庭付き一戸建てが並ぶ郊外の住宅地を歩けば、雨戸を締め切った、空き家や空き家予備軍が幾つもある。建物の老朽化とともに居住者も高齢化し、これから益々空き家が増えてくるのは避けられない。急速な人口減少と少子高齢化で、これまでの「不動産」が「負動産」と言われ、今まで通り住宅をせっせと作り、新しい家に住むという方式は成り立たない時代に、多額の費用を投じて家を建てるのはよくよく考えた方が良い。これからは賃貸アパートやマンション、グループホームやサ高住等々、高齢化や単身世帯に幅広く住宅環境を提供できるHMは生き残れるかもしれないが、注文住宅を主にやっているような会社の将来は厳しい。