新聞チラシや住宅雑誌に「パークハイツ△△、○月×日より先着受付開始」などと掲載されているのをよく目にしますが、「受付期間は何日以上ないといけない」とか「受付開始は土曜日からでないといけない」とかそういった規則は全くありません。
ただひとつ規制されているのが、住宅金融公庫の融資が付いている物件(広告には『優良分譲住宅購入資金融資』と記載)は公庫の指導で、新規販売の際は必ず“抽選”で受け付けなければならない ということだけです。
「先着」か「抽選」か、「受付はいつから」「契約日は××日」などの販売スケジュールは事業主、又は、販売会社の四半期の決算日にきちんと売上を計上できるように、あるいは、集客目標人数を決め、その人数を集客できるであろう期間を計算して決めます。ほとんどが売主サイドの一方的な都合なのです。
◆◇ 参考 ◇◆
公庫融資付き住宅 事前に住宅金融公庫の審査を受けて合格した新築住宅で、購入者は公募され、抽選によって決定することが義務づけれらている。「優良分譲住宅購入融資」を利用する住宅がこれに当たり、融資の申込みは一年中可能。
公庫利用可住宅 公庫の基準を満たして建設された住宅で、「マンション購入融資」「建売住宅購入融資」などを利用する住宅がこれに当たる。融資の申込みは、年6回の受付期間に行う。
(※)平成16年度の申し込みより年6回の受け付けはなくなり、通年で申し込みができるようになっています。
一般的には、「公庫融資付き」の方が審査基準が厳しいので、物件の質は高いとされてます。そして、融資額も「公庫融資利用可」に比べ、やや多くなっています。