので、直床マンションでも水廻りはスラブ下げて二重床にしてあるのが普通ですよね。)
で、給水給湯ガスなどは二重床の場合は床転がし、直床の場合は天井配管でどちらも自由度大なのでこれも同条件かと。
なので、水廻り変更の自由度は同じなのでは?
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179
177
>>178
なるほど、おっしゃりたい事はよく解ったよ。
確かに天井配管を良しとした前提ならば、配管の自由度は同じかもしれないけど
そもそも俺は、感覚的に天井配管と床転がし配管を同等に扱う事ができんのだ。
(話がかみあわないのはそのせいだと思う)
やろうと思えばどうにでもなるが、方法として天井配管は望ましくないという意識がある。
「鳥居配管」が避けられない天井配管には、伸長距離とか使用箇所に制約がある。
しかし今は水栓金物や給湯器などにも鳥居配管対応機種とか、ウォーターハンマー防止機能付とか
色々開発されているらしいから、その考え方自体が古いのかもしれない。
配管材も、今はライニング鋼管とかHIVPみたいな「固い材料」を使う代わりに
サヤ管ヘッダ方式や先分岐方式などを採用するケースがほとんどだから
支持方法とか防振措置のやり方も昔とは違うのかもしれない。
具体的な事をご存知ならご指摘頂きたい。
排水横引き配管に関する制約に関しては、確かに直床も二重床も同じかもな。
でも、俺の経験の中で「直床」という仕様は、遮音を第一目的として採用される事はほとんど無くて
大体が階高を抑えることを目的に採用されているという印象がある。
その場合、たとえ水周りのスラブを落としたところで、床下フトコロの有効寸法は二重床仕様のそれより
余裕が無い事の方が多いので、どうしても同列に考える事ができなかった。
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180
174
>>179
詳しいお話ありがとうございます。
設備は専門外なのでその辺の詳しい話は良く知りませんでした。
普通に設備の設計者が天井配管にしましょうかと提案してくるもので、大差は無いものかと思っておりました。
調べてみると確かに「鳥居配管」はデメリットが多そうですね。
エコキュートなどでは使えないようですし。
普通のガス給湯器などは対応済のものが多いようですが、あえて天井配管にはしないほうがいいということがよく解りました。
直床が遮音目的で採用されている訳ではないというお話には同意です。
ゼネコンボーイさんのお話も合わせて考えればやはり二重床のほうがいいという結論に至りますね。
ただどうしても気になるのは、二重床二重天井物件で明らかに共鳴現象であろう騒音に悩まされている方の書込みをよく見かける点です。
キワ根太を使ってしまっているなど、仕様の違いで大きく変わってくるものなのでしょうか。
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181
ゼンコンボーイ
>>172のご質問
A:どの程度のスパンでアンボンドスラブを構築しているかで違ってきます。
また、そのスパンが与えられても、答えることが難しい質問です。
220mmの厚さでアンボンドスラブが成立する際に、
アンボンドを使用しないスラブは小梁を設置するか、
スラブ厚さを増してボイドスラブにするしかない訳です。
小梁を設置するとその近傍の剛性(たわみにくさ)が向上し、床の遮音性もよくなり、
ボイドスラブの場合もスラブ厚さが増すことで剛性が高くなり、遮音性がよくなります。
よって、そのようなスパンを固定した場合の比較では、アンボンドスラブが一番性能が低い訳です。
しかし、これをスパンが小さい場合に、小梁なしで、通常の220mmスラブが構造的に可能であると
すると、アンボンドを入れた方が、経年的に床の遮音性能の劣化が少なく、優れています。
通常スラブはやがてひび割れが生じて、遮音性能が劣化する可能性がありますが、
アンボンドでは工法上スラブの断面方向全体に強い圧縮力が生じて、ひび割れを抑止する工法だからです。
これは、ボイドスラブがアンボンドと同じ厚さの場合も同様にアンボンドが優れます。
(建物の軽量化対策としては、同厚さの場合、ボイドスラブの方が得策ですが)
しかし、アンボンドなしの通常スラブで設計がOKであれば、あえてアンボンドを敷設することはありません。
つまり、ロングスパン案件で、天井面をフラットにしつつ、かつ階高を圧縮できるということで、
デベでもある長谷工が多用する工法がアンボンド工法ですが、
ボイドスラブに比較して事例はあまり多くないようです。
(西日本と東日本で普及度が違いますが、西日本ではほとんんどの分譲マンションが、
小梁なしのボイドスラブで設計されます。東日本ではこれからのようですが、
それでも2〜3割程度のマンションで採用されている感じです)
階高は少なくとも2850mm以上ある物件にしましょう。
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182
ゼンコンボーイ
>スラブ下配管について
これは、分譲ではまずしないことでしょう。
スラブ構造体は共用部分ですが、その下面はすでに下室の人の専用空間でしょうから。
まして、メンテがあるときに、いちいち下階の住民を煩わせるなんてことしないでしょう。
>180の方の際根太の話
二重床工法には大きく、「2×6工法」という、
2×6サイズのボードのジョイントに足を付けるタイプと、
個々のボードが自立するように足を付ける「テーブル工法」があります。
前者には際根太が不可欠で、後者は壁周辺での足の数を増やして対応しています。
際根太も、今は床衝撃時の振動を建物の躯体に伝達させないように、
防振タイプのやや柔らかいゴムで支持させるものが登場しており、
大手デベではそれが一般仕様になっています。
また、二重床と壁の境界に設置される幅木もヒレ付きのものが登場し、
重量衝撃音における太鼓現象をそこの空気がヒレ部分から抜けることで緩和しようとするものです。
しかし、商品選択に気を付けないと、このヒレ部分が硬い場合は、空気の流通はなく、
床衝撃音の改善はなかったという報告が、建築学会の2005年度大会発表会で報告されています。
このような防振際根太とか対策されているかどうか、購入前によく質問されるとよいでしょう。
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183
匿名さん
>>181
ゼネコンボーイさんありがとうございます。
結局は同じ幅だったらアンボンド工法の遮音性は他におとるが、耐久性はいいと
いうことなんですよね。ゼネコンボーイさんは220mmではこの工法が不可能
と思っているのでしょうか?
おっしゃるとおり長谷工物件で、階高を圧縮しながら極力天井をすっきりしよう
としているためこの工法を採用したと思われます。ただ場所が良いので買おうと
思っています。音に対しては敏感ではないと思うのですが、どうもこのサイトを
読んでいると不安になりますね。
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184
ゼネコンボーイ
>>183
とばすスパンが適切であれば、220mmでOKです。
実際にアンボンドスラブを設計したことがないので、
どの程度のスパンに適用できるか、よく判りませんが、
通常スラブの場合、梁内スパン6mでスラブ厚さ200mm、6.5mで225mm、7mで250mm、
7.5mで275mm、8mで300mmが標準的な健全スラブとなります。
ところが、現実の設計では、通常スラブは230mm程度が上限で、
それ以上厚くすることは稀です。(厚くする場合は、ボイドスラブにする)
構造の負担荷重が増えて、躯体費用への影響が無視できなくなるからと思われます。
マンションは標準的に造っても、隣接住戸からの騒音でクレームを出す入居者は、
皆無ではないようです。
デベも、複数の入居者からの苦情では問題もエスカレートするので、
その辺のバランスをみながら、床の標準仕様を設定しているようです。
他物件より遮音性がよいと実感できる仕様は非常にお金のかかることで、
すると競合マンションとの価格競争に影響してくるで、
億ション分譲以外では高規格の床仕様は想定しないでしょう。
外壁サッシュの遮音性能とのバランスも重要な要素で、外壁の性能がよすぎると、
床の性能に敏感になります。市街地に建つマンションでは、外の(暗)騒音をほどよく
室内に入れることで、床の性能は(標準仕様であれば)さほど気にならなくなります。
(つまり、市街地の交通量のある道路等に隣接する場合は、床性能は標準で大丈夫)
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185
匿名さん
>>184 ゼネコンボーイさん
小梁を設置した場合の通常スラブ厚さに対応するスラブ面積ではどの位が理想なんでしょうか?
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186
匿名さん
>>184さん
なるほど。目が覚める思いです。巷でよく言われている、「アンボンド工法の防音性能は
一般的スラブの8割がけ」というのは、スパンを適当に設定して結果だけを論じているのですね。
というか、アンボンドとボイドスラブを一緒くたにしているのかも知れませんね。
スラブの厚さだけではなく、スパンや外壁やサッシなど、環境に合わせた総合的な設計が求められる
という事なのだろうと理解しました。
そこまで来ると、素人がカタログ読むだけでは、なかなか音の問題を見分ける事は難しそうですね。
まあ、ボイドスラブで十分な厚さがあれば、問題は少ないのかもしれませんが…。
-
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187
プー
”275mmボイドスラブ、中空の形状により一層遮音性を高めてます。
戸境壁は乾式遮音耐火間仕切りで、隣接する住戸からの生活音も気になりません。”
これってどうなんでしょうか?
あと、”スパンクリート工法採用で、すっきり空間。”
これもどうなんでしょうか?意見いただけますか?
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188
ゼンコンボーイ
まず185の方へのご返答:
従来より、スラブは25㎡以内になるように小梁を設置することが、
建築の遮音設計に関する建築学会の本が推奨したこともあり、遵守されてきました。
その本で紹介されているインピーダンス法による予測計算も梁で囲まれる
面積が大きくなると、極端に床の遮音性能が落ちるという表が掲載されました。
これは、その後の梁のない大型床板での遮音性能実測例が積まれるに従い、
大手ゼネコンによる報告で、そこまで悪くないことが例示されました。
今でも、小梁付きで25㎡以内の設計思想を頑固に守る構造設計者がいますが、
一定以上のスラブ厚さと剛性を確保すれば、
床衝撃音上の性能はまずまずであることが判明してきてからは、
天井面のスッキリ性が重視されるようになってきました。
小梁を付ける場合、スラブ厚さが150程度ですと、剛性アップによる重量衝撃音は
遮音性能が向上しますが、軽量衝撃音や上下階の空気温伝搬遮蔽性能は、
そのスラブ厚さ並しかない部分が生じます。
また、小梁付きでスラブ厚さが200mm程度もある場合は、小梁のあるなしで、
それほど遮音性能が変化しないケースも生じます。
ゼネコンボーイは、通常スラブで200mm以上、ボイドで275mm以上の小梁なしを
デザイン的なスッキリさから推奨します。
といっても、設計により厨房の吸気・排気をバルコニー側にとる場合には、
戸境壁に沿って、梁型を生じます。また、戸境壁上部には通常、構造体の梁型も
生じます。これは設計者によって、梁を戸境壁に内蔵させるケースもありますが、
床衝撃音の遮蔽性能は、梁型がある方がよくなります。
戸境壁上部は仕方ないとして、それ以外では、梁型のない方が、
いろいろな意味で有用です。
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189
ゼンコンボーイ
>>275mmボイドスラブ、中空の形状により一層遮音性を高めてます。
A:中空材の形状により、遮音性が高くなることはありません。
基本性能は、同じ厚さだと。中空材のないスラブの方が、よくなります。
上記のコピーは、球形ボイドを販売している会社が、大手建築雑誌において、
広告掲載している内容でもあるのですが、まことにいい加減なアピールです。
この表現を弁護するとしたら、従来より大型の矩形中空ボイドの入っているボイドスラブ工法があり、
そのボイド上部の薄板部分で、共振現象が起きて、特に1kH近傍の音が高く
聞こえる現象があり、一般にボイドスラブは遮音性が悪いという定評があったことに
由来する表現です。つまり、同じボイドスラブで比較すると、
球状のボイドを使用したスラブが、共振の少ないよいスラブとはなります。
共振のないように設計できるのあれば、中空材形状が、
通常の無垢スラブ以上に遮音性がよくなることなく、
「中空材形状が球状→共振現象を最小化した」という表現が正しいといえます。
>>戸境壁は乾式遮音耐火間仕切りで、隣接する住戸からの生活音も気になりません。”
これってどうなんでしょうか?
A:この辺余り詳しくありませんが、コンクリート壁の180mm、200mmに対応するD値55あれば十分です。
>>あと、”スパンクリート工法採用で、すっきり空間。”
A:これは、ゼネコン側の都合で採用されるケースが多いですね。
スパンクリートとは穴あきPC板のことで、内部にPC鋼線があるので、
中間に支保工なしで、梁間に板を渡し、その上部に現場打ちコンクリートを流すものです。
天井付きでは、とくに問題無い工法ですが、照明位置の設定には苦労するようです。
工法の制約上板内に照明つり下げ用のインサートが打ち込めないからです。
天井仕上げなしの直天仕様は避けましょう。実際に板自体がPC鋼線で板中央で上にむくっており、
それが現場コンクリートを打設しても解消されていないケースが多いからです。
またスラブ内に段差がある場合の工法がまだまだ実績がなく、
対応が困難か、コストアップになるようです。
一般にスラブの一方向性が高いことと、スラブ中央のむくり分、
現場打ち部分の中央部コンクリート厚さが薄くなることで、床衝撃音はそれほど優れていないようです。
しかし、PC鋼線+スランプゼロのコンクリートで板を製造しているので、長期使用時のたわみの
進行が少ないことは確かなようです。
他の現場一体打ちタイプのボイドスラブと比較して、軽くないのですが、
現場コスト比較では、スパンが9m以上になると、このスパンクリートが競争力を持つようですが、
今のマンションは水周りが段差となる場合がほとんどなので、普及シェアは
それほどでもありません。
-
190
185
>>188
私の検討物件なんですが、
壁芯86M2で普通スラブ200mm、小梁2本(意匠図上確か280mm)が
設置されている場合はどうなんでしょう?
またワイドスパンとまでは言いませんが、ベランダ側開口部が7.9mとなっているんですが、
この開口長は遮音性能低下にどの程度の影響があるでしょうか?
また、板違いかも知れませんが、
戸境壁なんですが、耐震壁と歌われて設置されているものでは
音の遮蔽能力は上がるのでしょうか?
-
191
ゼネコンボーイ
>>190の方へ
スラブ厚さ200+小梁2本で遮音性能は申し分ないと思います。
ただ、小梁の出っ張りが各所で室内に出てくるのを我慢する必要があります。
間口が7.9mとのことですが、今時のマンションではややロングスパンに属するのではないでしょうか?
一般にロングスパンになるほど床衝撃音が悪くなると言われてきましたが、
一概には判断できないケースが多くなりましたが、この程度のロングスパンでは
特に問題ないと思われます。
床衝撃音の測定は測定する部屋内部の5点を選定して、衝撃試験します。
その際に、近傍に大梁があると、振動が抑制されよい値となります。
その意味で、大梁によって直交方向2辺で囲まれた居室は、
部屋面積が小さいほどよい値となります。
しかし、このケースでは近傍に小梁もあり及第点であると思われます。
また、一般にそこまで気にせずに、資金さえあれば、よりロングスパンの
案件を購入すべきです。細長いプランほど、デベ側の都合で、ぎゅうぎゅう詰めに
した案件だからです。より明るいマンションに住みましょう。
戸境壁の遮音性能ですが、189において、間違っていました。
コンクリート壁では180厚さはD50のレベルであり、200mm厚さでも
D55の性能にわずかに足りません。
質問の件ですが、一般にコンクリート壁の方が重量があるので、
容易に遮音性能を確保できます。耐震壁はコンクリート壁ですから、
この壁厚さ180mm以上確保してあれば特に問題ありません。
乾式で戸境壁が設置されるケースは、例えば20階建て以上のタワーマンションで
柱、梁などの構造部材がプレキャスト化された工法において、工程上
ある意味やむなく、また構造体の軽量化のために採用されるものです。
(柱・梁のラーメン構造とすることが多いので、構造壁があると困るという状況もある)
-
192
匿名さん
ゼネコンボーイさん、教えてください。
間口8mで、スラブ圧25cmと
間口6mで、スラブ圧20cm
ともにアンボンド構造、の同じマンションの同じ階
だとどちらが遮音性能が高いと思いますか?
-
193
ゼネコンボーイ
192の方へ
間口の違いならば、スラブ厚さの厚い方を選ぶ方がよいと思います。
前にも書いたように、部屋をどのように設定するかで、上下階の
床衝撃音の遮蔽性能は違ったものとなり、特に重量衝撃音は
梁の近くを打点するほど、振動が抑えられてられてよくなります。
その意味で、間口のせまい住戸の方が重量衝撃音では、有利な場合が
あるかもしれませんが、基本性能でスラブ厚さの差5cm×0.5dB違うので、
たぶん、スラブ厚さ25cmあれば、それほどの差は生じないと予想されます。
が、軽量衝撃音の方は、この効果(大梁に近いかどうかの効果)がほとんどなく、
スラブの厚さに比例した性能となります。
重量衝撃音の予測では、八戸工大の橋本先生が、一般向けの試算用ソフトを
公開していますので、そちらで検証してみてください。
http://www.ngy.hi-tech.ac.jp/labo/hashimoto/
この件では、デベが構造上の必要十分なスラブ厚さに設定しているようですが、
西日本の案件では、最大スラブ厚さで、全戸統一して、
販売パンフに、「全戸250mm以上のスラブ厚さを採用」と記載することが多いようです。
東京地区では、まだまだ小梁をなくすだけの手法で、ボイドスラブやアンボンドの採用が
多いようですが、やがて、スラブ厚さの確保を販売戦略上、競い合う可能性もあります。
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194
匿名さん
192です。
ゼネコンボーイさん、ありがとうございます。
私が希望する物件の営業が、
「設計目標がL45で、間口が広い分厚くしているだけ。遮音性能は同じです。」と主張するので、
うーん、と悩んでしまっていました。
やはり厚い方と選びたいと思います。
ソフトもこれから使ってみたいと思います。
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195
匿名さん
ゼネコンボーイさんいい人だなー、お疲れさまです!!
-
196
匿名さん
192です。
ゼネコンボーイさん、ご存知でしたらもう一つ教えていただけないでしょうか?
アンボンド構造というのは、「PC鋼線をピンと張ってスラブを支えて」という表現をされますが、
ピンと張ってる「張り具合」が、時間の経過によって劣化して遮音性能がさがるということはあるのでしょうか?
また、
「ピンと張る」という部分に、工事の手抜きがあって、遮音性能が低いなどということはあるのでしょうか?
-
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197
ゼネコンボーイ
192の方へ
ご指摘の件ですが、なかなかするどいご質問だと思います。
アンボンドケーブルに導入した緊張力は、コンクリートの弾性変形、クリープ変形、乾燥収縮に
より、導入直後及び長期的に減退します。
がこの辺を考慮した設計式で導入力を決めているので、まず心配ありません。
また、床衝撃音遮音性能は、ひび割れが生じない限り、剛性・重量も変化しないので、
変化ないはずです。
長期的な減退でも、ひび割れが生じないように設計しているので、前半の心配は不要です。
また、アンボンド工法の場合、専門業者がやるので、手抜きはありえません。
だいたい、2回にわけて、最初の回は半分の緊張力をアンボンドケーブルに順次導入します。
最初のケーブルに戻って、設計緊張力をまた順次導入して、くさびによる定着端部の余分な
ケーブルを切断します。よって手抜き=スラブの過大たわみとなって、
その専門業者の死活問題になるからです。
一般に、ケーブルは800mm間隔前後で敷設するのが通常なので、水回りの段差部分がスラブにある場合は、
段差部分にケーブル敷設はできないため、段差の両側部分を密に配置します。が、その飛ばす間隔にも
限界があるようで、設計上の制約を生じます。また、マンションの平面計画が単純で、ある程度の住戸が
きれいに並んでいないと、端から端まで一気に張力を導入できなくなり、非経済的な工法になります。
よって、各戸のフロンテージが雁行しない羊羹型で、かつ各戸の水回り位置が同じケーブル間に来る
ややプランバリエーションの乏しいプロジェクトに採用されているようです。
欲を言えばきりがないので、そのマンション自体に気に入っているのであれば、
250厚さのアンボンドは遮音上は標準以上と判断してよいので、後はご自身の判断かと。
(250厚さのアンボンドと300厚さのボイドスラブがだいたい同じような遮音性能となる)
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198
匿名さん
192です。
ゼネコンボーイさん、ご回答ありがとうございます。
その内容に感激させていただきました。ありがたく参考にさせていただきます。
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199
匿名さん
ゼネコンボーイさん、どうもありがとうございます。
とても参考になります。
> ゼネコンボーイは、通常スラブで200mm以上、ボイドで275mm以上の小梁なしを
> デザイン的なスッキリさから推奨します。
アンボンドスラブ&小梁なしの場合は、スラブ厚としてどの程度を推奨され
ますでしょうか。
現在検討しております部屋が間口6.2M奥行き9.5Mで柱と大梁に囲まれたアンボンドスラブ
200mmです。その関係でアンボンドスラブ&小梁なしのケースを教えて頂けたらと
ありがたいです。
> 戸境壁の遮音性能ですが、189において、間違っていました。
> コンクリート壁では180厚さはD50のレベルであり、200mm厚さでも
> D55の性能にわずかに足りません。
戸境壁についても追加で教えて頂きたい点があります。
同じコンクリート壁200mmでもクロス直貼りと木軸工法で遮音性能に差がでる
と聞いておりますが、真偽はどうなのでしょうか。
GL工法は論外として、木軸工法の場合太鼓現象が起きる間隔かどうかなど
施工条件に大きく左右されるのか、そもそも施工条件がばっちりでも木軸工法
そのもので、クロス直貼りに対してある程度遮音性能は落ちるものなのでしょうか。
ご教示頂けますと幸いです。
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200
匿名さん
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201
匿名さん
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202
A&A
TTTのような物件は私には到底無理,手が届きません。
私の契約した物件はスラブ厚200二重床,アンボイドです。
アンボイドだと×0.8だから音的には悪いみたいです。
マンションの音レベルはアパートよりはましなのでしょうか。
アパート1階の経験が長いのですが特に音は気になりません。確かに音が聞こえますが音がすると思うくらい。
あ
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203
200
>>201
すみません、ご指摘ありがとうございました
>>202
ありがとうございます。どうも私神経質なようで
清水の舞台からとびおりる気で契約してしまいましたが.......
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204
ゼネコンボーイ
199の方へ 前半のご質問について
以前記載したように、間口6.2の場合は、通常スラブで180mm厚さ
あれば構造上は架構できます。そこを今の標準である200mmして、
さらにアンボンドであるといことは、他に間口の広い住戸があるものと
推測されます。よって、本件の住戸ではとくに問題ないと思います。
例えば、200mm厚さのままで、アンボンドの力で、6.5mの間口を架構させたケースでは、
基本剛性が他の床工法より小さいままなので、よくない訳です。
ただし、小梁なし200mmと小梁付き200mmを比較すると、確かに重量衝撃音で
小梁付きの方が数dBよくなることは事実ですが、そもそも小梁なしで及第点の
ものをさらに、遮音性を若干高めて、部屋の中に小梁の出っ張りをたくさん生じて、
部屋の使い勝手や、将来の模様替えに不自由さを感じるかは、
購入者の判断だと思います。
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205
ゼネコンボーイ
199の方へ 後半のご質問について
戸境壁のことですが、内壁が木軸でできているのは、高級な仕上げです。
内壁を上下の構造体で固定する限りは、空気伝搬音による遮音性能(D値)は変わりません。
RC壁から内壁を例えば150mm以上はなすと、さらに遮音性が高まるようです。
マンションなので、RC壁に対してぎりぎり設置します。その際に、
外壁側における断熱補強のウレタン吹き付けを外壁側から1m程度取るので、
その断熱層からもしっかり離れていることが、さらに望まれます。
固体伝搬音の観点からは、この内壁ありの方が有利であり、
壁に何かが倒れて当たっても、内壁が緩衝材になります。
また、コンクリートでないので、フック等の固定が容易(位置は限定されるが)
なのもよいし、RC壁にコンセント用CD管を打ち込まなくてよいし、
空調の効きもよくなるしで、やはり豪華仕様です。
通常は、コストアップになるので、それが標準仕様になっていないだけで、
ましてや、クロス直貼りが遮音上ベストだからというのは、間違いですね。
強いていうならば、その方が部屋をやや広く使えるのでが正しいでしょう。
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206
ゼネコンボーイ
200の方へ
本マンションのグレードは高いようですね。
特に、外壁部分をGL工法ではなくて、内壁にしているのは床衝撃音の
遮音上も非常に有利です。
タワーマンションでは、住戸内に一切の柱を持ってこない構造が、
よりスッキリしたプランになるので、そのような構造形式の開発実施も各ゼネコン
取り組んでいる訳ですが、本物件はそこまではしない通常設計で構造コストは
タワーマンションとしては標準の部類になりますが、設備の竪配管をすべて
廊下側に設置しているのは、SI仕様のハイグレードです。
この概念図に、小梁があるように見えますが、これは一般図であり、
本物件では、柱間の大梁が室内に露出しているだけで、大梁間は
矩形ボイドが敷設してあります。この矩形ボイドは、ボイドスラブ協議会が扱っている
商品であり、280mm以上のときは、等級4(LH55相当)を名乗ってよいという、
品確法における大臣特認を受けているものです。
よって、特に問題ありませんが、やや注意事項があります。
その辺を含めた矩形ボイドの詳しい説明は、次のレスで行います。
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207
匿名さん
199です。
ゼネコンボーイさん、ご回答頂きまして
本当にありがとうございます。
目から鱗です。
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208
ゼネコンボーイ
矩形ボイドについて その1
歴史の長いボイドスラブで、幅2.3m以下のトラス筋付きのコンクリート板に
400×1200サイズの発泡スチロールの矩形ボイドを固定して、
PC工場で製造されたものを、現場で並べて上部に現場打ちコンクリートを流す工法です。
まず、随分昔から、このような大型矩形ボイドの床板は、通常のスラブより同じ厚さで比較すると
遮音性能がよくないと言われてきました。これが、測定実績をもとに構築された、
品確法の「音評価」で等価厚さ(剛性×重量の4乗根)に換算していながら、
通常スラブとボイドスラブで対応する等級を分けていることにその状況が反映されています。
この等価厚さは主に「軽量衝撃音」で使われるので、それほどボイドスラブの軽量床衝撃音特性は、
通常スラブの「等価厚さ」並ではないことになります。
これは簡単なことで、500Hz以上の帯域では、軽量衝撃音は等価厚さではなくて、
スラブの重量(面密度)で評価することがより正しいからです。
特に矩形ボイドの場合は、ボイド上部に75〜85mmの厚さの薄い部分が広く存在し、
この辺を直接打撃すると、この厚さ分の性能しかでない状況があった訳です。
しかもその薄板部分で、1kH当たりの共振現象が生じてしましい、さらに遮音性がよくないのです。
これも防振ゴム付きの二重床が開発されて、特にこの弱点が顕在化しなくなった訳です。
(その2に続く)
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209
ゼネコンボーイ
矩形ボイドについて その2
ある日、熊谷組の音担当者がマンションクレームで現地調査したら、2重床だけど上階の
インターホーンの音が下階に漏れる現象が確認され、調査するとインターホンを
設置している間仕切り壁がちょうど矩形ボイドスラブのボイドの上部に設置されていたので、
この弱い部分から固体伝搬音で下階に漏れたことが判明し、
彼らは「サイレントボイド」を開発して、フジモリ産業から販売もしている訳です。
サイレントボイドは、当初より、重量衝撃音も改善するような資料を掲載し、
根本的に床の遮音性を改善するような誤解を与えるような宣伝してきたのですが、
単に、この1kH当たりの共振現象を緩和しているだけの工法です。
(ボイドの形状自体が、床衝撃音の遮音性能を向上させることがないことは、前にも述べました)
この動きに対して、ボイドスラブ協議会に加盟している油化三昌より、対抗商品として、
矩形ボイドに十字状のスリットを入れた「遮音ボイド」が開発されて、「サイレントボイド」
がスペックインしている現場も、この遮音ボイドに変更されるケースもあるということで、
やや熾烈なことになっています。
歴史ある矩形ボイドですが、これは昔の住都公団、今の都市再生機構がその工業化住宅工法で
取り入れて、共同開発してきた経緯もあり、大きく普及していまず。
しかし近年、ボイド内部にたまった水が、スラブ経年劣化によるひび割れで、
漏水事故を起こす事例が、あちこちのマンションから報告されるようになり、
今機構側ではボイドを完全に発泡スチロールの無垢材で行うように変わってきました。
つまり従来型は矩形ボイドの下面は、材料節約のための空洞がたくさんあり、
コンクリート打設時の散水や打設前の雨天時などに、内部に水がたまるケースが多々あることが、
今頃になってようやく露見してきた訳です。
以上より、これからの矩形ボイドは、
・ボイド材に空隙部のない無垢材を使用し、かつ
・共振しないタイプの遮音ボイドを使用
したものでないと、欠陥を内在していると判断されますので、
そこの部分をデベ側にも、よく確認しておきましょう。
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210
匿名さん
199です。
ゼネコンボーイさん、すみません追加でコメント頂けますと
幸いです。
戸境壁については、
以下の碓井さんの意見が雑誌などではまかり通っていますが、
実は違う、という理解でよろしいでしょうか。
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碓井民朗の良識あるマンション指南
https://www.sumai-surfin.com/member/wmbbs/wmbbs.php?p=1&b=50&o...
から一部抜粋です。
大切なのはこのコンクリート壁に直にビニールクロスを貼っているかどうかなのです。
直(じか)にビニールクロスを貼っているのが一番遮音性は高いのです。
このコンクリート壁に直にビニールクロスを貼っていないマンションを結構見かけます。
そのケースはコンクリート壁の表面の仕上がり精度が悪いのでコンクリート壁面から
6〜7センチ離れた所にプラスターボードを貼って平らに仕上げそのボードに
ビニールクロスを貼っているマンションです。
これはコンクリート壁とボードの間の空気層が両隣(両側)で共振現象を起こし,
遮音性が落ちるのです。これはほとんどの大手ゼネコンの技術研究所で実験された事実です。
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211
200
ゼネコンボーイ様
ご解答ありがとうございました
またなにかありましたらご質問させてください。このたびはお世話になりました
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