分譲マンションの太陽光発電導入に関して

建設関係（賃貸マンション建設の営業）仕事をしているものです。

戸建てを中心に普及が広がっていますが、マンションでの採算を考えるとまだまだ厳しい部分も多いと思います。

横に長いマンションであれば、屋上面も広いですので発電量も多くなると思いますが、縦に長いマンションであると屋上面積も狭いため、思ったような発電量が見込めないので、共用灯で使うしかないと思います。

ある会社が賃貸マンションに導入をして説明会に行って参りましたが、賃貸の場合は、太陽光の設置代もかかる関係で、家賃が相場に比べて高めに設定されてあります。世帯によって電気使用量は異なりますが、家賃の差額を考えると僅かにプラスもしくはプラスマイナスゼロと言ったとこでした。
ただ、上手に節電をすればお小遣い程度増える事も可能と思います。（夫婦共働きで昼間不在など）


では、分譲マンションの場合で考えます。（この場合、横に長いマンションで発電量が大きいものとします。）
まず、太陽光設置代を各購入者が負担することになると思います。（販売価格がアップ）
ただ、返済年数が長い関係で月々の負担は、さほど無いと思われます。
また、太陽光を電気に変えるパワコンの寿命が１５年と言われていますので、１５年後くらいには、この交換代が１０～２０万程度かかりそうです。
パネルに寿命が来た際の交換代もかなりかかりそうです。（その時はパネル代が安価の可能性あり）
また、マンションが建つような地域であれば、近所に同様のマンションが建つ可能性があります。
そうすれば、日影の影響で発電効率が悪くなる可能性があります。（南側が道路や川であれば可能性は低い）
パネルの寿命が現段階では不明快ですので、分かりませんが雨風や糞害等によって効率は間違えなく落ちていくと思います。
営業の方がセールストークで「毎月の電気代がプラスです」とは言いますが、経年劣化で効率は悪くなるので徐々に家計の乱れが出てくるはずです。
しかし、メリットも当然あると思います。
まず、エコマンションと言う事を売りに出来る。（オール電化）
共働きで日中家に居ない場合、売電量が増えるので家計の収益が良くなる。
太陽光を共用灯で使用した場合、管理料が安くなる可能性がある。

単純に導入と言ってもどこで使用するのか（各戸なのか共用なのかそれとも両方なのか）によって大きく変わる可能性があります。
どの程度のパネルが乗るのか、将来的なメンテナンス計画がされての月々のプラス収支なのか、充分に確認をされて検討されるのが良いと思います。

賃貸マンションの場合、将来性の不明確さメンテ料の関係からお勧めはしていません。

以上の事から、私は太陽光の無いマンションを購入しました。

※個人的な考えですので、参考までに。。。

私の場合は、電気代の先払いでしかなく、将来的なメンテナンス費用の増加が否めないと考え、価格的にも安い普通の分譲マンションにしました。