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>171さん、172さん
163です。
まず、エプロンのねじの件、最近の物で有ればショールームに、年が経っていたらメーカに問い合わせると良いかと思いますが。
ここでは、分かる範囲で。
我が家はステンレス浴槽のエメロードのようです。
ネジの頭はプラスチックで、直径1cm位の白色の摘みの様な形です。手で回ります。
構造が違うのでしょうか、もし外れない構造の場合、水栓のメンテナンスが出来なくなりますので、必ず有ると思うのですが。
もし無いとすると、浴槽の脇のお湯張り栓のメンテナンス用のパネルと同じ形式でコーキングで固めてしまっている可能性も有ります。さすがにそれは取れません。しかし、その場合、コーキングがしっかりしていれば水も入りませんので掃除の必要も有りません。
さて、ステンレス浴槽の縁の勾配の件ですが、少し専門的な内容を説明します。
この問題は、人大や鋳物の場合には起こらない可能性が高いと思います。
あくまで薄いステンレス板を成型した浴槽を対象にしています。
言葉足らずより冗長の方を選択しました。
下記、分かりそうな人に聞いてみて下さい。機械の設計が分かる人は説明自体は分かります。
内容だけで、文章は勘弁して下さい。
我が家のは172さんの浴槽と少し縁の形状が異なるようです。
硬質の2枚組の蓋を落とし込む深さ3mm程、幅3cm程の段が有りますが、有っても無くても本質は変わりません。
問題はその外側の壁までの平らな部分で、そこを縁と呼んでいます。
さて、水勾配の説明の分かり易いHPが有りましたので次を参考にします。
http://www.geocities.jp/woody_morita/wooddeck/wooddeck03.html
8行目に下水管の勾配が0.5%で十分ですと書かれています。
角度と勾配の換算表が次に有りました。
http://www.rincon.or.jp/sagyodo/27%8E%91%97%BF_201102031550.pdf
今日、実際の傾きを測定すると傾きは幅の広い所で1度程度、急な所で5度程度になっていました。
坂道を想像して下さい。5m進んで1m上がるのと1m進んで1m上がるのと、傾きが異なる事が分かると思います。
つまり、場所によって縁の幅は一定では有りません。縁の幅によって傾きの数値が変わってきます。
計算すると縁の高さは、浴槽側が周辺に対して1~1.5mm程高いという結果になりました。
つまり、浴槽全体が周囲の壁などから1~1.5mm高い事になります。
さて、先ほどのHPの表から、我が家の風呂の縁は、傾き1度は勾配1.7%、傾き5度は勾配8.7%となります。
角度的には壁側に流れて溜まる事が分かります。水勾配としては充分すぎる値です。
つまり、浴槽をたった1~1.5mm上下するだけで、水の溜まり具合に天国と地獄の差が出てくるわけです。
我が家のは低く、水が溜まらない方のは低くないか高くなっているのです。
設計が、必ず内向きに0.5%の勾配が付くように、浴槽の方を数mm低く設計すれば、バラついても逆向き、地獄にならないように出来ます。
以下は、機械の設計を長くやってきた経験からの想像です。
さて、水平に設計された浴槽の縁が、製造工程で1mmのバラツキが出るとします。大きい物ですから、それくらいは少ない方だと思います。
タカラのユニットバスは全体を一体フレームで支えています。
そこに、上に1mm上にあがって出来た浴槽を置いた場合、フレームと浴槽との間に1mmの隙間が出来ます。
その状態で、浴槽に人が入った場合、隙間が有りますから体重で押されて浴槽の底が下がります。
その時、入った人は、この浴槽はそこが少し変形する感覚を感じます。
これは、しっかりした浴槽のイメージを損ねてしまいます。
そこで、浴槽の底とフレームの隙間が出来ないように隙間以上の厚さの物を詰めて、底が下がらないようにします。
さて、そもそも、浴槽が1mm上がっているわけですから、浴槽の縁が1mm高いユニットバスが出来上がりました。地獄が出来上がりました。
逆の場合も有ると思われます。その方はラッキーですね、天国です。
ただ、設計者は知らないでしょう。多分。
取りあえず、こんなところです。
設計が設計の段階で色々頭の中でシミュレーションし、不具合を未然に防ぐとこのような事は起こりません。試作で見つかって修正できれば不具合は避けられます。
タカラさんが悪いと言っているわけではなく、どこでも起こります。特に新製品は起こりがちです。試作をしても、バラツキを全部確認できるわけではなく、どうしても起こってしまう事は有ります。(私の場合、加工や組み立ての方にも首を突っ込んでいましたから、設計には反映出来る範囲は多かったと思います。)
客からクレームが来た場合、それは貴重な情報です。バラツキの一つの、ほとんどが負の情報ですから、設計の方に反映しない手は有りません。良い製品になり、クレームがどんどん減って行くわけですから。
取りあえず、良く解らなくてもクレーマの烙印を押さず、情報として設計に流し、設計もなぜなのか検討すればよいのですが、今回のタカラさんの場合は、私の情報は窓口で却下されたと思われます。クレーマ扱いをされましたから。
積極的に情報の吸い上げの取り組みをしている会社を時々見かけますね。
冗長になりましたが、出来る範囲で分かるように説明したつもりです。
取りあえず、私の名誉のために説明しました。