北大阪急行について色々仰っている方が多いので,令和3年2月10日水曜日に開催された箕面市議会交通対策特別委員会の議事録の一部を載せておきますよ。
まず,権利者の合意状況について,
”◆名手委員 分かりました。そうしたら次に、残り1件の区分所有者、この資料でも455人いらっしゃるということで、地下鉄、鉄道のトンネルの部分の地上の該当が約350平米と書かれています。これによって、千里タワーマンションの住民の何人、何割の方々の今、合意が取られてきたのか。先ほどは全部取られていなくて、強制収用ということで入っていると報告されているし、書いているんですけれども、何割の方々が合意になっているのかという点について、把握されていますか。
◎地域創造部 収用手続に至るまで協議を積み重ねる中で、区分所有者455名のうちの9割以上から合意をいただいているものでございます。以上でございます。”
とのことで,区分地上権の設定に際しては,権利者全員の同意が必要ですので,現在土地収用法が適用されているわけですが,権利者の9割以上からは合意は得られているので,収用法ありきだとの指摘は必ずしも適当とは言えないと思います。
>>60 通りがかりさん の懸念については,
”◆名手委員 今の建物の地下にトンネルがない範囲での再築は可能だということですけども、350平方メートルがなければ(原文ママ)、全体を建て替えるということはできるわけですか。50階建てという同じようなマンションを造ることはできるのかという点について。
◎地域創造部 地下にトンネルがない範囲ですと、トンネルがあれば、それまでそこに平米当たり何トンの建物を建てられたものが、トンネルが、地下に空洞ができたことで、平米当たり10トンが5トンになって、建物が建てられなくなった、制限を受けるということはあると思うんですが、350平米で、幸い、かかっているのが端っこのほうですので、現在の姿の再築は可能だと、そういうふうに考えてございます。以上でございます。”
とのことで,問題ありません。
北急延伸のスケジュールについては,
“◆船瀬委員 既にスケジュールとしては延期になって、令和5年度末までに開業目標としているわけですけれども、1回もう既に延期をしているのと、プラスアルファ、もうここまで工事が進んでいるのを踏まえて、開業目標ではなくて、開業するというふうに覚悟というか、断言してほしいという気持ちがあるんですね。ただでも、そういうのは感情論だと思っているので、要望に抑えたいんですけれども、これから進めていくに当たって、また再度、もし延期することがあるとすれば、どのようなことが考えられるのか、教えていただけますでしょうか。
◎地域創造部 まず、現時点において予見できないような事象が起こったときが、その原因になると考えております。例を挙げますと、大きな自然災害、台風、大地震等でございますが、そんなことが起こりまして、今まで築造した構造物が損傷する、または道路とか電気水道などのインフラが使えなくなって、工事が継続できなくなった場合等が考えられます。
また、現在コロナウイルスの蔓延により、世界規模で経済活動が影響を受けておりますので、当工事でも海外からの資材を調達している工種もありますので、新型コロナウイルスの影響が今後ますます深刻化するようなことがあれば、その影響も考えられるところかなと思っております。
また、最も注意しているのは、現場で事故を起こさないことでございます。大きな事故が起こると、とたんに工期に影響いたします。過去に行われました新名神高速道路の建設工事でも、人身事故を伴う大きな事故の影響により、度々工期が延期されたのが記憶に新しいところでございますので、そのような事故が当然あってはならないんですけれども、安全管理をしっかりして、再度の延期にならないように、これが一番注意しているところでございます。以上でございます。
◆船瀬委員 もう少しだけ詳細を教えていただきたいんですが、新型コロナウイルスの影響によって、延期になるかもしれないというところは、どういうふうに、どういう可能性を挙げられているんでしょうか。
◎地域創造部 現場で全て国内のサプライチェーンだけでこの工事が完結するというものではなくて、海外から製作物であったりとか、部材の調達とか、そこら辺がございますので、例えばコロナの関係で、大きな部品ですと、船とかで持ってくるんですけれども、コロナの影響がなければ、例えば2週間で届いたところを1か月かかるですとか、そういったところに影響が出ていると現場からは聞いてございます。
いずれも今のところ、全体工程に影響を与えるようなそんな影響は見られないということも確認しております。以上でございます。”
とのことで,大きな災害や事故は現在でも起こっておりませんので,予定通り令和5年度末までには延伸開業するかと思われます。ちなみに開業目標は2023年ではなく,2023年度です。