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仁徳天皇陵に釣り人 宮内庁が被害届 お堀の魚狙い侵入、ぼや騒ぎも
産経新聞 1月4日(火)15時12分配信
世界文化遺産登録を目指している百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵(堺市堺区)で、堀にすむ外来種のブラックバスやブルーギルを狙って侵入する釣り人が絶えず、管理する宮内庁が頭を痛めている。先月には、釣り人が持ち込んだとみられるランプが原因で、雑草約50平方メートルが焼けるぼやが発生した。宮内庁は「尊厳を保つべき場所と分かってほしい」として大阪府警堺署に被害届を提出。堺署が捜査している。
仁徳天皇陵は、天皇が眠る陵墓として宮内庁が管理。世界最大規模の前方後円墳として知られ、周囲は3重の堀で囲まれている。
同庁書陵部・古市陵墓監区事務所によると、釣り人が増えてきたのは10年ほど前から。何者かが堀に放したブラックバスやブルーギルが増殖。インターネットなどで情報が広まり、フェンスを乗り越えて釣り人が侵入するようになった。
同事務所では職員の巡回を強化したり、「立ち入り禁止」の看板を掲示するなど、対策を行ってきたが侵入者は後を絶たず、平成17年6月には釣り人が堀に転落し死亡する事故も発生した。
ぼやは先月16日午後5時ごろに発生した。通行人が炎を発見し現地の管理事務所に通報。職員がバケツの水で消し止めた。現場にはペットボトルを改造し、灯油に灯心を垂らした手製のランプのようなものが残されていた。また現場近くには、フェンスの下の土を掘って、人が出入りできるようにした穴もあった。
宮内庁は今回初めて被害届を提出。堺署は当初、火炎瓶の可能性もあるとみて捜査したが、ランプが原因と判明、現在は釣り人の可能性が高いとして捜査している。
仁徳天皇陵を含む「百舌鳥・古市古墳群」は、昨年10月に、世界遺産候補として国内暫定リストへの記載が決定。地元堺市などが登録に向けての活動を本格化している。堺市世界遺産推進室では、「マナー違反が相次ぐ事態は、登録に向けた活動に影響しかねない」と懸念している。
宮内庁でも古墳周辺を確認し、フェンスの下の隙間を順次補修する作業を進める。同庁古市陵墓監区事務所の椋本武所長は「御陵さんとして親しまれてきた場所だけに、有刺鉄線を張り巡らすなど物々しい管理はしたくない。尊厳を保つべき場所としてマナーを守ってほしい」と話している。