地方各地の競争環境は異なりますね。大きく分けて、首都圏と地方。そして、地方エリアごとに強い企業。そのエリアをベースにしているからこそ持つ競争力が武器。
穴吹興産が全国制覇するだけの条件が、全国地方各地の環境、興産自社の持つ武器から考えて整うのかは不明です。いや、むしろ全国制覇というシナリオは見えないのではないでしょうか。むしろ、これだけ経済環境が悪化すると、それぞれ条件が異なる全国一律で成功できる企業は存在しないでしょう。コスト体質から財閥系が再度地方に姿を現す機会もかなり限定されてくるのではないでしょうか。
ちなみに、穴吹興産が競争しているエリアによっては、穴吹工務店の倒産(=淘汰)は穴吹興産にとって有利に働いている。市場が縮小するなかで、プレイヤーが一人減ったからです。松山のようなエリアにとって、残っているマンションデベロッパーの選択肢は小さい。一方、マンションだけでなく戸建の選択肢も広く残る。その地方の中で残っている「主要」企業の一つが穴吹興産である事実は否定できないでしょう。
限りなく小さいパイしか存在しない地方都市で残れる企業は少なく、その批判合戦は多くの場合同業企業間で行われてます。その批判の内容水準は極めて低く、穴吹興産の企業としての安定性を問うにしても、客観数値を前提とした話ができる人材はいない。そういった人材の課題も含めて、地方都市市場における業者の淘汰は早く進むと考えるのが妥当でしょう。
財閥系のような給与の高い社員は一般に能力も高いが、首都圏と比べて安い価格水準ではコストが合わなくなる。あるいは、給与が高いだけで能力が低い社員が地方へ派遣されることもあるが、首都圏での高い収益の範囲でカバーされる。
その一方、地方独立系のような給与が必ずしも高くない社員は能力にばらつきあり。一定の能力を持ってまともな話ができない社員を持つ企業は残念ながら淘汰されるしかない。その淘汰される方々の最後のあがきが掲示板に出てくると考えると良い。根拠が見えない論理展開しかしない業者投稿は、結果的に淘汰の対象者によるものと見るのが自然でしょう。