最寄り駅からの徒歩時間でみる立地を生活立地とし、以下のように5分刻みで3つに分類しました。
❶駅から5分以内……駅近エリア
【駅のまわりや幹線道路の両側は規模の大きな商業施設の立ち並ぶ商業地域が存在します。私たちにもなじみの深い、駅ビルや駅のロータリー周辺のショッピング施設、オフィスなどが建つ地域がそれにあたります。住宅棟を含む駅前大型複合開発もこうしたエリアに存在します。とにかく仕事や通勤に便利で、資産価値も落ちにくいところ、という方に向いています。】
❷駅から6分~10分以内……徒歩圏エリア
【第1種中高層住居専用地域や第2種中高層住居専用地域が多いエリアです。利便性をアピールするマンションはこうしたエリアに多く建っています。このような住宅地を通る道路沿いには近隣商業地域が隣接する場合が多く、日常的な買い物ができる商店街がよくあります。駅から近くて、生活にも便利な立地を、と考える人はこうしたエリアが向いています。】
❸駅から11分~15分……ギリギリ徒歩圏エリア
【閑静な住宅地である第1種低層住居専用地域が中心のエリアです。駅からは遠く、場合のよってはバスを利用するケースも多くなりますが、その分静かで環境の良い住宅地であることが多いエリア。仕事よりは生活を重視する方や将来子育て派DINKSに向く生活立地といえるでしょう。】
以上が典型的な生活立地の特色です。ざっくりではありますが、自分に向く・向かない生活立地が分かってきませんか?
駅に近い駅近エリアほど、いろいろな生活施設・商業施設があり、便利で楽しい暮らしができそうです。反面高層ビルが建て込み、不特定多数の人間が利用する駅近エリアは騒音や、犯罪を覚悟する必要がありますし、日照・通風が期待できないことも覚悟する必要があります。
徒歩6分~10分の徒歩圏エリアはちょうど2つのエリアの中間に位置します。その分、仕事や通勤・便利で楽しい生活・閑静な住環境いずれも、ほどほどということになります。そのせいか、マンションはこのエリアに多く建つ傾向があります。
徒歩11分~15分のギリギリ徒歩圏エリアは、敷地にゆとりを持たせたマンションが多く、日照・通風は確保しやすいですし、交通騒音も気にならない場合が多いでしょう。並木道や公園など緑も豊富になり、学校も近くにあることが多く、子育て環境が整っています。
マンション購入者の多くは、住んでいるところを中心に2~3駅の範囲でマンションを決めてしまう傾向があります。マンションは、一生に何度もない高価な買い物。もっと視野を広げて、自分の暮らしにあった生活立地を探してみてください。